The Pearls

ミシガン州・デトロイト
Howard 'Howie' Guyton(lead)・Dave 'Baby Cortez' Clowney(tenor・pianno)
Derek Martin(tenor)・George Torrence(baritone)・Coley Washington(bass)

■Shadows of your love・Yum yummy(Atco-6057)55.08
■Bells of love・Come on home(Atco-6066)56
■Let's you and I go steady・Zippity zipitty zoom(Onyx-503)56
■Tree in the meadow・My oh my(Onyx-506)56
■Youre cheatin' heart・I sure need you(Onyx-510)57
■Ice cream baby・Yuz-a-ma-tzu(Onyx-511)57
■The wheel of love・It's love, love, love(Onyx-516)57

The Candles
45s Here comes
The Pearls
Onyx 203

もっともらしい番号がありますがスェーデンからのブートLP盤で、80年代に出回っていたものです。

The Pealsは、The Royals(のちのThe Midnighters)と同時期にデトロイトで人気を集めたグループである。54年にAladdinからThe Five PearlsとしてPlease let me knowでデビューを果たした。The RoyalsがFederalからEvery beat of my heartでデビューした2年後である。この最初のシングルはわずかなヒットとなった。やがてOnixに移籍し、名曲The shadows of love(Howard Guyton・Dave Clowney・Don Angelo共作)をレコーディングする。この作品はAladdinでのシングルが下降する頃にAtcoにライセンスされ55年にリリースされた。続くBells of loveもAtcoからリリースが行われている。56年から57年にかけてLet's you and I go steady・Ice cream babyやYour cheating heartのDoo WopバージョンなどをOnixからリリースを行ったがヒットにはならなかった。彼らはHowie and The SapphiresとしてBand of angels(B面はUgly face・Square)・It must be love(B面はI cried・Amber)・More than the day before(OKeh・59年)もリリースしている。その後もHoward Guytonはレコーディングを続け、60~61年にはAtlanticから4枚のシングルをThe Top Notes(メンバーはDerek Martinと2人の女性シンガーを含んだ)としてリリースした。The Top NotesのAtlanticでの最後のシングルはTwist and Shoutのオリジナルバージョンである。このシングルは目立ったヒットもせず、後年The Isley BrothersがWandからカバーし大ヒットさせている。The Top Notesはその後Festival・ABCへ移籍したが、成功することはなかった。Howard GuytonはソロとしてI watched you slowly slip away(Verve・65年)のヒットを持ったが、やがて音楽界から姿を消した。Dave ClowneyはThe Valentines(Old Town・Ramaに在籍)のメンバーRaymond Briggsの死去に代わり、アレンジャー・ツアーミュージシャンとしてグループに加入した。またLittle Anthony and The ImperialsのバッキングピアニストとしてDave 'Baby' Cortesという名前で参加するなど音楽に携わった。彼は59年にHappy organ(Clockレコード)のナンバーワンヒットをリリースし、R&B・ポップスにおいて、オルガンという楽器をポピュラーにした。続いてWhishing organをRinky Dink名義でChessからリリースし、ポップチャート第10位・R&Bチャート第9位となった。