宅建試験の難易度は?合格率や偏差値で他資格と徹底比較します!

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宅建士(宅地建物取引士)試験の難易度
宅建試験の難易度は?【合格率や偏差値で徹底比較!】

更新日:2021年10月18日

宅建試験の難易度

 宅建試験の難易度は、どれぐらいあるのでしょうか。

 宅建は、マンション管理士や管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士などの不動産系資格の中で最も人気があり、マンモス資格とも呼ばれています。

 また、行政書士や司法書士などの法律系資格登竜門とも言われています。

 宅建試験は、こういった不動産系・法律系資格の中で、どれぐらいの難易度なのか、また、簡単に取れるような資格なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

 そこで、このページでは、宅建試験の難易度を、合格率や偏差値、勉強時間を使って不動産系・法律系資格で比較しながらご紹介していきますので、是非参考にしてください。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。在職中に、宅建、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士等の資格試験に合格し、10年以上にわたり当サイトで情報発信している。

執筆者 大西雅明のプロフィール写真(宅建士、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士などの合格証書)
執筆者紹介

宅建試験の難易度は?

 それでは、宅建試験の難易度を測る指標として、合格率、偏差値、必要な勉強時間の3つを使って、他資格と比較しながらご紹介していきます。

合格率は約15%

宅建試験の合格率の推移グラフ

 まずは、宅建試験の合格率から見ていきます。

合格率の推移

 宅建試験の合格率は、下表のとおり、おおむね15%で推移しています。

 直近の2020年実施分で見ると、受験者数 204,247人のうち34,337人が合格しており、合格率は16.8%となっています。

宅建試験の合格率の推移
年度 受験者数 合格者数 合格率
平成23年
(2011年)
188,572 30,391 16.1%
平成24年
(2012年)
191,169 32,000 16.7%
平成25年
(2013年)
186,304 28,470 15.3%
平成26年
(2014年)
192,029 33,670 17.5%
平成27年
(2015年)
194,926 30,028 15.4%
平成28年
(2016年)
198,463 30,589 15.4%
平成29年
(2017年)
209,354 32,644 15.6%
平成30年
(2018年)
213,993 33,360 15.6%
令和1年
(2019年)
220,797 37,481 17.0%
 令和2年
(2020年)
(合計)204,247 34,337 16.8%
(10月)168,989 29,728 17.6%
(12月) 35,258 4,609 13.1%
出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構

合格率を他資格と比較

合格率の比較グラフ 

では、この合格率を、不動産系・法律系資格で比較するとどうなるでしょうか。

 この表のとおり、不動産業4大資格の中では、マンション管理士の合格率が約8%で、次が宅建の15%、続いて管理業務主任者の20%、そして賃貸不動産経営管理士の30%という順になっています。

不動産系・法律系資格の合格率の比較表
資格名 合格率
司法書士 約 4%
社労士 約 5%
土地家屋調査士 約 8%
@マンション管理士 約 8%
行政書士 約10%
A宅建 約 15%
B管理業務主任者 約 20%
C賃貸不動産経営管理士 約 30%

 このように、宅建試験は、マンション管理士より易しく、管理業務主任者より難しい、標準的な難易度の資格と言えそうですね。

 一方、有名どころの不動産系・法律系資格も含めた位置関係で見てみると、合格率10%を切る資格も多くありますので、宅建の15%というのは、やや易しい難易度のように見えてきます。

 つまり、宅建試験は、不動産業4大資格で見れば標準的な難易度ですが、視野を広げて不動産系・法律系資格で見れば、やや易しい難易度、と言えそうですね。

合格には7割の正答率が必要

合格には7割の正答率が必要

 なお、宅建試験の過去10年間の合格点は、下表のとおり、50点満点中31点〜38点となっており少し幅があります。

宅建試験の合格点の推移
年度 合格率 合格点
平成23年
(2011年)
16.1% 36点
平成24年
(2012年)
16.7% 33点
平成25年
(2013年)
15.3% 33点
平成26年
(2014年)
17.5% 32点
平成27年
(2015年)
15.4% 31点
平成28年
(2016年)
15.4% 35点
平成29年
(2017年)
15.6% 35点
平成30年
(2018年)
15.6% 37点
令和1年
(2019年)
17.0% 35点
 令和2年
(2020年)
(10月)17.6%
(12月)13.1%
38点
36点

 これは、宅建試験は、何点取れば合格するといった絶対評価方式ではなく、相対評価方式が採用されているからです。

 合否の判定基準は公表されていませんが、おおむね15%程度の合格率になるように合格ラインが決められていると考えられています。

 多くの国家試験は、宅建試験と同様に相対評価方式が採用されていますので、宅建試験が特別なわけではありません。

 ちなみに、絶対評価方式が採用されている試験として有名なのは、行政書士試験ですね。

 いずれにしても、宅建試験では、おおむね7割前後の正答率合格ラインとなっていますので、そのあたりを目処に想定しておけばよいかと思います。

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偏差値は57の普通レベル

宅建試験の偏差値を比較するグラフ

 次に、宅建試験の難易度を測る指標として、偏差値を利用してみます。

宅建試験の偏差値

 偏差値というのは、平均点を50とし、受験者全体の得点分布に基づき算出される数値ですので、受験者の属性がまったく異なる資格試験を跨いで、各資格の偏差値を算出するというのは、本来は不可能です。

 しかし、「資格難易度ランキング」というサイトにおいて、 公表されている合格率や合格点などの情報や傾向に基づき、仮の偏差値を独自に算出するといった試みがなされています。

 ここに掲載されている偏差値によると、宅建試験の偏差値は「57」とされています。

 偏差値50台の資格は、「普通」レベルの難易度とされていますので、宅建試験は、まさに普通レベルということになりますね。

偏差値を他資格と比較

 では、不動産系・法律系の資格と比較してみると、どうなるでしょうか。

法律系・不動産系資格の偏差値の比較表
資格名 偏差値
司法書士 72
社労士 65
行政書士 65
土地家屋調査士 64
@マンション管理士 61
A宅建 57
B管理業務主任者 55
C賃貸不動産経営管理士 41
出典:資格難易度ランキング

 このように、合格率から見た難易度の順序と同様に、マンション管理士が最も偏差値が高く、次いで宅建、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士の順になっています。

 つまり、マンション管理士より易しく、管理業務主任者よりやや難しい、というポジションで、普通レベルの難易度ということになりますね。

 そして、有名どころの不動産系・法律系資格も含めた偏差値で見ると、合格率のところで見たのとやはり同じですね。有名な国家資格の中では、宅建は、やや易しいポジションになってきます。 

合格に必要な勉強時間は300時間

宅建試験の合格に必要な勉強時間の比較グラフ

 次は、宅建試験の難易度を測る指標として、「合格するために必要な勉強時間」で比較してみたいと思います。

宅建試験の合格に必要な勉強時間

 まずは、宅建試験についてですが、宅建試験に合格するためには、一般的に300時間の勉強時間が必要と言われています。

 私自身も、この一般的な時間数と同様に、約300時間の勉強で合格できましたので、概ね300時間というのは信用できる数値だと考えられます。

合格に必要な勉強時間を他資格と比較

 では、この勉強時間を、不動産系・法律系資格で比較してみると、どうなるでしょうか。

 宅建試験を含め、資格試験の難易度は、試験に合格するために必要な勉強時間と、ある程度の相関関係があります。

不動産系・法律系資格の難易度と勉強時間の相関表
資格名 合格率 必要な勉強時間
司法書士 約 4% 3,000時間
社労士 約 5% 1,000時間
土地家屋調査士 約 8% 1,000時間
マンション管理士 約 8% 500時間
行政書士 約10% 500時間
宅建 約 15% 300時間
管理業務主任者 約 20% 300時間
賃貸不動産経営管理士 約 30% 100時間

 このように、難易度の高い(合格率の低い)資格試験ほど、合格に必要な勉強時間も多くなっていますね。

 つまり、上述の偏差値の比較や合格率の比較と同様、「標準〜やや易しい」難易度ということになります。

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宅建試験の難易度は「標準的〜やや易しい」

宅建試験の難易度
  • 合格率:約15%
  • 偏差値:57
  • 勉強時間:300時間
  • 不動産業4大資格の中では”標準的な難易度”
  • 有名な不動産系・法律系資格の中では”やや易しい難易度”

 以上のとおり、宅建試験の難易度は、合格率・偏差値・勉強時間のいずれで比較しても、不動産業4大資格の中では”標準的な難易度”であり、有名な不動産・法律系資格の中では”やや易しい難易度”ということが、わかりました。

 宅建試験は、試験問題に記述式はなく、50問すべてがマークシート方式ですので、受験対策も比較的しやすいと思います。

 ただし、実際のところ、合格率15%ということは、”100人受験すると、85人は落ちる試験”だということになります。

 そう考えると、大抵の人は落ちるというふうにも感じてしまいますね。。ということで、宅建試験は、国家資格の中では「標準的〜やや易しい」難易度とはいえ、十分な受験対策が必要と言えます。

宅建試験が難しい理由

 このように、宅建試験は「標準的〜やや易しい」難易度とはいえ、ほとんどの受験生が落ちる試験です。

 では、なぜこんなに難しいのでしょうか。その理由として、以下の4つの理由が考えられます。

宅建試験が難しい理由
  • 十分な準備をせずに受験する人が多い
  • 試験範囲が広すぎる
  • 権利関係は深い理解が求められる
  • 実務を知らない人にはイメージがつきにくい

 それでは、上記の理由について、1個ずつ詳しく見ていきたいと思います。

理由@:十分な準備をせずに受験する人が多い

 宅建試験は非常に人気のある資格ですから、何か資格を取ってみようと思い立ったときに、一番最初に思いつく資格かもしれません。

 ですので、そのような安易な気持ちで、大した勉強もせずに受験する人が相当数存在すると考えられます。

 その結果、合格率の低さに繋がっているという考え方ができます。

 また、不動産業界の会社に入社した人は、強制的に宅建試験を受験させられるケースも多いようです。

 ですので、合格へのモチベーションもなく、十分な受験勉強をせずに受験する結果、合格率が下がるという考え方もあります。

理由A:試験範囲が広すぎる

 上記の理由は、そもそも勉強しない人が多いから、結果的に合格率が下がるという考え方ですが、そもそも宅建試験の試験問題自体の難しさは、どうなのでしょうか。

 宅建試験の試験範囲は、大きく分けて、@宅建業法、A民法などの権利関係、B建築基準法・都市計画法などの法令上の制限、C税・その他 の4つに分かれます。

 これは、あまりにも膨大な試験範囲ですよね。。

 そもそも、宅建士という資格者は、不動産取引の場面で各専門家をコーディネートする立場にありますので、それぞれの法令について深い知識が求められるわけではありません。

 ですので、不動産取引にかかわる様々な法令について、広く浅く知識を身につけておく必要があることから、このような膨大な試験範囲になっているというわけです。

理由B:権利関係は深い理解が求められる

 では、それぞれの試験科目を見ていくと、まず、@宅建業法は、宅建試験の中心科目であり、いわゆる丸暗記でも対応できる科目ですので、得点源になる科目です。

 一方、A権利関係(民法など)は、私たちの日常にかかわる法律ですのでイメージはしやすいですが、法律系資格の中で最も中心的な科目であり、条文知識だけでなく様々な判例知識も含めて理解していく必要があるなど、非常に奥が深い科目です。

 ですので、この民法で挫折してしまう人はかなり多いと考えられます。

 また、B法令上の制限や、C税・その他は、深い知識が求められるわけではありませんが、とにかく範囲としては膨大です。

理由C:実務を知らない人にはイメージがつきにくい

 宅建試験の試験科目の中で、B法令上の制限は、都市計画法や建築基準法といった、日常生活では触れることのない法律を扱います。

 このため、実務で経験していない人にとってはイメージがつきにくく、非常にとっつきにくい科目といえます。

 また、C税・その他も、膨大な試験範囲の上っ面だけを学んでいくがゆえに、わけがわからないまま頭に詰め込んでいく、、、といった状態に陥ってしまい、投げ出してしまうことになりかねません。

 宅建試験は十分な準備をせずに受験する人が多いから合格率が低いという考え方もありますが、このように、宅建試験の試験問題自体も、実は難しいということがおわかりいただけるかと思います。

宅建試験に合格する方法

 ここまでで、宅建試験の難易度がどれぐらいのものなのか、ご理解していただけたかと思います。

 では、宅建試験に合格するためには、実際のところ、どんなふうに、どれぐらい勉強すればいいのでしょうか。 

独学でも合格できる!

 私自身は、宅建試験には独学の学習で合格しました。

 宅建試験は、独学であっても、テキスト1冊をしっかりと読み込み、問題集(過去問)を複数回繰り返すだけで、短期合格も十分に可能な資格です。

 独学の勉強法のポイントは、以下のとおりです。

宅建に独学で合格する方法
  • テキスト・問題集を購入する(最低限、1冊ずつあればOK)
  • テキストを通読し、全体像を把握する。
  • 章ごとにテキストを読み、そこに対応する問題集を解く。
  • 問題集のみを解いていく(最低でも3回は解く)。
  • 模試を受験する(又は予想問題集を解く)。

 宅建試験に独学で合格するための勉強法については、宅建は独学で合格できる!【おすすめ勉強法】のページでご紹介していますので、そちらをご参照ください。

 また、独学におすすめのテキスト等については、宅建の独学におすすめのテキスト・問題集のページを参考にしてください。

独学の注意点

 なお、独学で勉強する場合は、わからないことがあっても講師に質問したりすることはできません。

 このため、深入りをしてしまうと、さっぱり前に進まなくなってしまいます。

 ですので、少しぐらいわからないことがあっても、気にせず前に進むことが大切です。

 何度も繰り返すうちに、わかることが多くあります。問題集を解けばわかることもあります。一度目はわからなくても二度目に解いたらわかることもよくあります。

 ですので、とにかく悩み込むんでしまうこと、これが一番ダメです。この点には、くれぐれも注意してください。

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勉強期間は6ヶ月前後が標準的

 宅建試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、上述のとおり、約300時間です。

 社会人が働きながら勉強することを考えると、300時間の勉強時間を確保するためには、1日に1時間ぐらいはすぐに確保できるとして、2時間もそこそこ頑張ればなんとかなるかと思いますが、3時間というのは、私自身の経験上、かなり無理をしないと確保できないかと思います。

 そこで、1日に2時間を確保するとすれば、300時間÷2時間=150日⇒5ヶ月という計算になります。

 ただし、毎日確実に2時間を確保するというのはなかなか難しいですので、少し余裕を持たせて6ヶ月ぐらいを想定しておくのがよいのではないでしょうか。

宅建の勉強時間
  • 勉強期間は、6ヶ月前後が標準的
  • 勉強時間の目安は、300時間程度

宅建試験の難易度まとめ

 以上、宅建試験の難易度について見てきました。

 最後に、ここまでの内容をまとめると、以下のようになります。

宅建試験の難易度まとめ
  • 合格率は約15%で、100人受ければ85人が落ちる
  • 合格点は約7割の正答率が必要
  • 偏差値は57で普通レベル
  • 合格するには300時間の勉強時間が必要
  • 不動産業4大資格の中では、標準的な難易度
  • 有名な不動産系・法律系の国家資格の中では、やや易しい
  • 独学でも合格が可能!

 宅建試験は、国家資格としては、「標準的〜やや易しい」難易度の試験ではありますが、100人中85人は落ちる試験ですので、油断は禁物です。

 しかし、独学で挑戦するにしても、講座を受講するにしても、しっかりと計画を立てて、とにかく最後までやり切ることができれば、誰でも合格することができる資格だと思っています。

 是非、宅建試験の合格を目指して頑張ってください!

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