Pelican Studio prersents
Doo Wop Groups
for 50's to 70's vocal groups lovers only
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Sweet Beat
1959年制作/Flamingo Production
（DVD）50分
・The Mello-Kings
・Fred Parris & the Satins
・Billy Myles
・Lee Allen Band
・Cindy Mann
・Julie Amber
・Cherie Danton ほか
The Five Satins
The Mellow-Kings
本作は本国アメリカではなくイギリスで製作されたR&R映画の一つで、こちらも逆輸入されて若者にヒットしました。英国で作られたR&R映画はアメリカほどではありませんがそれでも数十本は制作されています。水着コンテストのシーンからはじまります。このコンテストに出演した女性がシンガーをめざし、いろいろな困難にぶつかりながらスターになる…というストーリー（だと思います）です。この映画にはThe Five Satinsが出演し、In the still of the nightを歌っており、最大のセールスポイントとなっています。彼等の映像はほんとに貴重で、本作以外で当時の動く映像というのはまず見る事ができないと思われます。メンバーが４人しかい、と思った方はなかなかのマニアですね。それからこのフィルムは、まだ少しナゾがあります。まず公開年ですが、イギリス本国では59年11月１日（57年と書かれた資料もある）に、アメリカでは62年に公開されました。一部の資料にはカラー作品と記載されていますがおそらく記載ミスです。製作時期のもう一つの謎として、57年というのは、In the still of the nightが再発ヒット中にTo the aisle（こちらのリードはBill Bakerさんです）をリリースした時期で、Fred Parrisは軍役中で日本にも滞在していた頃にあたります。彼はまもなく退役し、Five Satinsには戻らずThe Scaretsの再活動をしばらく続け始めるという時期でした。59年ならば I'll be seeing youがヒットする直前で、メンバーの何人かが兵役から復帰してくる時期。４人編成というのもわかるのですが。さて事実はどうなんでしょうか。それからイギリス版にあって、アメリカ版にないシーン（Cindy Mannが歌うシーン等）などがあります。Cindy Mannがアメリカではあまり知られていなかったシンガーだったのかもしれないです。またイギリス版は上映時間が少々短くなっています。さらにアメリカ版の方は「成人指定」を受けてます。R&R映画にしては珍しいですが、おそらくストリッパーが登場する場面を指したのではないかと思われます。このシーンはイギリス版ではカットされています。このように詳細はまだ「？」が多いのですが、Fred Parrisは堂々と歌ってくれていますし、他のメンバーもほぼオリジナルメンバーのようでうれしい限りです。本作でのグループ関連の演奏シーンは、少ないです。白人ポップスに興味のあるヒトには、ちょっとは楽しめるかもしれませんが、このページを見ているアナタにはちょっとモノ足らないかもしれませんが。それでも今となってはどのシーンも貴重な「動く資料」です。当時の風俗なんかも少しはわかったりして楽しいです。ホワイトドゥーワップのThe Mello-Kingsも注目です。このグループが白人とはこれを見るまでわからなかったです。彼らの歌うTonight, tonightはDoo Wop Boxにも収録されていた大ヒットナンバーです。イギリスで人気のあったBilly Mylesも出てます。どうしても当時のThe Five Satinsを見たい方におすすめ、これでしか見られないですから！本作はビデオでもDVDでもリリースされていますが、イギリス制作という事で記録方式が異なるために通常日本で手に入る再生機器では見る事ができません（ほとんどの場合パソコンでは見る事ができます）ので、購入の際は発行国や記録方式を確認して下さいね。（情報提供はアールさん）