monthly magazine "Soul On" by Yutaka Sakurai

桜井ユタカSimon and Garfunkel・The Beatles・中学生の頃に聞いた深夜ラジオ番組から流れてきた洋楽の数々、そしてこの雑誌Soul On。私の音楽史にこれらは大きな影響を与えました。愛すべきこの薄っぺらな雑誌をここで紹介します。日本にソウルという音楽を知らしめたのはまぎれもなく本誌の編集長だった桜井ユタカさんでしたが、2013年6月11日午後、肺炎で死去されました。1972年から始まったSoul Onは30年以上続き、幾多の後進を育て、多くのソウルファンを生み出しました。ライフワークだった「ソウル大辞典」はAからOまでの3巻まで発行されましたが、遂に完成をみませんでした。桜井さんは、1941年7月25日生まれ。法政大学卒業後、新興楽譜出版に入社。音楽誌の編集に携わった後に独立。Soul・R&Bを中心に、雑誌・ライナーノーツなどを多数執筆されました。1971年に同人誌「リトル・モア・ソウル」に参加、翌72年2月よりソウル専門月刊誌「Soul On」の発行責任者に就き2004年8月号までに379号(通算377冊)を発行しました。当時、他のメディアでほとんど紹介されなかったソウル・ミュージックを積極的に紹介されてきました。桜井さんほんとうにありがとう。そして長い間おつかれさまでした。ご冥福をお祈りいたします。