The Big Beat

The Big Beat

1958年制作
Universal International
81分(DVD)

・The Del-Vikings
・The Diamonds
・Fats Domino
・The four Aces
・The Lancers
・The Mills Brothers
・Russ Morgan
・George Shearing and The Quintet ほか

The Mills Brothers

The Mills Brothers

The Del Vikings

The Del Vi-kings

Fats Domino

Fats Domino

The Diamonds

The Diamonds

数あるR&R映画の中でも珍しい部類に入るカラー作品です。シーンのほとんどがレコーディング・スタジオと会議室という設定で、低予算・短期間で制作(ほぼすべてのR&Rムービーはおんなじです)した作品。和訳なしで見たので(日本語版は未リリース)ストーリーがよくわからず、とてもじゃないけど見ているだけで楽しい映画とは言えませんでした。それはさておきFats Domino・Miles Brothers・The Del-VikingsといったアーティストがR&B系からの出演です。The Del-VIkingsは、すでに大ヒットを放った後でスターグループとなりかなりポップ路線を走っていく頃の出演で、Can't waitというあまり黒っぽくないない歌で今ひとつパッとしません。もう少し黒っぽいのを聞きたかったのです、残念。彼らの出演シーンは「公開スタジオで歌う」という設定です。この映画が製作された当時におけるFats Dominoの人気はやはり大きくてたくさんのR&R映画に多数出演していますが、この映画にもやっぱり出演しています。クラブでの演奏という設定で(この映画の為に書いた)The big beatともう一つ大ヒット曲I'm walkin'を歌っています。あいかわらず笑顔が素敵なミュージシャンです。Fats Dominoはおそらく黒人ミュージシャンとしては映画出演に関しては最多でしょう、それほどまでに彼の人気はスゴかったという証明です。The Diamondsももちろんご存知ですよね。Little Darlin'のハンカチパフォーマンスも当然見せてくれます。ボーカルグループの重鎮Mills Brothersはやはり古臭さは否めませんが、愛好家が多いのも事実です。Doo Wop前夜を専門に収集している人もいますが、日本ではどれくらいの人気があるんでしょうね。本作はポップス全般に興味のある人にはかなり面白い作品ではないかと思いますが、ブラック系が好きな人には、映画としても、ミュージッククリップとしても、イマイチという印象でした。