19 The best of Jay-Dee records

Relic-5038

GG19レーベル:Jay-Dee
設立地:ニューヨーク州・マンハッタン
創設者:Joe Leibowitz
活動期間:1953年~1956年
創設:1953年9月
関連レーベル:Davis・Beacon・Celebrity

01. Forever I vow - Chestnuts
02. Dreaming & dreaming - Scaletones
03. Tell me baby - Sparrows
04. Ok baby - Pyramids
05. Love me tender - Sparrows
06. Sweet as a Flower - Dovers
07. Meaning of love - Goldentones
08. Why did you love me - Sparrows
09. No greater love - Romancers

10. Don't do it baby - Continentals
11. Love is true - Chestnuts
12. I'll Be Loving you - Sparrows
13. Devil you may Be - Dovers
14. Don't play around with love - The Blenders
15. Come back to me - Sparrows
16. Its you I love - Chestnuts
17. The sentence - Dovers
18. You'll never know - Romancers

1950年代中後期にR&Bを形成した最も多彩な独立企業家の一人である故Joe Davisは、Jay Dee・Davis・Beacon・Celebrityレーベルを設立し、多くの忘れがたいレコードを世に送り出した。Davisは20代にマンハッタン西49番街の小さなオフィス兼倉庫を拠点に、独立プロデューサー(彼は「レース・ミュージック(R&Bの古い呼び方で蔑称でもある)」をレコーディングした最初の1人であった)・出版社・マネージャーそしてヴォーカリストまでもを次々と開始した。彼はThe 5 Red Caps・The Deep River Boys・Harry James・Savannah Churchill・Otis Blackwell・Wingy Marrone・Champion Jack Dupreeといった多様なアーティストをレコーディングし、曲と原盤に関する全く膨大なカタログを制作した。攻撃的、侵略的、そして情熱的に彼は、記録したマテリアルと作曲を真剣に保護、そしてDavisは、歌っているグループ(彼らに同行したミュージシャンは除く)の特定のメンバーに関する詳細なセッション・ファイルを幸いにも保管していた。最も初期のセッション(1951~53年はピアノ・ギター・ベースのみで、それらがサックスとドラムスの役割を果たした)では、テナーまたはアルト・サックスのサウンドは、ニューヨークのR&Rに必要不可欠となる1955~56年まで加えられなかった。Jay Dee-780(Jay Dee最初のシングルJay Dee-777は、これより2、3ヵ月早くリリースされたThe Cricketsである)としてThe Blendersの「Don't play around with love」が1953年9月にリリースされた。Ollie Jones(リードとテナー)・James De Loach(ベース)・Abel De Costa(第一テナー)・Napoleon Allen(バリトンとギター)がメンバーのThe Blendersはベテラン・グループで、National・Decca・MGMでレコーディングを行なっていた。Davisが彼らをThe Millionairesというグループ名で1953年4月に「Somebody's lying」(1955年までリリースされなかった)のレコーディング・セッションを行なった。The Blendersはより多産なポップ-ブルース・グループで、敬愛するThe Ravensの「Count every star」や「I'm afraid the masquerade is over」などのスタンダードをDeccaでレコーディングした。彼らの唯一のJay Dee 45(彼らの名前の下で)はかなり成功していた。Davisが懇意のDJ達に喜んでもらうために送った別テイクの「Don't f--- around with love」はR&Bコレクターの間で一定の評判を得た。1950年代から1960年代前半にかけてTimes Squareレコード店で探す事のできた成人向けのLP盤・78回転盤の多くはJoe Davisによって生産・製造された物であると言える。The Blendersが終焉を迎えた後、Jones・De CostaはThe Cuesを結成した。DavisからリリースされたThe Sparrowsの3枚のシングル盤は、すべて(おそらく)1953年9月17日のセッションでレコーディングされたが、「Love me tender」と「Come back to me」は1956年11月までリリースされなかった。当初1953年秋と1954年冬にリリースした2枚のシングル盤「Tell me baby/Why did you leave me」(#783)と「I'll be loving you/Hey」(#790)がほとんど話題にもならなかったために、抜群の人気のあったElvis Presleyの絶大な人気を利用しようと「Love me tender」をリリースしたのかもしれない。Davisはあらゆる状況において利益を得る手段を素早く考え出す事に於いて十分目先がきいていた。またグループ解散後の1956年にThe Sparrows作品がリリースされたことはなさそうである。The Sparrowsの元メンバーWashingtonとHeywardは、1956年秋にThe Performersを結成し、Leo Rogersのもとでレコーディングを行なっている(Relic LP #5026 "Golden Groups, Best of Tip Top label"参照)。Davisが1953年から56年にかけてレコーディングした最も人気のある2つのR&Bグループは、Dean Barlow and The Crickets(Relic LP #5040 "Best of the Crickets"参照)とLillian Leach and The Mellows(Relic LP #5039 "Best of the Mellows"参照)であった。グループの地元での成功は、The Scaletones・The Goldentones・The Continentals・The Romancersを含む組合せで、数枚のシングル・リリースを促すこととなった。なかでもThe Goldentonesの「The meaning of love」は、ミックス・テンポな作品で、ニューヨークとニュージャージーで売上げを伸ばした挽歌のようなバラードで、1955年夏にはWINSのAlan Freedによって盛んにオン・エアされた。Miriam Grate and The Dovers(Davisの女性リードに対する好みは確信的であった)は1955年4月にApolloで「My angel」をレコーディング、1959年には「Sweet as a flower」・「Devil you may be」「The sentence」をリリースした。グループはDavisのもとでのセッション以前の数年間はまったく売れなかった。ニューヘーヴン及びコネチカットはThe ChestnutsとThe Pyramidsの地元である。R&Bヴォーカル・グループの人気が頂点にあった1956年に両グループはDavisでレコーディングを行なっている。The Pyramidsの「At any cost(A面)」が1956年9月22日にWWRLの第七位にチャート・インした頃、The Chestnutsの「Love is true」は1956年6月9日にTommy "Jive" SmallのWWRL(ニューヨーク)チャートで同じく第七位となった。故Ruby WhitakerはThe Chestnutsのリード・シンガーとして、Standard・Eldorado・Mark-Xなどに、またBill Bakerが設立したElginレコードでレコーディングを行なった。Davisレコードは1956年末にR&Bのレコーディングに終止符を打った。彼の「有名できわどいアルバム」と「パリス島(南カリフォルニア)の海兵隊新兵訓練所の音」で得た安定した売上は、気まぐれなDJの気まぐれな放送に依存しなかったと、我々は仮定している。以降、Davisは多くのグループを世に送り出し、強力な出版およびカタログとアルバム路線を継続することに決めたと思われる。
by Donn Fileti (Pete GrendysaとYesterday's Memoriesに感謝します)

Pelican's impression

今回はなかなか翻訳がむずかしくて、特に後半はかなり不安であります。どなたか堪能な方お願いできませんか。まぁ、ほとんど誰も知らない本サイトでありますので「まぁ、ええかいな」としときます。毎回これを書く時は該当のレコードを聞きながら書いていますが、本シリーズはレア音源(ほとんどコレに当たるんですが)を中心に収録されているのでレーベルによっては一枚通して聴くのがなかなかなものも「ない事はない」ですよね。お話かわりますが、ここのところインターネット・ラジオでその名も「Doo Wop Radio」というアメリカの放送局を知って以来、ほぼ毎日聴いています。今最もお気に入りのというか唯一私受け(?)する局で、「毎日でも聴けるやん」と思った方はお友達になれます。毎日延々といい曲ばかりをDoo Wop大好きDJがこれでもかっ!という感じでオンエアしています、ぜひ一度聴いてみて下さい、本アルバムはまるでDoo Wop Radioを聴いているような感覚になる(これもちょっとおかしな話ですが…)一枚です。これだけ良質な作品が並んだ一枚も珍しいかもしれないです、本シリーズ中のおススメの一枚。