03 The best of Angeltone / Atlas records part 1

Relic-5012

GG03レーベル:Angletone・Atlas
設立地:ニューヨーク州・ハーレム
創設者:Thomas Robinson
活動期間:1951年12月~1960年代
創設:1951年12月
関連レーベル:Angle Tone・Genuine・Unity・Charles・Bru-Cla

01. Blueberry sweet - The Chandeliers
02. My lost love - The Revels
03. My heart tells me - The Parakeets
04. Why - The Gypsies
05. Love is all I crave - The Travellers
06. Tender love - The Chandeliers
07. In my lonely room - The Four Haven Knights
08. The rain starts to fall - The Four Haven Knights
09. Just to be in love - The Four Haven Knights
10. Count the tears - Vic Donna & The Parakeets

11. Lenora - The Travellers
12. Why go on pretending - The Four Haven Knights
13. Dolly - The Chandeliers
14. I have a love - The Parakeets
15. Sometimes little girl - Little Butchie & The Vells
16. Love was a stranger to me - The Parakeets
17. Love me baby - The Revels
18. Yvonne - The Parakeets
19. Wild cherry - The Chandeliers
20. I'm just a dreamer - The Four Haven Knights

Thomas Robinsonが1951年12月に設立したAtlasレコードは、ハーレムを居拠点とした最初のR&Bレーベルのひとつである。Atlasのオフィスはアポロ劇場からすぐ近くのBishopビル(125番街)にあった。彼はデトロイト出身ので、1944年にタレントのブッキングを仕事とするためにニューヨークに移り住んだ。また彼はトランペットプレーヤーでもあった。Cloria Lynneは最も初期にThomas Robinsonと仕事をしたスターで、Atlasでの最初のリリースはH-Bomb Ferguson with Charlie Singleton's orchestraをフューチャーしたRock H-Bomb rock(Atlas-1001)である。このシングルはAtlasにとって(1955年10月にリリースすることになるThe Fi-TonesのFoolish dreamsの大ヒットまでは)最大のヒットであった。この曲は、Eternally(The Swallows)・Where are you(The Mello Moods)・It's christmas time(The Five Keys)・Don't tell her what happened to me(The Orioles)らとともに1951年のクリスマスにヒットした。1952年はAtlasにとっっても良い年であった。Charlie SingletonのインストロメンタルCry(Johnny Rayの大ヒットのカバー・Atlas-1003)でこの年は始まり、続いてJiving with Dr. Jive(Atlas-1021)が10月にがヒットした。そしてHattie GreenのPawn shop blues(Atlas-1022)が11月にリリースされている。1953年から54年にかけてボーカルグループブームが訪れ、Atlasもこのブームに乗ることに決めた。Thomas RobinsonはThe RevelsのMy lost love・Love me babyをレコーディングしたが、現在の彼はこのグループの事を何も覚えていない。そして彼らのマスターテープも紛失しており、シングルの再発は二度と行われていない。しかしアップテンポのLove my babyはもっと人気を得てもよいと思われるほどの本当にいいジャンプナンバーである。The Cavaliers(のちにThe Fi-Tonesとなる)もThe Revelsと同時期に契約したグループで、Dynaflowはわずかにヒットした。The Fi-Tones(Lloyd Davis・Lowe Murry・Cecil Holmes・Ron Anderson・Gene Reddがメンバー)のFoolish dreams(この曲を含む18曲がThe Fi-Tones・The CavaliersとしてRelic LP-5010に収録されている)が1955年秋に大ヒットし、本当の意味でのAtlasレーベルを確立した。この頃Atlanticレコードが子会社のAtcoを設立している。このレーベルはAtlasと呼んでいたが、The Fi-Tonesのヒットでこの呼称をやめた。Foolish dreamsに続いてIt was a lie・I call to youなどをヒットさせたThe Fi-Tonesの成功に気をよくしたThomas Robinsonは新たにThe Parkeetsと契約した。彼らはニューアーク高校のグリークラブ出身のグループで、最初のシングルI have a love・Rain starts to fall(Atlas-1069)が1956年10月にリリースされた。Thomas Robinsonが取り上げた大部分のグループはオーディションを受けるための125番街のAtlasのオフィスに直接やってきた若者たちだった。彼は一度に1つか2つのグループと契約した。それは(特にGeorge GoldnerがGone・Endで発展させた)いわゆるバックショット(市鹿弾・大きな弾で大量に発射する…つまり次々と一発スターを作り上げる)的な手法によってマーケットが新しいレコードで溢れさせ過ぎないように注意深くリリースを行うためであった。1957年はR&Bボーカルグループにとって最良の一年で、Atlasは2枚のシングルでかなりのセールスを得た。5月にリリースしたVic Donnaというイタリアの若者が結成したThe Parakeetsの歌ったLove was a stranger to meと、ニューヘブン出身のLeroy Gomezを中心としたThe Four Haven KnightsのIn my lonely roomである。このマスターはまもなくJerry BlaineのJosieに貸出されている。ブルックリン出身のグループThe Travellersが1957年8月に大ヒットさせたLenoraはTommy 'Dr. Jive' Small・Hal Jackson・Jack Walkerらといった人気DJらの盛んなオンエアによりAtlasレコードは評判を集めた。Love is all I craveはLenoraと同じセッションで収録された作品だが、一度もリリースされていない。195年秋、Thomas RobinsonはAngle Toneレコードを設立したが、よく知られた古典的レーベル名にあまりにも似ていたために「Angle」を「Angel」と変更した。Angle ToneレーベルはVince Maloyのロカビリーナンバー Deed I doのリリースでスタートした。しかし数カ月後(1958年冬)までヒットは待たなければならなかった。カンサス出身のThe ChandeliersのBlue berry sweet(Angle Tone-521)は、カンサス・セントルイス・ニューヨークでブレイクしている。Thomas Robinsonは最も売れた1週間には1日に3,000枚が飛ぶように売れたといい、今までの最大ヒットとなった。1958年6月にはDolly(Angel Tone-526)がリリースされたがヒットしなかったために、予定されていたWild cherry・Tender loveのリリースは見送られ、一度も発売されていない。The Haven KnightsはWhy go on pretending・Just to be in love(Angle Tone-1092・The Nutmegs的なサウンドを持った素晴しい作品だったのだが…)でチャート入りを狙ったがまったく届かなかった。ほぼ同じ頃、バルチモア出身のThe GypsiesのWhyもリリースされた。Thomas Robinsonが手掛けたアーティストの中でも最もレコード数の少ない(そして最も売れなかった)グループである。Little Butchie and The VellsのSometimes little girlはFrankie Lymon的サウンドを持っていたが、リリースはあまりにも遅い1959年の春であった。当時Little Butchieは10歳くらいの少女で、常に彼女母親がそばについていた。彼女がいつ学校を恋しくなるかもしれないといことであった。そんなわけで、このグループが公演を行うといったこともとうてい無理で、結局彼らの2枚目のレコードがリリースされることはなかった。1959年6月にAtlanticからThe DriftersのThere goes my babyがリリースされたが、このボーカルグループのサウンドはすでにデビュー当時に比べて変化していた。Atlasは この曲のアンサーソングとしてI found my baby(The Fabulous Fabuliers)をリリースしている。1959年の後半というのは、ニューヨークでは多くのグループがよりモダンなサウンドを目指すことに集中した時でもあった。1959年初頭、Atlasのオフィスはティンパンアレイの中心にあるCBSビル(1697 Broadway)に移転した。ほとんどのAtlas・Angel Tone作品はBell Sound Studio(31st Street)でレコーディングされた。1960年代の初めにもAtlasのロゴは使用されたが、やがてレーベルデザインも少し変えられていく。現在Robinson夫人とPhil Allen(Thomas Robinsonの有能なパートナー)はLittle Butchie and The Vellsがデビューしたまさに同じオフィスから新たに4つの独立レーベルを運営している。1959年からのことである。Atlas・Angel Toneレーベルは次第に(段階的に)運営が停止され、Genuine・Unity・Charles・Bru-Claの4つの会社は近代化されていった。最近リリースされたWillie Smithの作品は、Cliff Drivers(Baby WashingtonのThe timeやThe ShellsのBaby oh babyに参加している)のコンボによるもので有名な盲目のピアニストである。Tommy Robinsonは単に Atlas・Angel Toneを経営し(本アルバムにThe Cavaliersとして収録された)The Fi-Tonesを世に送りだしただけではない。彼は自身のレコードレーベルを始めた最初の黒人の1人で、さらに彼が20年以上も継続してレーベルを運営したという事実はもっと注目去れるべき業績である。
by Donn Fileti

Pelican's impression

一曲目からじつにイイ感じです。Blueberry sweet、こういうの好きです。本作には私の好みのピッタリの曲がいっぱいあって、かなりお気に入りの1枚となっています。Love me babyあたりは大好きなThe Crowsあたりを連想しました、けっこう渋めのグループです。リードシンガーにゲストを迎えないほうのThe Parkeetsはリトルアンソニーばりのシンガーいていい声をきかせてくれました。