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Little Richard
Fats Domino
Gene Vincent
The Platters
Eddie Cochran
ちょうど映画がモノクロからカラーに変わりはじめた頃の作品です。日本では「総天然色」と表現していました。映画のオープニングで主演男優が登場し、MCという感じで映画の前説をします。モノクロ映像から始まって、左右に長さが拡大(つまりワイド画面になります)、最後に「それでは…」という感じで色が付いて(つまりカラーに変わります)いきます。きっと当時のお客さんはこのシーンで「ほ~っ」とため息をもらしたのかもしれませんね。さてさて、元ギャングのレコード会社社長(この設定、突拍子もないと思いますか?)が自分の恋人を「売れっ子シンガー」にしたいと思い、一時期「売れっ子歌手」のマネージャーで活躍した男(こちらも酒に溺れているという設定です)に託し、やがてこの二人が恋に落ちていくというラブストーリーです。この頃のラブコメディによく見られるストーリーなんですけど、この娘役の女性がなかなか可愛らしい(第二のマリリンといわれたらしいです、納得!)です。R&R映画のなかでは、英語がわからなくても見てるだけで面白い部類で日本語字幕付きの日本盤もリリースされました、一度探してみて下さい。出演者ですが、R&B系では、Little Richard・The Platters・Fats Dominoが出演しています。R&R系では、Eddie Cohcran・Gene Vincentの二人です。この二人は、この映画出演の直後に事故で死亡したり大怪我したりと、その演奏している姿も見られなくなりました。カラーで残っている映像としてもなかなか貴重でしかもなんとカッコイイことでしょうかっ。Gene VIncentはバックにThe Blue Capsを従えてBe-bop-a lu-laを熱唱です、たまりません。Eddie CohcranはTwenty flight rockです、これまたカッコイイ。後年ストレイキャッツがまったく同じスタイルを復活させましたが、この当時には彼のようなスタイルのミュージシャンは数えきれないくらい存在するので、その手のコレクションをはじめると、とんでもない事になってしまいますので注意してくださいね。この映画では、全体的に演奏シーンは少なめですが、Ready TeddyやShe's got itをクラブで歌う(という設定です)Little Richardをカラーで見れるのはうれしい限りです。この頃の彼の付き人がJimi Hendrix(後年ロックギタリストの伝説となるあの人です)でした。彼のバンドメンバーだった時期もあるという事ですが、このフィルムではちょっとわかりません。70年代のようなアフロで出演してたらわかるんですが…。そしてFats DominoはSaturday Morningを歌います。この人はかなりのR&R映画に出演しており、ほんと売れっ子だったのがよくわかります。いつ見ても楽しそうにスイングしている彼はまさにニューオリンズの申し子といえますね、ステキです。The PlattersはYou'll never knowを歌っています。最近、彼等を見る(もちろんナマじゃないです)機会が何度かありました。自分が歳を取ってくると、こういったグループでも評価が上がってきたりします。個性のあるグループには違いないわけで、あまりにもポップな面ばかりが強調されて、マニアには評価が低かったわけですが…。それなりに聞かせるグループではないのかな、なんて最近は思うようになりました。