宅建試験の難易度や合格率について、不動産系・法律系資格で比較しながらご紹介します!

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宅建士(宅地建物取引士)試験の難易度
宅建試験の難易度・合格率【不動産系・法律系資格で比較!】

更新日:2021年7月28日

宅建試験の難易度・合格率

 宅建の資格は非常に人気があり、例年、受験者数が20万人を超える国内最大級の国家資格で、マンモス資格とも言われています。

 不動産業界においては、不動産業3大資格と呼ばれる宅建、マンション管理士、管理業務主任者の3資格の筆頭資格です。さらに最近では、賃貸不動産経営管理士の人気も高まり、4大資格になりつつありますね。

 また、宅建の資格は、法律系資格の登竜門のように扱われることもあり、まず宅建を取ってから、行政書士や司法書士にステップアップしていく方もいらっしゃいます。私自身もそのパターンで、まず始めに宅建に合格し、その後、行政書士、そして司法書士にチャレンジしています。

 このように、宅建は、不動産系・法律系資格の中で、まさに中心的な資格といえます。

 宅建の資格は、このような不動産業4大資格や、不動産系・法律系資格の中で、どれぐらいの難易度なのか、簡単に取れるような資格なのか、気になっている方も多いかと思います。

 そこで、このページでは、不動産業4大資格不動産系・法律系資格と比較しながら、宅建試験の難易度や合格率について、ご紹介していきたいと思います。

執筆者 大西雅明
市役所に22年間勤めた元公務員。在職中に、宅建士、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士などの資格試験に合格し、10年以上にわたって当サイトで情報発信している。

執筆者 大西雅明のプロフィール写真(宅建士、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士などの合格証書)
執筆者紹介

宅建試験の難易度・合格率

 それでは、宅建試験の難易度を測る指標として、まずは合格率から確認しておきたいと思います。

宅建試験の合格率の推移

宅建試験の合格率の推移グラフ

 宅建試験の合格率は、下表のとおり、おおむね15%前後で推移しています。

 直近の2020年(10月)実施分で見ると、受験者数 168,989人のうち29,728人が合格しており、合格率は17.6%となっています。

宅建試験の合格率の推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
平成23年
(2011年)
188,572 30,391 16.1%
平成24年
(2012年)
191,169 32,000 16.7%
平成25年
(2013年)
186,304 28,470 15.3%
平成26年
(2014年)
192,029 33,670 17.5%
平成27年
(2015年)
194,926 30,028 15.4%
平成28年
(2016年)
198,463 30,589 15.4%
平成29年
(2017年)
209,354 32,644 15.6%
平成30年
(2018年)
213,993 33,360 15.6%
令和1年
(2019年)
220,797 37,481 17.0%
 令和2年
(2020年)
(合計)204,247 34,337 16.8%
(10月)168,989 29,728 17.6%
(12月) 35,258 4,609 13.1%
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

合格率を不動産業4大資格で比較

 次に、宅建試験の難易度を不動産業4大資格の中で比べるため、合格率を比較してみたいと思います。

不動産業4大資格の難易度の比較表
資格名 合格率
マンション管理士 約 8%
宅建 約 15%
管理業務主任者 約 20%
賃貸不動産経営管理士 約 30%

 この表のとおり、不動産業関連4大資格の中では、マンション管理士の合格率が約8%で、次が宅建の15%、続いて管理業務主任者の20%、そして、賃貸不動産経営管理士の30%という順になっています。

※ 賃貸不動産経営管理士の合格率は、国家資格化に向けた試験制度の変更に伴い過渡期にあるため、今後さらに下がる(難化する)可能性があります。

 このように比較すると、宅建試験は、マンション管理士より易しく、管理業務主任者より難しい、中間的・標準的な難易度の資格と言えそうですね。

合格率を不動産系・法律系資格で比較

 次に、有名どころの不動産系・法律系の資格も入れて、宅建試験の難易度を比較してみます。

不動産系・法律系資格の難易度の比較表
資格名 合格率
司法書士 約 4%
社労士 約 5%
土地家屋調査士 約 8%
マンション管理士 約 8%
行政書士 約10%
宅建 約 15%
管理業務主任者 約 20%
賃貸不動産経営管理士 約 30%

 このように、一般によく耳にするような不動産系・法律系の有名資格も含めた位置関係で見てみると、やや易しい難易度のように見えてきますね。

 宅建試験は、不動産業4大資格で見れば標準的な難易度ですが、視野を広げて不動産系・法律系資格で見れば、やや易しい難易度、と言えそうです。

 宅建試験は、試験問題に記述式問題はなく、50問すべてがマークシート方式ですので、受験対策も比較的しやすいと思います。

 ただし、実際のところ、合格率15%ということは、100人受験すると、85人は落ちる試験だということになります。

 そう考えると、大抵の人は落ちるというふうにも感じてしまいますね。。ということで、宅建試験は、国家資格の中では難易度は「標準的〜やや易しい」とはいえ、十分な受験対策が必要と言えます。

宅建試験の難易度と合格点(合格ライン)

宅建試験の合格点グラフ

 次は、宅建試験の合格点について見ていきたいと思います。宅建試験の過去10年間の合格点(合格ライン)は、下表のとおり、50点満点中31点〜38点となっており少し幅があります。

宅建試験の合格点の推移
年度 合格率 合格点
平成23年
(2011年)
16.1% 36点
平成24年
(2012年)
16.7% 33点
平成25年
(2013年)
15.3% 33点
平成26年
(2014年)
17.5% 32点
平成27年
(2015年)
15.4% 31点
平成28年
(2016年)
15.4% 35点
平成29年
(2017年)
15.6% 35点
平成30年
(2018年)
15.6% 37点
令和1年
(2019年)
17.0% 35点
 令和2年
(2020年)
(10月)17.6%
(12月)13.1%
38点
36点

 これは、宅建試験は、何点取れば合格するといった絶対評価方式ではなく、相対評価方式が採用されているからです。

 合否の判定基準は公表されていませんが、おおむね15%程度の合格率になるように合格ラインが決められていると考えられています。

 多くの国家試験は、宅建試験と同様に相対評価方式が採用されていますので、宅建試験が特別なわけではありません。

 ちなみに、絶対評価方式が採用されている試験として有名なのは、行政書士試験ですね。

 いずれにしても、宅建試験では、おおむね7割前後の正答率合格ラインとなっていますので、そのあたりを目処に想定しておけばよいかと思います。

 つまり、70点の答案が書ければ合格できるということになります。3割は間違えても構わない、そう考えれば、それほど合格が難しい試験だというイメージは、なくなりますよね。

偏差値で宅建試験の難易度を比較

宅建を含めた資格別の偏差値グラフ

 宅建試験の難易度を測る指標として、偏差値を利用するという方法もあります。

 偏差値というのは、平均点を50とし、受験者全体の得点分布に基づき算出される数値ですので、本来、本試験の受験生の得点分布のデータが必要になるわけですが、残念ながら宅建試験では、そこまでの公式なデータは公表されていません。

 ですので、公表されている合格率や合格点などの情報や傾向に基づき、仮の偏差値を独自に算出するといったことがなされています。

不動産業4大資格の偏差値で比較

 「資格難易度ランキング」というサイトにおいて、 独自に資格試験の偏差値が算出され、公表されています。

 ここに掲載されている偏差値によると、不動産業4大資格の偏差値は、以下のようになっています。

不動産業4大資格の偏差値の比較表
資格名 偏差値
マンション管理士 61
宅建 57
管理業務主任者 55
賃貸不動産経営管理士 41
出典:資格難易度ランキング

 この数値によると、宅建試験の偏差値は57とされています。偏差値50台の資格は、「普通」レベルの難易度とされています。

 このように、合格率から見た難易度の順序と同様に、マンション管理士が最も偏差値が高く、次いで宅建、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士の順になっています。

 つまり、マンション管理士より易しく、管理業務主任者よりやや難しい、というポジションで、標準的・普通レベルの難易度ということになりますね。

不動産系・法律系資格の偏差値で比較

 では次は、先ほどの合格率で比較したのと同様に、有名どころの不動産系・法律系資格も含めて比較してみます。

法律系・不動産系資格の偏差値の比較表
資格名 偏差値
司法書士 72
社労士 65
行政書士 65
土地家屋調査士 64
マンション管理士 61
宅建 57
管理業務主任者 55
賃貸不動産経営管理士 41
出典:資格難易度ランキング

 このように、偏差値で見てもやはり同じですね。有名な国家資格の中で比較してみると、宅建は、やや易しいポジションになってきます。 

合格に必要な勉強時間で宅建試験の難易度を比較

合格に必要な勉強時間と宅建試験の難易度の相関グラフ

 次は、宅建試験の難易度を測る指標として、「合格するために必要な勉強時間」から比較していきたいと思います。

宅建試験の合格に必要な勉強時間

 まずは、宅建試験についてですが、宅建試験に合格するためには、一般的に300時間の勉強時間が必要と言われています。

 私自身も、この一般的な時間数と同様に、約300時間の勉強で合格できましたので、概ね300時間というのは信用できる数値だと考えられます。

不動産系・法律系資格の合格に必要な勉強時間で比較

 では次は、不動産系・法律系資格で、合格に必要な勉強時間を比較してみたいと思います。

 宅建試験を含め、資格試験の難易度は、試験に合格するために必要な勉強時間と、ある程度の相関関係があります。

不動産系・法律系資格の難易度と勉強時間の相関表
資格名 合格率 必要な勉強時間
司法書士 約 4% 3,000時間
社労士 約 5% 1,000時間
土地家屋調査士 約 8% 1,000時間
マンション管理士 約 8% 500時間
行政書士 約10% 500時間
宅建 約 15% 300時間
管理業務主任者 約 20% 300時間
賃貸不動産経営管理士 約 30% 100時間

 このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。

 つまり、上述の偏差値の比較や合格率の比較と同様、「標準〜やや易しい」難易度ということになります。

 社会人が働きながら勉強することを考えると、300時間の勉強時間を確保するためには、1日に1時間ぐらいはすぐに確保できるとして、2時間もそこそこ頑張ればなんとかなるかと思いますが、3時間というのは、私自身の経験上、かなり無理をしないと確保できないかと思います。

 そこで、1日に2時間を確保するとすれば、300時間÷2時間=150日⇒5ヶ月という計算になります。ただし、毎日確実に2時間を確保するというのはなかなか難しいですので、少し余裕を持たせて6ヶ月ぐらいを想定しておくのがよいのではないでしょうか。

宅建試験は独学でも合格可能!

 私自身は、宅建試験には独学の学習で合格しました。

 宅建試験は、独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み、問題集(過去問)を複数回繰り返すだけで、短期合格も十分に可能な資格だと思います。

 宅建試験に独学で合格するための勉強方法などについては、宅建は独学で合格できる!【おすすめ勉強法と勉強時間】のページをご参照ください。

 また、独学におすすめのテキスト等については、宅建のおすすめテキスト・問題集のページでご紹介していますので、そちらを参考にしてください。

宅建試験の難易度について【まとめ】

 以上のとおり、宅建の難易度について見てきました。

 最後に、ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。

宅建試験の難易度まとめ
  • 合格率は約15%(マンション管理士より易しく、管理業務主任者より難しい)
  • 偏差値は57で国家資格の中では普通レベルに位置付けられる
  • 不動産業4大資格の中では、標準的な難易度、有名な不動産系・法律系の国家資格の中では、やや易しい
  • 合格点(合格ライン)は約7割の正答が必要
  • 合格するには300時間の勉強時間が必要
  • 独学でも合格可能!

 宅建試験は、国家資格としては、「標準的〜やや易しい」難易度の試験ではありますが、100人中85人は落ちる試験ですので、油断は禁物です。

 しかし、独学で挑戦するにしても、講座を受講するにしても、しっかりと計画を立てて、とにかく最後までやり切ることができれば、誰でも合格することができる資格だと思っています。

 是非、宅建試験の合格を目指して頑張ってください!

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