本と映画の森 (書籍編) No.34

更新日:2017/12/03 

五味文彦・野呂肖生編著《ちょっとまじめな日本史Q&A》
2015/4/10



 
  私は読書をするとき、国語辞典と漢和辞典を頻繁に引きます。歳を重ねると、同
  じ言葉を何度も引き直していることが、最近増えてきました。なかなか言葉が覚
  えられなくなっている現実に直面しています。ひとつの言葉を覚えると、二つか
  三つぐらい、覚えていた言葉が、玉突きのように飛び出して忘却の旅に出てい
  くような印象さえ持ちます。
  歴史物を読むときは、上記の辞典以外に、高校時代の副特本の『年表』『帝国
  書院の地図』と、高校時代に使用していた参考書の日本史・世界史・政経倫理
  の辞典(教研出版)が手放せません。半世紀近く昔の年表や辞典ですが、愛着
  もあり、とても重宝しています。
  さらに、もう二冊加えたいのが、五味文彦・野呂肖生編著《ちょっとまじめな日
  本史Q&A》上下二巻:山川出版社2006/4/10です。
  「江戸時代の時刻や方位」「大安・仏滅がいつ頃から広がったのか」などの素
 朴な疑問から、「天皇陵の疑問」「氏・姓・苗字と古代の氏姓の関係や名前の問題」「各時代の税金の
 話」「巨石の運搬」「BC級戦犯裁判」「戦後の賠償問題」など339の質問に、1ページか見開きの2ページ
 で回答され、辞典としてだけでなく、読み物としても興味深い良作だと思います。歴史物を読むときは、
 欠かせない一冊です。
 お薦め度 ★★★

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