特別講習会の内容報告 |
小林孝誌先生をお招きし実施された今回の特別講習会は、 実技に終始された講習会でした。 特に臨床で多く遭遇される、単なる「寝違い」から頚部ヘルニアや後縦靭帯硬化症まで 触圧覚刺激法、筋連結、自律神経支配、関節モビライゼーションなど今までの応用で出来るように初心者からベテランの講習生まで、その人の力量に応じて理解・実践しやすいように講義を進行していただきました。 ![]() ![]() 最後に柔道で十字靭帯損傷し、手術をされた講習生がおられましたので、愁訴に対する治療をかねた実技をしていただきました。 この実技の際にも、膝関節に限らず下肢の疾患に応用できる内容を受講生の質問とともに随時教えていただきました。 明日の臨床にすぐ役立つ濃い内容の実技中心の講習会で出席された受講生すべてが満足されたと思っています。 今回の講習会も帰りの新幹線の時間を気にしながら時間ギリギリまで講習生に教えていただいたことに受講生一同感謝申し上げます。 |
1、触圧覚刺激法 頭部・頚部法 頭頸部法 ↓ 頭部・頚部法によって緩む筋は頭・頚板状筋をはじめとする後頭部、後頚部の筋群 その筋スパズムが緩むことをキッチリ確認できるまで実技指導。 ↓ 中・後斜角筋を確実に触診し緩めることができるまで実技指導 ↓ 上部・中部僧帽筋を触圧覚刺激法により筋スパズムとる。 以上の手技を施し問題点が消失したかどうかを確認 問題解決が確認したのにかかわらず愁訴が残る場合 問題点を考え対処していく ![]() ![]() 2、体幹の触圧覚刺激法 体幹の触圧覚刺激法 ↓ 腰椎・胸椎の可動域改善のモビライゼーション。 肋骨のモビライゼーション 骨盤の調整 自律神経の調節などなど 本当にすべて網羅された実地臨床に即した実技でありました。 ![]() ![]() |
3、前十字靭帯手術後の治療 主訴: 膝関節屈曲障害、屈曲時の不安感および伸展時の力が入らない。 一つ、一つ手技の説明をしながら、予想される結果を説明しながら丁重に進められます。 そして、結果の確認を患者さんにも受講生にも確認させながら納得する治療です。 屈曲制限の大幅な改善される様子に受講生も患者さんも驚きながらの実技です。 最終的には不安感もなくなり、膝関節にも十分な力が入るようになり、われわれよりも患者さんが驚いています。 この状態まで改善することによって、初めて本当のリハビリなどの運動療法が可能になることだと十分に理解できました。 【治療前】 【治療後】 ![]() ![]() 受講生の質問に答えながら淡々と治療をつづけられ、そのほかに想定される障害などの場合も解説されながらの実技です。 膝関節の疾患だけでなく下肢の疾患に応用できること満載の実技です。 この講習会ならではの治療を兼ねた実技の公開です。 小林先生は本当に臨床家だなと実感する時であり、何も目新しい特別な手技ではなく、常々我々講習生に教えてくださっている手技で患者さまの愁訴を次々と改善されます。 ![]() ![]() これを目の前で見せつけられると、「目指せ!!小林孝誌先生!!」と思います。 次の特別講習会が非常に楽しみです。 それまで毎月の例会で教えていただいた実技の繰り返しの練習です。 |
09/11/08 |
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