※資格スクエアの宅建講座は、2021年5月6日をもって、販売終了となりました。
資格スクエアの宅建講座は、当サイトの宅建おすすめ通信講座ランキングのページでおススメNo.7でご紹介している通信講座です。
この資格スクエアの宅建講座は、2021年向け講座のリニューアルにより、講座内容が大きく変更されました。
リニューアル前は、当サイトのおススメ通信講座のひとつでしたが、今回のリニューアルにより、おススメ度が弱まることになってしまいました。。
【2021年向けの主なリニューアル内容】
- 質問機能が利用可能になった。
- 合格コンサルタントによるフォローアップがついた。
- その代わり、大手資格予備校並みに受講料が高額になった。
- 資格スクエア代表の鬼頭政人氏プロデュースの「クラウド宅建士」を使用しなくなり、講座オリジナルの問題集が使用されるようになった。
- テキストについても、冊子版のテキスト(手作り感が溢れるWebレジュメを製本したもの)が使用されるようになった。
- 「逆算思考の合格術」というものが採り入れられた。⇒「受験生」、「合格者」、「試験」の3つから逆算し、合理的に合格を目指すという考え方。その実体は、アウトプットを十分に行うことや、満点ではなく合格点を目指すことなど当たり前のことしか言っていない。
このページでは、リニューアル内容を含め、資格スクエアの宅建講座について、私自身も実際に体験しながら、詳しくレビューしていきたいと思いますので、資格スクエアの評判・口コミのひとつとして、参考にしていただければと思います。
※ 書籍の不正利用に関するお詫び(資格スクエア)、不正利用に関する報告書(資格スクエア)
、和解合意のお知らせ(資格スクエア)
【執筆者】 |
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資格スクエアの宅建講座の概要
まず、資格スクエアの宅建通信講座の概要について、簡単に確認しておきたいと思います。
資格スクエアは、2013年に鬼頭政人氏(東大卒、弁護士)が設立した株式会社サイトビジットが運営する通信講座です。鬼頭政人氏は、学習法に関する様々な書籍を執筆していることでも有名ですね。
資格スクエアは、法律系の資格を中心としたスマホ等によるオンライン学習サービスで、IT技術と脳科学を駆使し(「資格スクエアクラウド」と「脳科学ラーニング」は革新的学習システムとして特許を取得済)、これまでになかった新しい教育サービスを提供することを特徴としています。
資格スクエアの宅建通信講座は、スマホを使ったオンライン学習で、100時間を超える充実した講義により、宅建試験の合格を目指す講座になっています。
また、AI(人工知能)が本試験の出題を予想する「未来問」は大きな魅力になっていますね。
この未来問は、2019年度試験では、なんと74%の的中率を誇り、その効果もあってか、2019年度の宅建試験では、資格スクエア受講生の79%が合格するという驚異の合格率を叩き出したこともあります。
宅建の通信講座
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通信講座名・受講料
逆算思考の宅建士合格術(逆算プレミアム)【2021年試験向け】 逆算思考の宅建士合格術(逆算プラン)【2021年試験向け】 逆算思考の宅建士合格術(独学プラン)【2021年試験向け】 |
資格スクエア宅建講座の講義をレビュー!
それでは、資格スクエア宅建講座の講義やWebレジュメ、そしてeラーニングシステムの使い勝手などを確かめるため、サンプル講義を受講してみたいと思います。
氏名、メールアドレスなど必要事項を入力すれば無料会員登録することができ、宅建講座では50本以上の無料講義が公開されています。
講義画面は「動画」と「Webレジュメ」に2分割表示
出典:資格スクエア宅建講座
資格スクエアの講義は、オリジナルのWebレジュメ(スライド)を画面に表示させながら解説するスタイルになっています。
このため、スマホが1台あればインプット学習ができますね。
講義画面は、動画部分とレジュメ部分とに2分割して表示され(PCでは左側に動画、右側にレジュメ。スマホでは上側に動画、下側にレジュメ)、講義を聴きながらレジュメ部分をスクロールさせて参照することができるようになっています。
講義動画では、動画部分にも常にレジュメが映し出されていますので、特にレジュメ部分のレジュメを参照する必要はなさそうです。
ただ、このレジュメは、講義を聴きながらではなく、復習でレジュメだけを参照したい場合には便利ですね。
また、アウトプット講義では、問題と解説を画面に映し出しながら解説してくれますし、分割画面のレジュメ表示部分にも表示されています。
”学歴なし職歴なしお金なし”から合格を果たした田中祐介講師
資格スクエアの宅建通信講座は、「田中祐介」講師が担当しています。
田中講師は、”学歴なし職歴なしお金なし”の状態から、平成23年度に行政書士試験に合格、平成25年度に司法書士試験に合格、そして平成26年度に宅建試験に合格された方ですが、資格スクエアで講師を務めるまでは、特段、講師経験はないようですので、まだ講師としての経験は浅いと言えます。
しかし、サンプル講義を聴いた印象としては、ゆっくりと丁寧な口調で解説してくれるのが印象的ですね。
また、「簡単に言ってしまえば○○」という具合に、難解な法律用語を日常的な言葉に置き換えて説明してくれる点はわかりやすいと思います。
1本の動画は、回ごとに長さはバラバラですが、短いものは5分程度、長くても30分程度の動画になっており、平均すると、1本あたり15分程度かと思います。このため、スキマ時間の学習に便利ですね。
資格スクエア宅建講座の教材(テキスト・問題集)をレビュー!
次は、資格スクエア宅建講座の教材についてのレビューです。
Webレジュメを製本したテキスト
資格スクエア宅建講座のテキストとしては、講義画面に表示される「Webレジュメ」を製本したものが配付されます。
このWebレジュメは、一応フルカラーのレジュメなのですが、かなり手作り感の溢れるものになっているのが少し気になるといえば気になります。。。
10万円を払って配付される大切な教材ですから、もう少しお金をかけて作ってもいいのではないかと思うのですが。。
厳選した重要な問題が収録された問題集
それと、アウトプット用の問題集は、2020年度までは、資格スクエアの鬼頭代表がプロデュースした「クラウド宅建士(OUTPUT)」という市販問題集を使用し、そこに掲載されている問題をWebレジュメに表示して一問ずつ解説していましたが、2021年度のリニューアルにより、この問題集は使用されなくなっています。
2021年版で使用される問題集については、資料請求をしても、「厳選した重要な問題を掲載」としか書かれていませんので、詳細は不明ですが、おそらく昨年までのクラウド宅建士に掲載されていた問題をベースに作成されているのではないかと推測されます。
資格スクエア宅建講座のeラーニングをレビュー!
次は、資格スクエア宅建講座のeラーニング機能について、確認しておきたいと思います。
使い勝手の良い動画再生機能
講義動画は、21段階(1.0〜3.0倍速)に速度調節が可能となっています。
使い勝手も、特に問題なく使いやすそうですね。
10秒早送り、10秒巻き戻し、といったちょっとした便利機能もありますし、途中で中断しても、中断位置から再生することができる機能も備えています。
マイレジュメ機能はあまり使えない
資格スクエアのeラーニングシステムには、マイレジュメ機能といって、Webレジュメを編集する機能があります。
この機能については、公式サイトでは、レジュメに直接マーカーしたり文字囲いをするなど編集できる旨が記載されていますが、宅建講座では、レジュメそのものの編集はできない仕様になっており、欄外にメモを書き込むような使い方しかできませんね。。
他資格のレジュメでは直接編集できるものもあるのかもしれませんが。
マイ単語帳機能は簡単に使える
それと、「マイ単語帳」の作成機能もあります。キーワードを登録して、その説明を入力すれば、オリジナルの単語帳が作れるというものです。
作成の操作はとても簡単ですので、使い勝手は良さそうです。
問題演習機能はない
資格スクエアでは、本来、問題演習機能(特許取得の脳科学ラーニングシステム)が提供されるはずですが、この宅建講座では、残念ながら問題演習機能は省略されています。
このため、IT×脳科学を駆使したオンライン講座を売りにしている資格スクエアの講座としては、物足りなさを感じますね。。
資格スクエア宅建講座のカリキュラム
次は、資格スクエア宅建通信講座のカリキュラムについて見ていきます。
100時間を超える充実した講義
資格スクエア宅建講座のカリキュラムは、分野ごとに(@宅建業法、A法令上の制限、B権利関係、C税法その他)、インプット講義(全50時間)と、アウトプット講義(全40時間)の2種類に分かれています。
動画講義は、各テーマごとに収録されており、1本のインプット講義を受講したあと、それに対応したアウトプット講義を受講する、というように交互に(平行して)視聴しながら学習を進めていきます。
そして、本試験の直前期には、出題頻度の高い問題や受験生が間違えやすい問題など出題が予想される問題を厳選した「直前対策講座(約20時間)」で知識の総仕上げをし、最後に、資格スクエアが誇るAI(人工知能)が出題を予想した模試「未来問(第1回〜3回)」で最終チェックし、本試験を迎えるというカリキュラムになっています。
資格スクエアの宅建講座は、講義時間数としては、インプット講義(50時間)とアウトプット講義(40時間)と直前対策(20時間)とで合計110時間の講義が提供されますので、通信講座専門の講座としては、かなり充実した講義の部類に入ってくると思いますね。
資格スクエアの「未来問」は高い的中率を誇る!
それと、忘れてはいけないのが資格スクエアが誇る「未来問」ですね!
未来問は、本試験形式の四肢択一の50問の問題が、PDFファイルで提供されます(3回分)。その問題について、解説講義も提供されるというものです。
この未来問については、第16回日本e-learning大賞において「AI・人工知能特別部門賞」を受賞、第4回IMS JAPAN賞においては「優秀賞」を受賞したそうです。
そして、「未来問」の本試験での的中率は、2018年度試験で78%、2019年度試験では74%と、高い的中率を誇っています。
※ ただし、田中講師も話していましたが、宅建試験は、未来問を解いたからといって合格できるような甘い試験ではないため、しっかりと過去問を解いて、周辺知識を理解して、暗記事項を暗記したうえで、未来問については試験の直前期にお試し受験的な使い方をしていただければ、とのことでした。
講義画面からワンクリックで質問可能なサポート体制
資格スクエアでは、講義内容の不明点から受講システムに関する質問まで、講義画面からワンクリックで質問可能なメール質問サービスを備えています。
2020年向け講座までは、受講料を抑えるために、この質問機能が省略されていましたが、2021年向けのリニューアルにより、ようやく提供が開始されました。
しかしその一方で、受講料が2倍に上がってしまいました、、(他社では、5万円ぐらいの講座でも、質問サービスはついていますからね。)
また、合格コンサルタントによるフォローアップ(月1回の電話による学習相談、その他随時、電話又はメールによる学習相談)を受けることもできるなど、充実したサポート体制を備えています。
さらに、逆算プレミアムにおいては、月に2回(1回15分以内)、電話で質問することも可能です。
メール質問 | フォローアップ | 電話質問 | |
逆算プレミアム (195,800円) |
〇 | 〇 | 〇 |
逆算プラン (151,800円) |
〇 | 〇 | − |
独学プラン (107,800円) |
− | − | − |
受講生の79%が合格した驚愕の合格実績!
資格スクエアの宅建講座では、2019年度試験において、全受講生の79パーセントが合格したと公表されています。
この尋常ではない合格率は、2019年度試験で突如公表されましたので、上記でご紹介した「未来問」の効果なのかもしれませんね。
それにしても、一度ここまで突出した数値を公表してしまうと、それ以降どうするのかとても気になりますね、、一度きりの公表で終わってしまわないか心配です。。
資格スクエア宅建講座を体験レビュー!まとめ
以上、資格スクエアの宅建講座について、レビューしてきました。
最後に整理すると、まず、講義に関しては、通信講座専門校としては、充実した講義が提供されると思いますし、講師の解説も普通にわかりやすいと思います。
その一方で、教材に関しては、質は悪いですね、、、内容が悪いというわけではありませんが、これほど手作り感の溢れるテキストというのは、、これだけの受講料を払って提供されるテキストとしては、体裁や見栄えが悪いという意味です。
そして、サポート体制は充実していると言えますが、これだけ高額な受講料ですから、当然と言えます。
以上から、資格スクエアの宅建講座は、敢えておススメできるような通信講座ではない、というのが正直な感想です。
もっと低価格で質の高い通信講座は、フォーサイトやアガルート、ユーキャンなど、他にいくらでもありますし、高額な受講料を払うのなら、LECやTAC、日建学院などの方が充実していますし、安心して受講できるはずです。
ということで、資格スクエアを含め、宅建の通信講座について、受講料、講義、テキスト、eラーニング、サポート体制、セールスポイントなどから総合的に評価したおすすめ通信講座は宅建通信講座を徹底比較!でご紹介していますので、そちらを参考にしていただければと思います。
資格スクエア宅建通信講座まとめ表
![]() ⇒ 資格スクエア 公式サイト |
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受講料 |
逆算思考の宅建士合格術(逆算プレミアム)【2021年試験向け】 ※月2回の電話質問付 [Web] 195,800円 逆算思考の宅建士合格術(逆算プラン)【2021年試験向け】 [Web] 151,800円 ←スタンダードなプラン 逆算思考の宅建士合格術(独学プラン)【2021年試験向け】 ※ 質問対応・フォローアップなし [Web] 107,800円 |
カリキュラム |
インプット講座(約50時間) アウトプット講座(約40時間) 直前対策講座(約20時間) 未来問(第1回〜第3回) |
講義時間数・スタイル |
110時間 講義は通信講座専用に収録。動画背景にスライドを表示して解説。画面は講義動画部分とレジュメ表示部分とに分割表示 |
教材(テキスト・問題集) |
【テキスト】Webレジュメを製本したもの/オリジナル 【問題集】冊子版問題集 |
eラーニング |
講義視聴、レジュメ参照(スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可) |
合格実績 |
2019年度試験において、受講生の79%の合格実績(全国平均17.0%) |
サポート体制 |
Eメールによる質問対応 ※逆算プレミアムでは、月2回の電話による質問対応あり。 ・合格コンサルタントによるフォローアップ(月1回の電話又はメールによる学習相談、随時電話又はメールによる学習相談) |
セールスポイント! |
★的中率74%の未来問! ★マイレジュメ機能(講義画面でメモがとれる)、マイ単語帳機能など優れたオンライン学習機能 ★受講生の79%が合格!(全国平均17.0%) ★合格コンサルタントによるフォローアップ! |
総合評価 |
![]() 資格スクエアの宅建講座の最大のセールスポイントは、なんといっても、AIが本試験の出題を予想する「未来問」です! この未来問の本試験での的中率は、2018年度試験で78%、2019年度試験では74%と、高い的中率を誇っています! この未来問の効果もあってか、資格スクエア受講生の宅建試験合格率は、2019年度試験において、全国平均17.0%のところ、なんと79%という驚愕の合格率を叩き出しました!ついに資格試験の世界にも、AIの時代がやってきたのかと痛感します。 ただし、教材は、Webレジュメを製本したものが使用されるに過ぎず、オンラインを売りにしている割にはWeb問題集がないなど、ITを駆使したオンライン講座としては物足りなさを感じます。 |
公式サイト |
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