ストレッチと筋の内圧のコントロール


【筋膜についての講演】



筋連結を視野にいれ、筋膜の構造の解剖から筋障害が
呈する筋の病態を教えていただきました。


【筋膜のストレッチの実演】



ストレッチを実施する目的としては可動域の増大、疼痛の減少。
ストレッチをする部位は皮膚・筋膜・筋に治療部位を求める。
ストレッチの結果、組織内圧が減少→可動域増大する

また被包筋膜である筋膜や関節包をコントロールすることが、
結局ストレッチの目的を達成することになる。

また治療においては、筋スパズムを取るタイミングも重要であり、
各種の触圧覚刺激法をどこで、どう使うがポイントになる。



【筋の内圧の調整の実演】



肩関節の触圧覚刺激法

【肩関節の全可動域の改善】
@肩関節のメルケル触盤に対する触圧覚刺激法の基本から、
A関節包に対するルヒフィニー小体に対する触圧覚刺激法、
Bマイスナー小体に対する触圧覚刺激法による真皮と浅皮下筋間の浅層リンパマッサ−ジ
C浅皮下筋膜と深皮下筋膜間のストローク方向の深層リンパマッサ−ジ
D筋膜のストレッチ
以上の一連の手技によっての肩関節の全可動域改善を目的とした実技

今年入会者には触圧覚の基本動作を主体として、古い会員には一連の動作の手技を、
年数の経過によって、各人の疑問点を含め一人一人に御教示していただきました。

筋の内圧のコントロールの実技

リンパ管の手術により、主訴が下肢の浮腫と疼痛の患者さんに来て頂いて、
実際に下肢の浮腫と疼痛にに対して
筋の内圧のコントロールの仕方を実技していただきました。

@尿細管圧のコントロール
A梨状筋のスパズムのコントロール(腰神経叢刺激)
Bマイスナー小体刺激
C深部リンパマッサージ

以上4点が下肢の浮腫改善のアプローチ方法です。






臨床実技

今回は二日間の講習会であり時間的にも余裕があるため、治療と勉学を兼ねて
会員さんの患者様にも講習会に来ていただきました

男性 柔道教師 年齢40代
腰椎ヘルニアにて手術
半年ほどは症状が軽快していたが、その後下期症状が順次悪化し
整形で脊柱管狭窄症と診断され現在に至る。

自覚症状
左足底のシビレ、特に拇指底が強度
右足背のシビレ
力が入らないために、左下肢に荷重できない。
SLRにて、皮膚が引っ張られると痛みを感じる。

○腱反射
膝蓋腱反射、アキレス腱反射ともに減弱。
○知覚症状
右L5領域で鈍磨、S1もやや鈍い
L4領域は「敏感な感じ。ビリビリする。」
左は、L4L5S1領域とも過敏
○筋力
L5(拇指背屈)右>左
筋力はあるが、健常ならばもっとパワーがある。

小林先生に患者様のMRIの画像の診断を会員の皆さんにわかりやすく説明していただいた後に、いよいよ施術と実技の紹介です。
この時間は、臨床に直結し、ポイントも理解し易く、応用もできるので特別講習会の内容でも非常に楽しみな時間です。
先生は、症状の原因と治療の手技を毎回説明されながら順序よく進めていかれます。
私たち会員にも理解し易いように、常に原因と手技の結果をフ―ドバックされながら淡々と進められます。

ドンドン症状が改善されていきます。

いつもながら、会員だけでなく患者様本人が驚き・感嘆しながらの治療実技です。
最終的に左のシビレがわずかに残るものの、筋力はほぼ回復し、左下肢にもしっかり荷重できるまで改善しました。


同じ人です。
平成7年、習慣性脱臼の手術後、結滞動作ができないとのこと。
平成7年以降からの症状と先生に告げると(本人もあきらめていたようですが)、小林先生は一言、
「関係ないですね。」とのお言葉でした。

早速、私たちに説明されながら始められました。
30分もかからなかったでしょうか?
健側と同じ角度まで結滞動作が改善されたのには驚きました。


骨盤の位置と筋の長さの調節法

今回の実演にあたり、骨盤の位置と筋の長さ調整法は
大いに活躍した手技療法でした。
小林先生の実演により受講生も明日からの臨床に役に立ったはずです。

骨盤の位置と筋の長さ調整法

筋の内圧のコントロールの実技 2

股関節手術後の股関節屈曲位拘縮のROM改善の治療途中に、
股関節のROMが少し改善すると、
膝関節にゴクッンと鳴りだし、膝関節も痛む患者さんでした。

まずは前出の下肢の浮腫を改善する処置が行われました。

つぎに以下の筋連結に対する処置も行われました。
@腹直筋−内側広筋−前脛骨筋上部1/2または腓腹筋外側頭
A腰方形筋−外側広筋−前脛骨筋遠位1/2または腓腹筋内側頭



10/07/18・19
10/04/04
09/11/08
09/07/19・20
09/04/19
08/11/09
08/07/20・21
08/04/13
07/04/08
07/07/15・16
2006年はこちら

2002年はこちら

トップへ

上に戻る