頭頸部法


初心者に対しては、触圧覚刺激法の頭部法・頚部法の基本手技
慣れた人には、加えて肩甲帯の操作法の習得と各手技に対して疑問点の克服
小林先生に直接に御指導していただいた。

今回、頭・頚部法の基本操作の説明の際、
初めて参加された聴講生が五十肩と診断され左肩関節が約半年以上前からの挙上障害を訴えておられましたので、モデル治療をしていただいた。

今回の目的である頭・頚部法を終え、その後体幹、および肩甲骨周囲筋の触圧覚法、
そして肩甲帯の操作、最終的に肩関節に対する触圧覚刺激法を順次説明されながら、
この肩関節の可動域改善に実施された各手技がどのように影響を与えるかを説明され、
その結果どのような効果があるかを解剖、運動学を説明されながら実施説明されます。

本当にその通りにモデル患者の肩関節の可動域が変化していきます。
そして最終的には、ほぼ正常の可動域に改善された事に、聴講生本人が一番驚いていたようです。

このような様子を目の前で見せられての午前の実技でしたので、会員も真剣で先生に質問しながら熱心に実技を教えていただきました。


【頭頸部法の講演】




【頭頸部法の実演】

 


【肩関節周囲炎の治療】

        

        


小林孝誌監修の腰痛治療

○非特異的腰痛としての腰椎椎間板ヘルニア(LHNP)と腰椎椎間関節症(LFS)
特異的腰痛としての、下肢症状と神経根症を伴う脊柱管狭窄症の触圧覚刺激法による
クリニカルリーズニングについて

この小林先生監修による腰痛治療法は患者様が自宅で簡単にできる方法でもありますが、
そのためにも触圧覚刺激法によるクリニカルリーズニングが大切です。





小林先生の直接の講演と指導で、大変わかりやすく
明日からの我々の臨床にすぐにでも役に立つ手技療法でした。


        


        

小林孝誌先生監修による腰痛治療法は
講習会終了後の臨床で使っていますが非常に簡単で即効性抜群です。
しかし、その根本には触圧覚刺激法によるクリニカルリーズニングが必要です。
間違った方法、治療法をすると効果が無いばかりか悪化します。

臨床において触圧覚刺激法は、
どんどんバージョンアップしていき応用範囲が益々広がります。
本当に非常にありがたく思っています。


臨床実技

36歳 女性 発症は平成20年8月
現病歴:妊娠21週目に左脳内出血による右半身麻痺
右下肢装具杖歩行

現症
左上肢、左下肢の運動感覚はあるが、位置感覚の消失。
肩関節や足関関節などの疼痛および日常動作での股関節のスナッピングを訴える。
現在の施術の目的は各関節の疼痛の除去および歩行改善。

患者様の病歴の経過を説明された後に、先生は出血病巣部、現在までの症状経過の原因の解説
現状の症状に対する仮説、そして今後の予想を立てられ私たち会員に説明された後患者様の実技治療に移られます。
治療を続けながら、仮説が間違っていればその都度修正されドンドン進行されます。

私は先生には非常に失礼ですが、2年前の脳内出血が起因となって引き起こっている各種の症状に対して、実際このわずかな時間内でどの程度回復されるのか非常に不安でもあり懐疑的でした。
また患者様も初めて会う先生に身を任せるうえに、知らない会員の前でモデル患者になるのですから、そのプレッシャーと不安感は相当大きいでしょう。
そのため普段以上に痙性麻痺が増大されていたようです。

しかし、治療実技を説明されながら実施されその効果を確認されながらドンドンと症状が目に見えて改善されていいます。
驚嘆します。
患者様本人も寝がえり等の動作、右上半身、右下肢の動作の改善に驚いているようです。
治療がすすむにつれて、今後症状の改善に希望を見出された様子がハッキリと伺う事が出来ます。

なんとなく目頭が熱くなり思わず涙ぐんだのは、私だけでしょうか?

患者様には今回このような場を提供していただいた事を、本当に感謝申し上げます。
ありがとございました。

そして、小林先生の恐ろしいまでの学術および臨床の凄さを
改めて確認することができました。
このような講習会を受講できることは本当にありがたいことです。



<全体の感想>
いつもながら実地臨床に役立つ講義と実技の連続で気の抜けない特別講習会でした。

今回は初心者や聴講生には少し難しかったかもしれません。
ただ、聴講生の方は自らの肩関節の障害が改善されたので納得できる講習会だったと思われます。
年数の経過された会員さんには明日の臨床から応用できる納得できる非常に役立つ講習会だったと思われます。

私たち柔道整復師あるいは鍼灸師に惜し気もなく学術および臨床をお教えいただく
小林孝誌先生に感謝申し上げます。
少しでも私たちが先生に近づく事が出来るように、毎月の例会における反復練習はもちろん臨床において努力を続けなければならないと思いました。
今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。

来年度の4月に行われる特別講習会が待ちどおしいです。


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