ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています           “ 生きる ” 

Top page

 すばらしき人々 気をつけたい言葉と行動 活動内容

  “ 生きると自立  ”マーク
  死生学の勉強に参加すると、「死」を潔さとも解釈できるような発言によく出会います。
 延命は必要ない、ガンに侵されることが最もターミナルとしてはいいとか、医師にかかるな
 とか簡単に自分の死を語る方々がいます。しかし、「死」こそは自分自身のものです。
 他人にいろいろと言われたくありません。
 生かされるとは大きく違います。生きるとは「自立」した生き方のこととと考えています。
 生きると自立について考えてみたいと思います。
マーク 自立とは

   健康・経済・こころ(生きがい)・共生・危機管理 ” 五つのKが自立の要件です。

 多くの方に自立とは何でしょうかとの質問をすると、「自分のことが 自分でできること」と
 答えてくれます。本当にそうでしょうか。
 私なりの自立は身体が不自由でも、判断能力が定かでなくとも残された能力を力一杯
 に生きている人・他人の支援を受けている人も、残された能力を力いっぱいに生きて
 いる人」 は立派に自立していると考えています。

 マーク 残された人生のために何をすればいいのでしょうか
 
   50歳を過ぎると、100歳まで生きるとしても、あと、50年
           85歳まで生きるとしても、あと、35年
 自分の年を倍にしても、生きる望みがある年代は、若いと言えるのではないでしょうか。

 自分の人生は自分のもの、逝く人も、残される人も悔いのない一生でありたいものです。
 長く生きたとか、そうでなかったとかは問題ではないと考えます。
 気付いた時から準備してこそ自立した生き方ができるのではないでしょうか。
 不幸にして身体が不自由になったり、判断能力が定かでなくなった場合には社会的な支援
 制度を利用することも大切でしょう。
 80歳を生きて、90歳にもなる方は、今後の日々を全て自分の為に生きて下さい。

マーク  健康

 健康は、1日にしてならずです。食・運動・こころの安心感などを必要としますが、
 これらは自らが努力しなければ得ることはできないでしょう。
 食はよく言われる「マ・ゴ・ワ・ヤ・サ・シ・イ」と、よく聴く言葉ですが、
 次のようになおしてみてください。

 「マ・ゴ・・ワ・ヤ・サ・シ・イ・」高齢者が、孫に優しくしてもらうから、
 高齢者から孫に優しくする能動的な行動が、より健康な日常が送れるような気がします。

  → 豆、  → ごま類、 → 良質脂身が少ないもの、→ わかめなど海藻類
  →野菜、 →魚、 →しいたけキノコ類、→いも類、ヨーグルト乳製品

  これらをバランスよく取ることで日常生活にリズムができると考えています。
 運動は、それほど難しいものでないと考えています。
 男性も料理や買い出しに参加しましょう。
 料理を考え、買い出しで歩く。少しと遠回りして街を歩くと、季節季節により草木の変化に
 気付きます。それが素晴らしい。挨拶で身近な人に喜んでもらえる。
 これらは私のように年をとっても喜びとなります。

 成年後見制度の基本理念・自己決定の尊重・残存能力の活用です。自分で決め、自分で考え
 る、素晴らしいと思いませんか。

マーク  経済

 お金を稼ぐ仕事をしている方は、将来に向けて一生懸命に仕事に励み、経済的自立の確立に
 努力すべきと考えます。65歳・70歳となり仕事から離れなくてはならない年齢が来ます。
 私は、定年という言葉が嫌いです。定年とはどのようなことでしょうか。本来自分の体力、
 耐力に合わせた仕事をすればいいことだと考えています。
 お金を稼ぐ仕事から社会貢献的役割に上手に移行することが大切でしょう。
 80歳を過ぎるとお金を使うことを考えて下さい。子供に残さなくていいのです。
 夫婦のためにお金を使い楽しんで下さい。
 70歳過ぎからは、楽しく穏やかな日常を送るためにお金を使うようにと心がけています。

マーク  こころ・生きがい

 生きがいは一生続きます。年をとればとるほど生きがいは大切なものとなることでしょう。
 しかし、生きがいを仕事を辞めてから考えると遅すぎます。
 仕事をしている時期にも二つの名刺を持てるように何かを探して欲しいものです。
 女性は、高齢期になっても普段の生活の延長線上で日常を送ることができます。ですから
 60歳・70歳の女性は非常に元気です。
 男性で仕事だけに頑張ってきた方は、仕事を取り上げられると何も残らない人間となりたく
  ないものです。料理でも趣味でも身近なことから始めて自分を探して下さい。
 その為には遅くとも50歳位から自分探しに努めてほしいと考えます。
 社会貢献には定年はありません。

マーク  共生

 「介護が必要となった場合は何処がいいですか」の質問に自宅と答える方が多いのですが、
 「誰がお世話をするのですか」との質問となると答えに困る方も多くいます。

 共生とは、共に助け合い努力し合うことだと考えますがその最も近くにいるのが家族です。
 先ず、家族との共生に努力して下さい。隣近所・地域の方々多くの方々と力を合わせた
 “ つながり ”が大切です。
 人々とのこころからの絆は、認知症の予防に大きく効力があると考えています。
 一人ポッチの日常は、行動も半径も狭く、自分だけの世界に閉じこもり勝ちになります。
 多くの方々との共生、特に社会貢献は、他人の為でなく結局は自分の為に返ってくること
  でしょう。
 絆の構築は、自分のこころを開くことから始まります。
 私のモットーは、高齢者も障がい者も弱みを見せても安心できる社会創りです。
 こころを開き・こころからの行動で社会的な絆は自然とできてくるものと確信しています。

マーク  危機管理

 人間は、最後は自分一人になる、と覚悟して人生計画を立てる必要があると考えています。
 先ず家族や夫婦間の危機管理。色々な想定をしておくべきと思います。
 現在、大地震・津波のことが毎日のごとく報じられています。このような大きな危機管理。
 家族間の危機管理。夫婦間の危機管理。一人生活になった場合の危機管理を考えて置く
 必要もあるのではないでしょうか。

  最後に

 私達の命は死で終わりますが、多くの人々の絆は続きます。それが人間に与えられた宝物
 ではないでしょうか。生きた証を残すことができる人生を全うしたいものです。
  一人一人が主役です。判断の遅い人、動きの遅い人、自分の意思を言葉に出来ない人を
 一方的に、認知症と決めつけないで下さい。
 一人一人が主役です。
                           シニア ライフ アドバイザー