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The Larks
Ruth Brown
The Clovers
1955年に劇場公開され、数年後に「Show Time at The Apollo」という30分番組として再編集されTV放映されたもの(追加された映像はありませんが、放送回により重複するものがあった)です。当時アポロ劇場に出演していたミュージシャンが多数出演しており、幕間にコントなんかを挟んで当時のライブを再現した編集がなされています。テレビでは3回に分けて放映されており、そのまま3巻に分けてビデオがリリースされていました。黒人向け番組として放送局が制作したと思われます。さて内容ですが、1曲終わるごとに客席で拍手するお客さんが写し出され、ライブ撮影されたような編集ですが、スタジオで収録されています(拍手のシーンは実際のアポロ劇場で撮影したものを使っています)。ただスタジオにも観客を入れて収録されています(スタジオにいる観客の姿は一切映らないです)。出演者は、司会もアーティストもみな黒人さん(あたりまえか)で、ジャズからゴスペル、R&Bまで、とにかく色々なジャンルからの登場となっています。当時はジャズもゴスペルもみな一線上に並んで人気があったというか、こだわらずに楽しんだというか…。まことによろしいなぁ、そんな感じ。でもってThe Clovers・Delta Rythm Boys・Ruth Brown・Dyna Washington・The LarksあたりがR&B系ではクレジットされていますが、なぜかThe Larksはカットされているビデオ・タイトルが多く、なかなか見る事はできませんでした。The Larksはオリジナルメンバーではなく、Gene Muffordが加入した頃の映像です。とりあえず当時のスター連中が続々と出演しております。しかも、向こうの番組にありがちな口パクじゃなくて、ちゃんとライブで歌っているのがすごいです。案外このあたりの時代のフィルムでは、実際に歌っているフィルムが多く残っています。まだTV局にそれだけの設備(ビデオもなかった)がなかったのか、それだけにかえって貴重な映像になってしまったのは、素直に喜びたいです。本作は1955年に「Rock’n Roll Review」というタイトルで映画公開されたものです。ちなみにイギリスでは「Harlem Rock’n Roll」というタイトルで公開されました。いずれにしてもこのような映像を見てしまうと、ちょっとやそっとでは驚かなくなると思うかもしれませんが、逆にまだまだ埋もれたフィルムは(たぶん)山ほどあるはずだ、なんて過剰に期待してしまいます。アメリカにはもっともっといっぱい埋もれているんだろうな~、なんてひそかに思ってます。本作は50年代のジャズファンのヒトも、きっとおもろいと思えるフィルムだと思いますが、いかがでしょう。映画Blues Brothersですっかり有名になってしまったCab Carowayなどはめちゃ元気です。彼の珍しいデュエットなども見れます。ジャズ界の大御所Lionel Hamptonとかにいたっては当時の音楽番組の常連のではなかったでしょうか。司会はWillie Briant氏です。最後に演奏曲目を書いておきます。