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John Barry
Ronnie Italiano
Anthony Goliblin
Bobby Jay
Phil Grolia
The Teenagers
Jimmy Marchant
Lewis Lymon
Earl Caroll
Pokie Hudson
Don K Reed
Ariene Smith
The Bobbettes
本作はDoo Wopに焦点を当てた作品でファンにはなかなか興味深いシーンも見られます。残念ながらグループの演奏シーンはほとんど見られませんのであしからず。当時のアーティストや現場に近かった人たちが語る当時のお話…というのが本作の魅力となっています。John Burry (作家)・Ronnie Italiano (故人・Clifton Musicオーナー・UGHA会長)・Anthony Gribin(Complete book of Doo Wopの著者)・Bobby Jay(WCBSのDJ・再結成したThe Teenagersのベース)・Phil Groia (They all sang on the cornerの著者)といったDoo Wop小僧には聞き覚えのある名前の人たちが案内してくれます。特に作家さんたちはなんだかとっても楽しそうに話しているように見えます。きっとそうなんでしょうね~、ムフフ。ではどんな内容かというと、まずMiles Brothersあたりから始まります。当時の映像も出て来ます。そしてDoo Wop Boxの最初に収録されてたThe OriolesやThe Ravensの登場について、特にThe RavensのCount every starsで聞けるJimmy Ricksのランニング・ベースがグループ・ハーモニーの出発点だ…とBobby Jayが語ります。このお話を聞いてからなお一層The Ravensがお気に入りとなってしまいました。このすぐあと大好きなThe CrowsのGeeが流れます。この曲って「さぁ~っ、これからDoo Wopが広がっていくんだぞっ」て感じがしてなんだかワクワクします。次はThe Teenagersの登場です。ここではWhy do fools fall in loveでTV出演(Steve Allen Showと思われます)した時の映像が流れます。もちろんライブで歌っています。残念ながら一部のみ収録となっています。このコーナーで紹介している「I Promise to remember」というTV番組のフィルムからも引用されています。インタビューにはオリジナルメンバーのJimmy MerchantやThe TeencgordsのリードボーカルのLewis Lymon、The CadillacsのEarl Carrol、The SpanielsのPookie Hudsonが登場し Flankie Lymonの死までを紹介します。皆さんすっかりおじいちゃんです。次は女性グループの活躍の紹介です。The ChantelsのArlene Smithに続いてThe BobbetesのReather Turner・Emma Patronが当時を振り返ります。彼女たちのヒット曲Mr.Leeについてのお話は何度聞いてもおもしろいですね。あまりのヒットに次々とLeeモノを出して、最後はI shot Mr.Leeで抹殺したという有名なエピソードですね。The Diamondsからはじまるのが続くコーナーです。リード・シンガーのDave Somervilleがインタビューに登場し、当時のツアーを振り返ります。映画Why do fools fall in love?からの映像が多用されてます。その映画に出てくるAlan Freedのツアーバスってイケてますよ。黒人と白人の席が別れていたり、黒人専用のレストランがあったりと、移動にまつわる苦労話が語られます。キッズグループやホワイトドゥーワップについてちょこっと触れたあとは、ワンコーナー設けてThe Caddilacsのお話です。最近のライブ映像も拝見できて、今回は黄色のジャケットです、カッコイイ!。昔(といっても70年代)の映像もチラリと映ります。そして最後はDoo Wopの終焉です。ここでも最近のThe Teenagersのライブ映像が登場し、最後にオッ!という感じで登場したのが、コンサート(前出のThe Cadillacsの映像も同じコンサートで収録されたもののようです)の楽屋風景で、My Girlを出演者がセッションで歌っているるシーンが出て来ます。これがなかなかいい映像なんです。Doo Wop全盛期の頃の楽屋もこんな感じではなかったのか…と想像しちゃうくらい。そのシーンではThe CleftonesのHerbie Coxの顔も見えます。ということは出演もしていたのでしょう、きっと。ともかくなかなかうれしいオマケでした。以上で本作はおしまい。ボーナストラックなどはありませんが、特にライターの人たちの映像なんてこれでしか見られないかもしれません。かつてのボーカルグループでも一定の人気があったり、ちゃんとした研究家がいたりと、アメリカっちゅうとこは、昔の物もしっかり大事にしているなぁ…なんて思っちゃいます。今ではマニアックなジャンルかも知れないですけど、Doo Wopそのものは、なんといってもポップやから誰でも聞いたら好きになると思うのですが、日本ではどっちかというとブルースやソウルのほうがはるかに人気あります。ということで本作はDoo Wop好きにおススメ。