ジェロントロジー・高齢社会の人間学をテーマにしています          “ 高齢期を生きる ”

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生きがい 後期高齢者となり、これからの生き方を考える日々が多くなりました。
   しかし、心掛けていることは小さなことにこころを悩ませないことと自分の年齢
   からくる体力や精神的な衰えを冷静に分析し、理解し、受け入れることと考えます。


生きる 高齢期を生きる

1. 現在の環境を過剰に悲観的にならないこと

  高齢期と言われる年齢になりますと、多くの不安や悲しいことが出てきます。
 生き物は、自然に衰え最期を迎えます。当然に誰でもあることであり、必要以上に
 それらにこだわらないことが大切です。しかし、人間である以上はこだわるのが
 普通の人間と言えます。

  親族の死・友の死・自分自身の病気などなど。それらを解決するためには普段の
 生活で人々との交流を深め、信頼できる近隣の人々、医療、介護などなど多くの
 人々とチームを組むことが大切です。しかし、言うは易し、現実は難しいものです。
 ローマは1日にしてならずと言われます。多くの出会いの場へ、人に求めずに、
 人の役に立つことを常日頃より考え実行することが大切と思います。

  社会に役立つことは大きなことでなく普通の日常生活の中にあります。
 愚痴らない、笑顔、小さなことに拘らない、威張らない、過去を自慢しない
 などなどをこころして近隣の方々と仲良くして下さい。
 自然と絆の輪が出来てきます。

2.  生きがい

  小さな楽しみを見つけることだと考えます。
 地域のボランティア活動に参加するなど、社会貢献をしながら自分の楽しみと
 喜びを手に入れることでより以上に楽しい時間がもてるようになります。

  一人で楽しむこともいいことですが、多くの人々と喜びが共有できることが
 より以上にいいと考えます。
 楽しい会話は、こころの薬となるような気がします。
 聴くこと、話すこと、美しいものを見ること、少し、人の役に立つこと、
 お手伝いできること等は人と交わりながら自分の今後の人生に役立つことと
 考えています。

   これからの超高齢社会では、自分でできることは自分でする、
 人間は、それさえもできなくなる可能性もあります。
 私達高齢者が、助け合うことが一番素晴らしいことと思います。
 お互いが実感として理解しあえる仲間ですから。

3.  年相応が素晴らしい

  アンチエイジングと言う言葉はよく聴きます。
 それは、素晴らしいことでしょう。しかし、「義務的に、せねばならない」は
 良くないと思います。
 年相応が一番と思っております。体を鍛えることは素晴らしいことですが、
 そこには、楽しみが必要でしょう。歩く運動はそれなりにしていますが、
 自然の小さな変化を楽しみながら休んだり、風景を眺めたり、いろいろな楽しみを
 見つけながら歩きます。
  人間も動物も、どれだけ抵抗してもある年齢よりは下り坂になります。
 病に注意し、年と仲良くする人生でありたいと考えています。


4.  縁の下の力持ち

  後期高齢者ともなれば、若者のお手伝いの時間が多くなるのは
 当然のことでしょう。
 何時までも「私・俺がいなければ」式は若者にきらわれます。
 グループの運営にスマートさを欠き、ぎくしゃくしている風景に出合いますが、
 若者を表舞台にその舞台を支える縁の下の力持ちになれたらと常日頃考えて
 行動しております。
 自分が表舞台に立っている時より、楽しくて、若者との交流で助けられる場合が
 多くなってきました。
  静かに静かに引き継ぎたいものと思っています。

5. 怠けることも必要

  体力精神力が年齢と共に耐える力が減少してきたようです。体が硬くなる、
 考え方がなかなか纏まらないなどなど、思い出す為の時間がながくなりました。
 でも、それでいいと考えています。これは、怠けていることでしょうか、
 自然の流れと考えています。
 衰えを利用して時々怠けております。自分で意識して怠けることの楽しさが
 最近は身についてきました。
 無理せず、そのままで楽しさを優先的に考えて怠けております。

6.  残る者に残したい

  いつか去ることは当然のことであります。最近は,死についていろいろと騒がしい
 ようですが、自分を生き抜くことが大切であり、他人にとやかく言われたくありません。
 多くの人達の意見は聴き参考にはしたいのですが・・・・。
 現在元気な人、お金持ちの人の話として講演などが開かれているような気がして
 なりません。
  
  これからの短い人生を自分がどのように生き抜くかを考え、実行に移す準備をした
 いものです。現在まで生きた来た時間はこれからの人生の準備期間と言えます。
 これからの時間も最後のための準備の日々と言えるかも知れません。
 今をしっかりと生き抜き、残る人々に何かを残して悠々とこの世を去りたいと考えて
 います。

7.  疑い深い日常をやめる


  若い時は、仕事や日常的に色々と悩み、疑い深い心があったような気がします。
 人生の85~90%は生きてきました。残りは、穏やかに人を疑わず、もし、そのような
 場面に出会っても柳に風と受け流すように心がけたいものです。
 最も難しいことと想いますが、それが実行できる余裕がもてるように努力したいと
 思っています。
 家族の責任として残る家族が幸せに生き抜けるような環境も作っておきたいもの
 です。これからが大切な時間と考えています。

 
  今述べてきましたことは、全て私の考えです。
 皆様のご意見を聴かせて頂ければ幸いです。

 

                               シニア ライフ アドバイザー
                                       岡島貞雄

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