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Cleeveland Days
Jackie Willson and
The Dominoes
Bo Diddley
Little Richard
The Teenagers
The Chanteles
Doo Wopが好きな方にはご存知の人です。人物史というものはだいたいにおいて好意的に描かれるものが多いですが、Alan Freed自身のペンによる自伝というのは書かれておらず、本作は「Big Beat Heat : Alan Freed and The Early Years of Rock and Roll」と言う題名でJohn A. Jacksonの著作がベースとなっている映画です。彼がクリーブランドでDJとして活動している時代あたりから始まり、ニューヨークで大成功ののちにペイオラス・キャンダルで身を落とすまでを描いています。私はこの作品、なんだか実に哀愁のある作品であると思っちゃいました。彼がロックン・ロールを世に広めたことは揺るぎようのない事実であり、その功績は現在では高く評価されているけれど、当時のアメリカはそれとは逆に彼をこの世界から抹消しようとした…という事実がここでは描かれており、またそれはやはり本当の事なんだなぁという想いがそんな風に感じさせるのかもしれないであります。当時の音楽事情と人種問題をも考えざるを得ない50~60年代というのはそんな時代なのであります。結局肌の色に関わり無く、若者たちはイイものをちゃんと知っていて、いつの時代もそれは変わらないものなのだと思っています。本作はこっち方面のファン、それもワタクシのように当時の状況というものをあまり理解できていない人にとってはかなりイイ映画であります。全編にDoo Wopサウンドが流れてきて、これまた玉乱であります。映画は「アラン・フリードが戻る事はなかった。この5年後43歳でこの世を去る。1986年、ロックン・ロールの殿堂はアラン・フリードをロックの導入者に選んだ」と告げて終わります。Jackie Willson・Bo Diddley・The Teenagers・The Chantles・Buddy Holly・Jerry Lee Lewis・Little Richard・Bill Heyleyといったアーティストが(写真参照・当然ながら本人ではないです)登場します。これらのアーティスは彼と縁の深い人ばかり。それから、映画「Why Do Fools Fall in Love」でも描かれたRouletteレコードという実在の社名もでてきます。こちらのほうが、社長(ジョージ・ゴールドナーという人物で、Doo Wop全盛期にはニューヨークのヒットメッカーとして名をはせました。また多くのレーベルを立ち上げています)はよりワルに描かれています。他にもPaula Abdul・Fabian・Paul Rydell本人も登場し、そちらも見物かも。ちなみにJackie Willsonを演じたLeonは「The Five Heartbeats」というThe Dellsを描いた(といわれています)映画でも主演していました。
※資料提供:アールさん