16日


講義:肩関節の靭帯付着部を剥がすテクニック

  



モデル患者 1
<主訴>
テニスサーブテイクバック時右肩痛(5年前から)
clinical reasoning後
右棘上筋損傷、左肩関節周辺筋群の筋力低下による疼痛と判断

<治療>
1、.棘上筋に対しては
 ①上腕二頭筋の外側部刺激
 ②棘上筋筋膜刺激
 ③最後に棘上筋疼痛部位を整える.

2、損傷棘上筋の代償を得る
 ①上後鋸筋、前鋸筋、下後鋸筋の緊張をとる。

3、スポーツマンにはすべての運動を禁止するのではなく
  やって良い動作とやってはいけない動作を明確にわけて指導する

  




モデル患者 2
男性 60代 腰部ヘルニア(脊柱管狭窄症) 
1年半まえから痛みが強い
右腰痛と右下肢のしびれ
弱い疼痛性側湾あり
L4、L5領域の右下肢筋力低下
左下肢(腱側)の可動域制限

 

<治療>
①体幹法、骨盤法のあと
②背臥位にて腹直筋を緩め、腸腰筋の手技
 本症例は左腸腰筋を刺激すると、右下肢のリファードペインがでる。
  治療後右下肢筋力アップ
※本症例は背部、梨状筋にトラブルがなかった。

 




講義:大腰筋、腸骨筋刺激 腹部からのテクニック

  



モデル患者 3
女性 45歳 車いす使用
<主訴>
線維性筋痛症による頭部以外の全身痛
1年半前に発症
 ・起きてすぐが動けない
 ・皮膚がやけどしたように痛い。
 ・左下肢痛の方が強い
 ・鬱剤とリュウマチ薬、オピオイド鎮痛薬服用
 ・腰背痛とくに脊柱付近の痛みが強い
 ・動作後痛が強い。
   家の中での日常生活はなんとかいけるが、外出すると、翌日痛みが強く出る。
 ・ 常に痛いので全身の力がなかなか抜ず、疲労感がひどい。
その疲労感でも改善されればと希望。

<治療>
①体幹法(脊柱起立筋、殿筋、僧帽筋、胸部)
②股関節法伸展
③膝関節法
④手関節法、
⑤指
⑥ 肘伸展法、屈曲法
※このケースは骨膜リリース、筋膜リリースは禁忌



治療後劇的な改善がみられ車椅子がいらないくらいと本人談
動画参照
   
 17日

実技
①肩関節の機能障害の取り方
②体幹法
  




モデル患者 4
S63生まれ女性
H28年1月歩行中トラックに巻き込まれ事故
深腓骨神経麻痺、右大腿皮膚欠損創、仙腸関節脱臼、骨盤骨折
右大腿骨幹部開放性粉砕骨折、外傷性出血性ショック、肩甲骨烏口突起骨折
(以上診断書より)
<治療>
 ①右下肢屈曲障害にたいして、臀部への体幹法
 ②骨盤の操作
 ③腸腰筋への操作
背臥位にて
 ①腹部(腹直筋、腹斜筋)への体幹法
 ②腸骨筋の操作
股関節の屈曲角度の確認 坐位にて腸腰筋の筋力確認
 ①次に膝関節の屈曲改善の為股関節法(外側、内側とわけて反応を見ながら)
屈曲角度確認
 ①膝関節法
 ②足関節法
 ③前足部への触圧覚
腹臥位にて
 ①下腿部へのリンパマッサージ
 ②ハムストリングへの皮膚ロール
 ③膝関節へのルフィニ刺激
 ④足関節への骨膜リリース
坐位にて背屈、腸骨筋の筋力確認
 ①背臥位にて膝関節への皮膚ロール
 ②骨膜リリース
 ③②大腰筋への操作2方向

  




実技
 ①腹腔へのテクニック
 ②腹部への体幹法
 ③腸骨筋への操作
 ④大腰筋への操作
 ⑤肩関節へのテクニック
 ⑥皮膚ロール
 ⑦骨膜リリース

  




モデル患者 5
男性 30代 フットサルで左膝損傷 
血腫の既往あり、26才膝痛で歩行困難、右膝最近異音 
腰痛(R>L)

<徒手検査>
 ①靭帯損傷なし
 ②半月板ストレステストマイナス

<治療>
 ①体幹法(体幹、小殿筋、中殿筋、大殿筋、腰方形筋)
 ②骨盤の操作
以上の操作で腰痛寛解したので仙腸部のスパズムからくる腰痛とわかる
大転子周辺筋の圧痛を確認。大臀筋、中殿筋付着部に圧痛
背臥位にて
 ①腹部の確認 腹部への体幹法
 ②腸骨筋への操作でリファードペインを確認
 ③大腰筋への操作
腹臥位にて
 ①大臀筋付着部への刺激
上記処置で大腿後面外側の症状緩和。
 ①膝への皮膚ロール
 ②骨膜リリース
膝屈曲位、股関節外旋、足関節伸展位にて疼痛残存
 ①前脛骨筋後面部骨膜リリース
右腰痛残存症状に対して
 ①下後鋸筋のスパズムを確認し体幹法

  

本症例は膝関節の問題ではなかった ので競技復帰はいつでも大丈夫。
とくに股関節周辺筋の筋力強化をするべきであると説明されました。
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