ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています            高齢者のリハビリ

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マーク リハビリは、機能回復にとっては大切なものです。

  しかし、高齢者施設でのリハビリは非常に難しいと思います。自らが進んでリハビリに取り組む
  高齢者にとってはいいのですが、認知症を病み、リハビリの意味が理解できない高齢者にとって
  は、苦痛であり、いじめとしか考えられないほど判断能力が定かでない方もいるように見受けら
  れます。
 高齢者施設でのリハビリについて考えてみたいと思います。
  そして安心して機能が回復し、日々が楽しく、穏やかな日常であることを願っています。
マーク 1・判断能力がしっかりとした方のリハビリ

   介護福祉施設では、リハビリ・・機能回復訓練という言葉がよくつかわれます。
 衰えた機能を回復することは非常に素晴らしいことだと考えます。

 しかし、リハビリの意味を高齢者に理解して頂くことが大切です。
  また、リハビリを受ける方の理解が必要でしょう。

 大勢と一緒にリハビリを行うことが好きな方。一人が好きな人(職員や家族)とリハビリ
 をすることを望む人等、多様なやり方があると思います。

  リハビリのやり方を一つ間違えると高齢者にとっては苛められていると受け取る方もいる
  ような気がします。気長にゆっくりと時間をかけて説明して欲しいものです。
 また、リハビリには、家族の協力も必要ではないかと思考します。
 家族を交えて説明や当初のリハビリを実施しては如何でしょうか。
 その点意識がしっかりとしている方はリハビリに取り組むことはし易いでしょう。

  2・判断能力が定かでない方のリハビリ

  判断能力が定かでない方のリハビリは、遊び感覚とリハビリ感覚に比率を上手に決めることが
  求められます。判断ができない方にはほぼ100%の割合で遊びの中にリハビリの要素を取り
  入れることが大切です。

  介護福祉施設で観察していますと利用者の日常を理解し、利用者のこころの状態を把握している
  職員は素晴らしいリハビリに取り組んでいます。
  寧ろ、理学療法士といわれる方は、時間的な余裕がないのか機械的なリハビリと思えるような
  リハビリを見受けることもあります。
 
  3・90歳にも達する方のリハビリ

  90歳の方にどのようなリハビリを実施すればいいのでしょうか。あくまで本人の意思を尊重
  すべきと考えます。
  やはり、家族との綿密な打ち合わせと協力関係が大切と考えています。

  4・リハビリの専門の方と施設の思い付きのリハビリ

   介護保険制度には、機能訓練費が認められています。利用者の家族は殆どリハビリを理解せずに
  契約書に捺印しているのでしょうか。一度リハビリの現場に立ち会って下さい。
  理学療法士の方も利用者の家族とリハビリの内容を話し合いする必要があるような気がします。
 
  5・こころのリハビリと身体のリハビリ

  リハビリを行う場合には相互理解と信頼関係が大切と思います。介護福祉施設では
  75%の方が何らかの判断を的確に出来ない方が暮らしています。
  本人を理解することでこころのリハビリは50%は出来ると思います。
  信頼関係と面白さが上手に噛み合うとリハビリは成功と思考します。

                              シニア ライフアドバイザー
                                     岡島貞雄

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