マンション保険の現実と対策(見直しをすれば無駄な保険料を払わずに済む)
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(災害が多い昨今、本サイトの改正が追いつかない場合がありますので、あくまでも参考にして
いただきたい。 実際にその後に全損、大半損、小半損、一部損の区分けになっています。)
【臨時情報1】マンション損害保険(地震特約付き)
被災時の支払い保険金が診断の仕方で10倍変わる
2016年2月23日(木)PM7時30分から放映されたNHK番組「クローズアップ現代」での内容です。
(1)大型地震の被災時に、建物の損壊状況は「全損」、「半損」、「一部損」に区分けされる。
(2)それぞれの損害の額の種別は、「50%以上」、「20以上〜50%未満」、「3%〜20%未満」と区分
けされている。
(3)支払い保険金は、それぞれ「時価額が限度」、「時価額の50%が限度」、「時価額の5%が限度」
上記の一般的なマンション損害保険(地震特約)には次の問題が指摘できる
(1)20%を境に支払い保険金が10倍変わる・・・主要構造部(内容が複雑)のクラックが1箇所増えれば
支払い保険金が10倍変わる。
(2)番組に登場する被災状況の診断判定者は損害保険会社の社員のようです。
(3)被災状況の診断結果とそれによる支払い保険金額は一方通行の通知書のみ。
(4)損害保険から、言い切られたら、マンション管理組合の素人役員には打つ手がない場合が多い。
(5)マンション管理組合の立場の保険と技術に通じた専門家が立ち会う必要がある。・・・これで保険会社の
診断がどれだけ変わるかお考え下さい。
(6)浪速マンション管理士事務所では幾つかのマンション損害保険の紹介ができ、管理規約に準拠した定款
の精査や、被災時の検査の立会いができます。 みすみす損をすることは有りません。
(7)被災時にマンション保険会社から保険金が支払われる対象は、主要構造部といわれる部位ですが、この
定義を事前に抑えておかねば、被災しても大きな期待はずれになる。
詳細は浪速マンション管理士事務所にお問い合わせください。 |
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【臨時情報2】以下の内容は、管理費削減依頼の中でお勧めしたプランの概要です。
一方的に決められて、マンション購入時に分からないまま押印してしまった損害保険には無駄が多く、肝
心なオプションが未設定な場合が多く見かける。
建物の保証内容が現在と同じで、共用部の設備や備品什器類の動産の保証を加えても、従来よりお安
い保険料ですみ、差額を利回りの良い貯蓄形(現在年利0.7%程度)で運用できる損保会社があります。
より有利なマンションの保険をお考えの方は、保険証券のコピーをお送りいただければ、提携各社を調査し、
最も有利な保険商品を紹介いたします。 (手数料は不要)・・・マンションの保険の無料診断 |
1、マンション保険の用語の難しさ
マンションの保険(損害保険)でひとつ間違えば、将来に大きな後悔を残すと思う用語を列記します。
実は私も、旧住宅金融公庫のマンション保険の加入時に深く研究もしなかった為に、21年後に反省することに
なったのです。
マンション保険での注意用語(詳細はお問い合わせください)
・新価、再調達価格、時価
・比例配分
・保険適用期間による保険金
・壁芯基準、上塗り基準
・専用部分、共用部分
2、マンションの保険実態を知ってもらうために
マンションの保険は、一般的なジャンルですのでマンション管理組合の役員さんにもよく御存知の方が多いと思
います。
整理の意味で基本的なところは、このホームページの以下の箇所を参照してください。
〇マンションの居住者や者(建物・設備)に対する保険にはご存知のとおり、生命保険や医療保険そして損害保
険とあります。
〇マンション保険のうち損害保険には以下のものがあります。
・火災保険(地震保険をオプション契約)
・施設賠償責任保険 共用部分の給排水管、エレベーター、外壁タイルの故障や破損及びそれによる物的
損害や人的損害を補償
・個人賠償損害保険 専有部分の給排水管のトラブルや、ベランダからの落下物による物的損害や人的損
害を補償
〇トップページの 「関係リンク集」から「マンション保険の色々」と「マンション管理の損害保険用語」です。
このページでは損害保険に限定して基本的な事項は割愛し、もっと実務的なところを紹介したいと思います。
マンション管理段階における被災時に判明する保険契約の不適正な事例は少なくありません。適正な契約をす
ることで、無駄な保険料の支出が減り、管理費削減にもなり被災時の保険適用もでき、ひいては大規模修繕費
の確保にもつながるということをご理解ください。
特に漏水事故による修繕の見積もりの内容に問題が有ると思われます。
特定の業者が主体的に決める修繕範囲や方法及び見積もり金額が適正を欠く事例が少なくない。
出来れば第三者の業者で合い見積もりを徴取すれば不適正さが実証されるでしょう。
不適正な保険金額になれば、今後の保険料の増額に繋がることを理解すべきです。
3、マンションでの保険の対象物をどれにするか
1)マンションの専有部と共用部の確認が必要
国土交通省のマンション標準管理規約を参考にしますので、実際はご自身のマンションの管理規約を参照
してください
@マンションの専有部
・入り口の扉の内側のペンキと鍵内部は専有
・天井や壁のクロス
・床のフローリング
Aマンションの共用部
・バルコニー(共用部を専用使用している)
・ガラス戸
・入り口の扉本体
・外壁、天井、床の躯体部
2)マンションの壁の上塗り基準と壁心基準
ご自身のマンションの管理規約の制定内容の確認と保険会社の契約約款との整合性が必要です。
マンションの保険加入を機に管理規約の変更が必要なことも考えられます。
区分所有法では、集会での区分所有者と議決権の各4分の3以上の賛同が必要です。
具体的には浪速マンション管理士事務所にお問い合わせください。
@上塗り基準
マンションの躯体のコンクリートの内側の壁仕上げ材やクロス(これらを上塗り部と称している)を専
有部とする基準です。
そうするとコンクリート部は共用部となり保険料の増額となります。
A躯体のコンクリートのセンター(住戸間や対廊下間の)から内側を専有部とする
共用部が少なくなるので、保険料は安くなるが専有部での新たな問題が起こりうる。
4、保険金額算定の根拠となる設定額と割合
@マンションの時価額を保険金額の基準とする
築後の減価償却した、残りの価値ですので注意がいる。
Aマンションを新たに修復する再調達価格(新価)
災害で損傷を受けた部位を現時点において、再構築する場合の価格。
約定付保割合といって再調達価格に30〜100%(10%刻み)を乗ずることになります
契約金額=再調達価格×30〜100%(約定付保割合)
Bマンションが災害で全損、半損、一部損になった時
全 損 保険金額×100%(時価限度)
半 損 保険金額× 50%(時価の50%が限度)
一部損 保険金額× 5%(時価の 5%が限度)
5、マンションの保険における再調達価格の評価に関すこと
評価には概観法と取得価格法があります
概観法
建物の延べ床面積×保険会社の新築費単価
ここでも上塗り基準か壁芯基準により単価が5割近く異なりますので注意が要る
取得価格法
新築価格×保険会社の建築費倍数
ここでも何をもってマンションの新築価格とするか、保険会社の決めるものか、本人の資料か、又は
施工会社からの確認か、複雑で問題が多い。
6、エレベーターの点検管理方法とマンションの保険のかねあい
エレベーターの点検管理委託のフルメンテ契約かPOG契約かにより保険対象の有無が変わるので総合判断
が必要。
エレベーターの修繕内容が点検整備の無償対象かそれとも有償か、有償なら損害保険の補償範囲でないの
かのチェックが必要。
点検管理委託とマンション損害保険の両方に無駄な契約がないようにし管理費削減をしましょう。
大手の技術者に確認した自社製品技術への理解度と独立系のメンテナンス業者の全メーカーの製品技術
への理解度への実態をお教えいたします。
マンションのエレベーターのリニューアル、新設、管理については、浪速マンション管理士事務所のマンション
管理士兼昇降機検査資格者にご相談ください。(無料問い合わせ・相談をご利用ください)
7、管理組合の備品がリースか買い取りか
エントランス設置の郵便受け機材や防犯テレビ等の契約がリースとか買取の場合。
マンション損害保険の保険金対象の有無が異なるので要注意。
無駄な契約にならないようにし、管理費削減を図りましょう。
具体的には当事務所のマンション管理士にお問い合わせをしてください。
8、知っていて損がないマンション保険の重要用語
【再調達価額】
マンション損害保険の対象と同等の物を新たに建築あるいは購入するために必要な金額。この再調達価額か
ら経過年数や使用損耗による減価を差引いた額が時価(額)。時価(額)を基準にして保険金を算出する保険
が多いが、火災保険の価額協定保険や新価保険などにおいては、再調達価額を基準にして保険金を算出する。
【時価】
同等の物を新たに建築あるいは購入するのに必要な金額から、使用による消耗分を控除して算出した金額。
建物、家財とも時価は年々下がっていく。通常、火災保険は時価で保険金を計算する。
マンションの火災保険に加入する際は、契約当時の時価いっぱいで契約するのがおすすめ。
【ソルベンシーマージン比率】
保険会社の支払余力。大災害や株の大暴落など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる支払余力
を有しているかどうかを判断するための行政監督上の指標の一つがソルベンシーマージン比率。200%を下回
ると金融庁の早期是正措置の対象になる。 しかしこれは形式的な話です。
実際のマンションの保険を検討する時は、もっと深い裏話が有ります。
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