更新日:2023年3月9日
宅建試験に合格するためには、どれぐらいの勉強時間が必要なのでしょうか。
このページでは、宅建試験に独学で合格した私の経験をもとに、必要な勉強時間や具体的な勉強スケジュール、勉強時間の作り方などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
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宅建の合格に必要な勉強時間は?
それでは、宅建試験に合格するために必要な勉強時間や勉強期間について見ていきたいと思います。
- 勉強時間の目安は、300時間程度
- 6ヶ月前から勉強を始めるのが標準的
勉強時間の目安は300時間
一般的に、初心者が宅建試験に合格するためには300時間程度の勉強時間が必要と言われています。
私自身も、宅建に合格するまでに約270時間の勉強をしましたので、一般的に必要とされている勉強時間と概ね一致していますね。
人それぞれ、法律を学んだことがあるかどうか、予備知識がどれだけあるか、不動産業界に勤めているかどうかなど違いがありますので、300時間というのはあくまでも目安となりますが、とりあえずはみなさんも、この勉強時間を参考に、学習計画を立てていただければと思います。
6ヶ月前から勉強を始めるのが標準的
私が宅建試験に合格するために独学で勉強した期間は、約6ヶ月間でした。
1日の勉強時間は、全体6ヶ月のうちの前半3ヶ月間は1日に約1時間、後半の3ヶ月間は約2時間の勉強時間を確保しました。(1時間×3ヶ月+2時間×3ヶ月=合計270時間)
宅建試験は、毎年10月の第3日曜日に実施されますので、その6ヶ月前、つまり4月半ば頃から勉強を開始すれば、6ヶ月の勉強期間が確保できますね。
この6ヶ月間というのはおそらく、標準的な勉強期間だと思います。1日に確保できる勉強時間によって、3ヶ月程度で合格される方もいらっしゃるでしょうし、1年近く勉強される方もいらっしゃるかと思います。
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1日の勉強時間に応じた必要な勉強期間
次は、宅建の合格に必要な勉強時間が300時間とした場合に、1日の勉強時間によって、勉強期間がどのように変化するのか確認しておきたいと思います。
例えば、1日に3時間の勉強時間が確保できる方であれば、3ヶ月強の期間になりますし、1日に2時間確保できる方なら5ヶ月程度、1日に1時間しか勉強できない方なら、10ヶ月程度の期間が必要になると考えてスケジュールを組んでいただければいいかと思います。
1日の勉強時間 | 要する勉強期間 |
3時間 | 3ヶ月強 |
2時間 | 5ヶ月 |
1時間 | 10ヶ月 |
難易度・合格率と勉強時間を他資格と比較
ちなみに、宅建試験の合格に必要な300時間という勉強時間は、他の資格試験に比べると、どのような位置づけになるのでしょうか。
資格試験の合格に必要な勉強時間というのは、その資格の難易度と、ある程度の相関関係があります。
有名どころの不動産系・法律系資格を含めて一覧表にしてみると、以下のようになります。
資格名 | 合格率 | 必要な勉強時間 |
司法書士 | 約 4% | 3,000時間 |
社労士 | 約 6% | 1,000時間 |
土地家屋調査士 | 約 8% | 1,000時間 |
マンション管理士 | 約 9% | 500時間 |
行政書士 | 約10% | 500時間 |
宅建士 | 約 15% | 300時間 |
管理業務主任者 | 約 20% | 300時間 |
賃貸不動産経営管理士 | 約 30% | 100時間 |
このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。
こうやって比べてみると、宅建は、そこまで難しい資格ではない、ということもわかりますね。
ちなみに、上記の表には入れていませんが、人気資格の「簿記2級」は、宅建試験に近い難易度ですので、簿記の受験経験がある方は比較しやすいかもしれませんね。
簿記2級は、必要な勉強時間が200〜300時間、合格率は20%前後です。このため、宅建は、簿記2級とほぼ同じか、やや難しい難易度と考えていただければよいかと思います。
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宅建の勉強時間の配分・勉強スケジュール
それでは次は、宅建の勉強時間を、私がおススメする勉強法に沿って具体的に勉強時間を配分し、スケジュールを組んでみたいと思います。
※ おすすめ勉強法の詳細は、宅建は独学で合格できる!おすすめ勉強法と勉強時間のページでご紹介しています。
- テキストを通読する 【60時間】
- 章ごとにテキストを読み、対応する問題集を解く【110時間】
- 問題集のみを解いていく【100〜150時間】
テキストを通読する時間(1周60時間)
まず、宅建の基本テキストは、600ページ前後のものが主流ですので、600ページとしておきます。
そして、1時間に10ページ読むとすると、1冊を通読するのに60時間かかることになります。
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問題集を解く時間(1周50時間)
次に、問題集です。問題集の収録問題数は、四肢択一式で300問程度のものが主流ですので(多いものは600問ありますが)、300問としておきます。
そして、1時間に6問(1問10分)解くとすると(解説を読む時間も含みます)、全問を解き終わるのに50時間かかることになります。
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具体的なスケジュール(合計300時間)
- テキスト1冊を読む ⇒ 60時間
- 問題集1冊を解く ⇒ 50時間
以上を前提に、どれぐらいの勉強時間になるのかスケジュールを組んでみると、次のようになります。
勉強内容 | 勉強時間 |
(1) テキストを通読する | 60時間 |
(2) 章ごとにテキストを読み、そこに対応する問題集を解く | 60時間+50時間 = 110時間 |
(3) 問題集のみを解いていく | 50時間×2〜3回 = 100〜150時間 |
合計 | 270〜320時間 |
以上のようなスケジュールになり、概ね300時間の勉強時間になってきますね。
これはあくまでも、ひとつの例ですので、実際にこれと同じようにスケジュールが進むわけではありませんが、参考にしていただければと思います。
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仕事で忙しい社会人が勉強時間を作る方法
次は、宅建試験に独学で合格するための勉強時間の作り方について、ご紹介します。
- 帰宅してから寝るまでの時間で勉強時間を確保する
- 朝早く起きて勉強時間を作り出す
- スキマ時間で勉強時間を作り出す
- 睡眠時間を削って勉強時間を作り出す (あまりおススメできませんが・・・)
帰宅してから寝るまでの時間で勉強時間を確保する
私が宅建試験の受験勉強をしていた際は、毎日、仕事を終えて家に帰り、食事と入浴を済ませてから寝るまでの時間(1時間〜2時間)で勉強をしていました。
やはり、この時間帯が誰でも一番確保しやすく、また、集中できる時間かと思います。
朝早く起きて勉強時間を作り出す
そのほか、朝早く起きて勉強時間を確保する、という方法もありますね。
仕事から帰ってきてからの時間では、体が疲れ果てて勉強なんてできない、、という方は、朝早く起きるというのも良い方法かもしれません。
私は、宅建試験では夜の時間だけを使って勉強しましたが、管理業務主任者試験の受験勉強の際は、朝1時間早く起きて勉強していました。
私は、朝早く起きるのが苦手でしたので、この勉強時間の作り方は、けっこう辛かったですが、朝起きるのが得意な方には、いい方法だと思います。
スキマ時間で勉強時間を作り出す
ほかにも、スキマ時間(通勤時間、昼休みなど)を使って勉強することも考えられます。
私は車通勤でしたので通勤時間は使えませんでしたが、電車通勤の方にとっては、電車の中で過ごす通勤時間は勉強するには適した時間なのではないでしょうか。
また、スキマ時間としては、昼休みの時間というのも、けっこう使えるかと思います。
私は、マンション管理士試験の受験勉強の際は、昼休みにスマホを使って勉強するということもやりました。
昼休みは1時間ありましたので、最低でも30分程度は余る時間がありますよね。この時間に、喫煙所でタバコを吸いながら、コーヒーを飲みながら、スマホで勉強していましたね。
その他にも、賃貸不動産経営管理士試験の受験勉強の際は、朝食(パン)を食べながらの時間や、その後のコーヒーを飲みながらの時間も、勉強時間にしていました(これは独学ではなく、講義動画を視聴していました)。
睡眠時間を削って勉強時間を作り出す (あまりおススメできませんが・・・)
あと、司法書士試験の受験勉強の際は、かなり体に負担をかけてしまいましたが、仕事の残業が多く、どうしても勉強時間の確保ができなかったため、夜の寝る時間を遅らせて、睡眠時間を1時間削って勉強していた時期もありました。
元々は6時間程度の睡眠時間でしたが、5時間まで減らしました(夜2時まで勉強して、朝7時に起きる)。その生活を続けた結果、体に異変が、、、ということで、あまりおススメできない方法ですが、短い期間であれば、瞬発力で乗り切ることも可能かもしれませんね。
短期集中の方が勉強効率は高い
このように、社会人の方が働きながら勉強時間を確保するのは、なかなか大変だと思います。
宅建合格に必要な300時間の勉強時間を確保するためには、1日に1時間ぐらいはすぐに確保できるとして、2時間もそこそこ頑張ればなんとかなるかと思いますが、3時間というのは、私自身の経験上、かなり無理をしないと確保できないと思います。
そこで、1日に2時間を確保するとすれば、300時間÷2時間=150日⇒5ヶ月という計算になります。ただし、毎日確実に2時間を確保するというのはなかなか難しいですので、少し余裕を持たせて6ヶ月ぐらいを想定しておくのがベターではないでしょうか。
1日1時間の勉強時間で10ヶ月というのも、やむを得ないかと思いますが、覚えたことを忘れてからまた覚え直すというサイクルが長くなり、勉強の効率が低下してしまいますので、その点はご注意いただきたいと思います。
もちろん、1日に3時間の勉強時間を確保できる人は、短期集中で3ヶ月というスケジュールも可能です。
短期集中の方が、繰り返しのサイクルが早くなりますので、勉強の効率は確実に上がります。
このことは、私が司法書士の勉強をした際に、痛感しました。1日の勉強時間が増えると、こんなにも勉強の捗り方が違うのかと思い知りましたね。
1日の勉強時間が2倍に増えれば、勉強が2倍捗るといった単純な話ではなく、3倍にも4倍にも効率が上がるイメージです。1回転するのが早くなればなるほど、記憶の定着が効率的に進むんですね。
宅建の勉強時間まとめ
以上、宅建に合格するための勉強時間について、ご紹介してきました。
最後に、ここまでの内容をまとめておきます。
- 宅建合格に必要な勉強時間は300時間
- 要する勉強期間は6ヶ月前後(最短3ヶ月〜10ヶ月)
- 勉強時間は、夜以外にも工夫すれば作り出せる(早起きする、スキマ時間など)
- 短期集中の方が勉強効率は上がる
以上、当ページを参考に、宅建試験の合格に向けてスケジュールを組んで、勉強がんばってください!
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