講義・実技 |
今回の特別公演のテーマは脊柱へのアプローチでした。 この手技は特に脊柱管狭窄症などにアプローチしやすくなります。 椎間関節周辺に存在する滑膜を刺激する手技です。 従って治療効果の是非は椎体部の滑膜をイメージして治療できるかが鍵となります。 治療の進め方は ①体幹法 ②棘突起への滑膜刺激 ③横突起への4方向からの滑膜刺激 ここまでで多裂筋の緊張が取れる ④椎間関節への滑膜刺激 ⑤弛緩(②~④の都度、弛緩操作入れても良い) これが基本となります。 ![]() モデル患者1 65才 男性 介護の仕事 主訴:右腰痛、下肢痛、足底部の違和感 既往歴:転倒尻餅その後腰部ヘルニア(左側)、脊柱管狭窄症 治療 ①体幹法 ②骨盤の位置と筋の長さ調整 ③足底部への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ④棘突起への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ⑤横突起への4方向からの滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ⑥椎間関節への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ⑦腰神経叢、仙骨神経叢の刺激(この患者はあまり反応しない) ⑧大腰筋刺激 ⑨尾骨筋刺激 ![]() ![]() モデル患者2 74才 男性 キーワード:運動学的なO脚 主訴:膝OAと下肢の浮腫、歩行しづらい 治療:関節水腫と浮腫をとる ①体幹法 ②足底部への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ③棘突起刺激 ④腸骨稜刺激、弛緩させる ⑤横突起への4方向からの滑膜刺激と弛緩(これを3セット ⑤腰神経叢刺激、次に前から腰神経叢刺激、大腰筋刺激 ⑥棘突起への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ⑦椎間関節への滑膜刺激と弛緩(これを3セット) ⑧胸郭上部の可動性を出す→下肢の浮腫をとるため、大胸筋鎖骨部線維刺激、 鎖骨下筋 ⑨腹臥位で半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋、腓腹筋の内外側頭への滑膜刺激、 その後弛緩 ⑩膝窩部の関節包、膝窩筋と足底筋への滑膜刺激と弛緩 ⑪薄筋と長内転筋への滑膜刺激と弛緩 ![]() ![]() |
2021/03/07 |
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