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Chuck Berry
The Flamingos
The Teenagers
The Moonglows
Doo Wopファンのみならずアメリカン・ポップス史好きな方ならおそらく御存じ、いわゆる定番とでもいうべき作品といえます。ボーカル・グループ・ファンも必見です。R&B系では、The Moonglows・The Flamingos・The Teenagers・Cheuck Berry・La Vern Bakerといったアーティスト達が、口パクとはいえ動いているのですから。もうそれだけでスゴイです。1956年にミスタームーンドッグことAlan Freedによって製作された本作、ストーリーはいわゆる青春恋愛映画(当時制作されたR&Rムービーはみ〜んなそんな感じでした)で、Connie Francis(本人は登場しません)の歌を売り出すために企画されたという事です。Doo Wopアーティストの演奏シーンだけ集めてプロモビデオにしてもいいのじゃないか、というくらい大興奮しました。私が初めて見たR&R映画というのが本作なわけで、思い入れもひとしおです。本国アメリカにはこういった映画がゴロゴロあるのでしょうねぇ~。日本では80年代前半あたりにロック・ヒストリーを紹介する特番が時折(それもたいてい深夜に)放映されていました。そこではじめてThe Moonglowsのフィルムがちょこっとだけ紹介されたのを見て以来ずっと「見たい!みたい!」と思い続けておりましたですが、コレが元だったのですね~。最近はこの手の番組ってほとんど見かけませんが、やっぱDVDとかでアレコレ出てきたからですかね。版権とかもうなくなってそうですけどね。さてさてThe MoonglowsはI knew from the startとOver and over againを歌ってくれます。もちろんBobby LesterもHavey Fuquaもいます。Chessに在籍中の最も充実していた頃ですよ。Alan Freed作品にはもう1本出演していますが、本作で歌っている曲のほうがファンには受けそうです。どちらもデビュー・アルバムに収録されているナンバーです。永遠のロックン・ローラーChuck BerryはMayberiineでダックウォークを披露です。Gretchのログジェットらしきギターもかっこいいです。それからお待ちかねの、涙ちょちょぎれスィート・コーラスの大御所The FlamingosがWould I'll be cryingで泣かせてくれます。彼等もChess在籍中の頃で、シンガー&ギタリストのTerry Johnsonが加入する前の4人編成ですが、もうソファに崩れ落ちて泣きまくるしかない。The TeenagersはBaby,babyとI'm not a jovenile delinguentで踊ってくれます。この2曲は当時のシングルでカップリングされリリースされました。いつ聞いてもベースシンガーすごいですよね。伝説のFlankie Lynmonもやはりタダ者じゃないです、あの歌唱力。Alan Freedはいつものように司会役として出演してます。今回見つけたDVDには、特典としてAlan Freed Storyが約1時間ほど収録されていましたが、こちらはこのコーナーでも紹介しているHollyWood Rock'n'Rollsで司会をしている人が出演していました。最後に本作でちょっと気になったのが、The Flamingosの歌うシーンです。以前ビデオで見た時はシーンの一部分が切れていて「オリジナルがすでにその状態なのだ」と思っていたのですが、DVDの方は完全版とでもいいましょうかちゃんとつながってました。細かい話ですがちょっとうれしいっ。ま、なにはともあれこの映画は一度は見てもらいたい、と思う今日この頃でありました。