その夜、私はその事を試してみる事にした。

 大ファンのL.Bさんの映画をうっとりと見て、ソンジェの写真ではなく、L.Bさんの写真をおき、いつものようにその日の報告をして、おやすみのkissをし、ベッドに入った。

 写真が落ちた。
 拾って枕の上に置いた。
 また落ちた。

 
 「ソンジェ・・?ソンジェなの?」

 『由、やっと気付いてくれた?』
 「ほんとに?ほんとにソンジェなの?」
 『そうだよ。何度でも戻って来るって約束しただろ?』

 「ソンジェ、会いたかった」
 『由、僕もだ。日本にも会いに行ったのに、気付いてくれないから、悲しかったよ』

 「じゃぁ、夢に出て来てくれたの?」
 『夢?夢じゃないよ』
 「夢じゃなかったって?」
 『僕は、由とkissもしたし、愛し合った。由の髪を撫でながら、話もしたよ。今だって、夢だと思う?』

 「ちゃんと起きてる。でもソンジェの声が聞こえる」
 『だろう?僕は、由の所へ戻って来たんだよ』

 「お父さんやお母さんと会えたの?いっぱい甘えてきた?」
 『会えて、いっぱい甘えてきたよ。由の事も話したよ。いい人なのねって言ってた。僕がとても幸せそうな顔をしてるからって。だから、“由の所へ帰るね”って戻って来たんだよ』

 「嬉しい。もう一人は嫌。ずっと側にいてね」
 『これからは、ずっと一緒だよ。もう何処にも行かない』


 ソンジェの腕の中で眠り、ソンジェの腕の中で目覚めた。
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