司法書士の合格に必要な勉強時間は?独学におすすめの勉強法と勉強のコツをご紹介!

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司法書士の勉強時間・勉強法
司法書士の合格に必要な勉強時間【独学おすすめ勉強法と勉強のコツ】

司法書士の合格に必要な勉強時間【おすすめ勉強法!】

 司法書士試験に独学で挑戦し、合格に近づきつつある私のおすすめ勉強法や、その経験に基づく勉強時間の目安などをご紹介します。

 ただし、現実問題として、独学で合格できる方は、ごく少数です。合格率3%という狭き門に、独学で合格するのは困難を極めるということを覚悟して取り組む必要があると思っています。

【2020年度受験結果】午前32問、午後32問、記述26.5点 →総合得点は合格点を13点上回りましたが、記述で足切り。

【2021年度受験結果(自己採点)】午前35問、午後29問、記述5〜6割程度。今年こそは記述の足切りを突破したい。。超えてくれー!!

⇒ 10月11日、筆記試験合格しましたー!!

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。在職中に、土地家屋調査士、宅建士、行政書士、マンション管理士などの資格試験に合格し、10年以上にわたって当サイトで情報発信している。現在、司法書士の猛勉強中。

執筆者 大西雅明のプロフィール写真(宅建士、行政書士、マンション管理士、土地家屋調査士などの合格証書)
執筆者紹介

司法書士の合格に必要な勉強時間

司法書士の合格に必要な勉強時間

 それでは、司法書士試験に合格するために必要な勉強時間私自身のこれまでの勉強時間、そして、私が考える最短の勉強スケジュールの目安について、ご紹介していきたいと思います。

最低でも3,000時間の勉強時間が必要

 一般に、司法書士試験に合格するためには、最低でも3,000時間の勉強時間が必要と言われています。

 もし1日に3時間の勉強時間なら3年かかることになりますし、1日に6時間勉強したとしても、1年半程度はかかるという計算になります。

 1年で合格しようとすれば、1日に9時間ほど勉強しないといけません。

 1日の勉強時間 勉強期間
3時間 3年
6時間 1年半
9時間 1年

 しかも、一発合格できるような人はごく少数ですので、何度も何度も挫折を繰り返しながらベテラン受験生になっていく、、といった話もよく聞きますね。

 私自身も、既に4度の受験をしたベテラン受験生の一人です。

5,000〜10,000時間ぐらい勉強するのが普通

 ということで、司法書士試験は、かなりの長期戦になることを覚悟しないといけません。

 基準点落ち(足切り)で不合格を繰り返し、やっと基準点を突破したと思ったら、今度は総合落ち(合格点に足りない)で不合格、、、こんなことを何年も繰り返しながら、やっと合格できるのが司法書士試験です。

 実際のところ、私の耳に入ってくる合格者の話では、3,000時間で合格したような人は皆無で、皆さん5,000時間や8,000時間、10,000時間ぐらい勉強したという人ばかりです。

 ですので、司法書士試験に合格するためには、5,000〜10,000時間ぐらい勉強するのが普通と考えておいた方がよさそうですね。

合格レベルの知識に達してから何年もかかる

 なぜこれほどまでに長期戦になるのかというと、それは、合格レベルの知識を身につけたとしても、そう簡単には合格できないからです。

 合格レベルに達してから実際に合格できるまでに、何年もかかるのが現実です。

 本試験では、緊張感による見落としや、焦りによる判断ミス、周囲の雑音による注意力散漫など、様々な不確定要素が生じてきます。

 逆に、試験会場での一瞬のひらめき、冴えわたるヤマ勘、ゾーンへの没入、といったプラスに働く要因もあります。

 このように、合格レベルに達したあと実際に合格できるかどうかは”運”の要素に大きく左右されます。

 ですので、合格するためには、”運の要素に左右されないほどの盤石な知識を身につける”、又は、”運を味方につける”のいずれかが必要になってきます。

  このため、合格レベルの知識を身につけているにもかかわらず、合格するまでにさらに何年も費やしてしまうという現象が起きるわけです。

司法書士試験の合格に必要な勉強時間
  • 最低でも3,000時間の勉強時間が必要
  • 早くても1年半〜3年程度かかる
  • ベテラン受験生になる人も多く、長期戦を覚悟する必要がある。
  • 5,000〜10,000時間ぐらい勉強するのが普通
  • 合格レベルの知識に達してから何年もかかる

司法書士の勉強に費やした私の勉強時間

 次は、私自身がこれまでに司法書士の勉強に費やした勉強時間について、ご紹介します。

兼業受験生の時代(6年間で1,000時間)

 私が司法書士試験の合格を目指して勉強を始めた当初は、市役所で働く公務員でしたので、1日に2時間程度の勉強時間を目標に、独学で勉強を始めました。

平成20年度(2008年度)

 約7ヶ月(H19.12月〜H20.7月)

 勉強時間は、ほぼ目標どおり2時間程度を確保

【第1回目受験】受験結果は、択一は半分くらいの正解。記述は3割程度でした。

平成21年度(2009年度)

 約6ヶ月(H20.12月〜H21.5月)※準備不足及び仕事の都合上、5月で打ち切り

 勉強時間は、約1時間程度しか確保できず。

→ 受験せず。

平成22年度(2010年度)

 約10ヶ月(H21.7月〜H22.4月)※学習計画の半分も進まなかったため、4月で打ち切り

 最初の3ヶ月は約1時間確保できましたが、その後は1週間に2時間程度、、平均すれば、1日10分程度か。。

→ 受験せず。

平成23年度(2011年度)

 前年と同様。平均すれば1日10分程度。

→ 受験せず。

平成24年度(2012年度)

 12ヶ月(H23.7月〜H24.7月)

 昨年、一昨年と同様に最初の3ヶ月は約1時間、その後は1週間に2時間程度、、、しかし、ラスト3ヶ月はエンジンフル回転で、1日3時間の大奮闘!!

【第2回目受験】4年ぶりに受験しました。自己採点では、択一は8割程度の正答率。ひょっとして??と思いましたが、ダメでした、、、また来年へ向けて・・・。

平成25年度(2013年度)

 12ヶ月(H24.8月〜H25.6月)

→ ほとんど勉強できなかったため、受験せず

 ここまでで、およそ1,000時間程度の勉強時間になっていると思われます。

 ここで一旦、司法書士の勉強を中断し、管理業務主任者試験(H28)、マンション管理士試験(H29)、賃貸不動産経営管理士試験(R1)を受験し、それぞれ一発合格

専業受験生になってから(2年間で2,000時間)

 私は、令和2年(2020年)3月末に、それまで勤めていた市役所を辞め、専業受験生として本気で司法書士を目指すことにしました。

令和2年度(2020年度)

 6ヶ月(R2.4月〜9月)

 専業受験生として1日の大半を勉強に費やし、この半年間で、およそ1,000時間の勉強をしました。(前半3ヶ月間1日5〜6時間後半3ヶ月間1日6〜9時間程度

【第3回目受験】8年ぶりに司法書士試験を受験しました!

 自己採点では、午前択一:35問中31問(89%正解)、午後択一:35問中32問(91%正解)と、合格間違いなし!かと思いきや、記述:30点程度(43%正解)という、足切り点を超えるか超えないか、、いや超えないだろう、、という結果になりました。。でも、超えてくれーー!!

⇒ 結局、不合格が確定。。

 合計得点は合格点を13点上回っていましたが、やはり記述が足切り点(32点)を超えることができませんでした。

 午前は、自己採点より正解が1問多く、32問正解で96点。午後は自己採点どおり32問正解で96点(なんと、全国9位!)。そして記述は、、、不登法17.5点・商登法9.0点で26.5点、、、情けない。。

2020年 司法書士試験成績通知書(神戸65 大西雅明)

令和3年度(2021年度)

 6ヶ月(R3.1月〜7月)

 令和3年1月4日、専業受験生として、勉強を再スタート。ただし、家で一人で勉強すると、どうしてもダラダラしてしまうので、平日は毎日9時〜17時まで、コワーキングオフィスで勉強することにしました。

 これで、会社員がオフィスに出社するのと同様、まさに専業受験生!

 前半3ヶ月間は、平日の日中6時間、土日3時間後半3ヶ月間は、平日の日中6時間+夜2時間、土日4時間 のペースで勉強しました。

 この半年間の勉強時間は、およそ1,000時間ですので、司法書士の勉強を始めてから、合計3,000時間の勉強時間を達成したことになります。

【第4回目受験】

 自己採点では、択一は、午前35問中35問(全問正解)、午後35問中29問(83%正解)で、余裕で基準点超え。ただし、記述5〜6割程度。。

 今年こそは、記述の足切りを超えて欲しい。。。

 なお、2021年度の受験勉強の記録については、「2021年度 司法書士試験の勉強時間と勉強法&受験結果【体験談】」のページに詳しく記載しています。

私のこれまでの勉強時間
  • 2008〜2013年度の6年間:1,000時間
  • 2020年度:1,000時間
  • 2021年度:1,000時間
  • これまでの合計:3,000時間

私が考える最短最速の勉強スケジュールの目安

 司法書士の勉強をこれから始めようと考えている方は、テキストを読むのにどれぐらい時間がかかるのかなど、まったく検討もつかないと思います。

 そこで、私のこれまでの経験に基づき、余計な回り道をせず、必要最小限の教材だけで勉強した場合最短最速の勉強時間とスケジュールを計算してみましたので、目安として参考にしてください。

基本テキストの通読に要する勉強時間

 まず、基本テキストを通読するのに要する時間ですが、例えば、「オートマシステム」を使用した場合、全巻のページ数の合計がおよそ4,800ページあります。(オートマシステムは、「司法書士のおすすめのテキスト」のページでおススメしています。)

 私の場合、1時間で読めるページ数はおよそ15ページでしたので、全巻読むには、約320時間かかる計算になります。

 つまり、1日2時間の勉強なら160日、およそ5ヶ月半ほどですね。毎日確実に2時間勉強できるとは限りませんので、約半年と考えておきましょう。

 もちろん、1回読んだだけでは頭に入りませんので、もう1周回すとすれば、半年プラスして1年です。(640時間

 ちなみに、本来であれば、理解度を確認するために過去問演習も平行してすべきですが、オートマシステムは、テキストの中に適宜過去問が挿入されていますので、別途の過去問演習は不要としておきましょう。

択一知識の叩き込みに要する勉強時間

 次に、オートマシステムで理解した知識を、要点整理テキスト+一問一答問題集の「必出3,300選」を使って一気に頭に叩き込んでいきます。この必出3300選は、全巻の合計でおよそ1,140ページあります。(必出3300選は、司法書士のおすすめ問題集のページでおススメしています。)

 私の場合、1時間で読めるページ数は8ページほどでしたので、全巻読むのに約140時間かかる計算になります。1日に2時間の勉強時間なら約70日ですね。つまり、2ヶ月半ですので、約3ヶ月としておきましょう。

 これをもう1周回すなら、さらに3ヶ月加えて、6ヶ月ということになります。(280時間

基本テキスト+知識の叩き込みに要する勉強時間

 ということで、1日2時間の勉強時間なら、

 オートマシステムの通読(2周)+必出3300選の通読(2周)=1年半約1,000時間

 といった具合になりますね。

 おそらくこれで、本試験の択一で5〜6割程度の正答ができるレベルになっているのではないかと思います。

択一知識の仕上げ

 あとは、必出3300選を繰り返していけば、7〜8割程度の正答ができるレベルになってくると思います。

 たとえば、あと2周回すとすれば、140時間×2=280時間ですね。

 ちなみに、回す回数が増えてくれば、時間も短縮されてくるはずなのですが、私の経験上、それほどペースは早くなりませんでした。

 最高スピードでも、1時間に10ページでしたね。平均すると、やはり8ページといったところです。

 これは、繰り返せば繰り返すほど関連知識に気づくようになり、知識のリンク先が増えてきて関連ページも読むようになることや、ここは完全に丸暗記しておくべきではないかと気づき、暗記作業に入ること、そして、テキストを見る前に頭の中で想起するようになったことなどが原因です。

 さらに「でるトコ一問一答」を使って知識を仕上げていけば、9割の正答ができるレベルに到達できるはずです。(でるトコ一問一答は、司法書士のおすすめ問題集のページでおススメしています。)

 でるトコ一問一答は、全巻を回すのに、120時間ほどです。2周回すとすれば、240時間ですね。

 必出3300選(2周)+でるトコ一問一答(2周)=520時間

 ということで、択一対策に要する勉強時間の合計は、上記を合計すると、約1,500時間といった計算になりますね。

記述対策

 以上は、択一対策に要する時間ですので、次は記述対策です。

 実際には、択一対策と平行して進めていくことになりますが、タイミングとしては、上記の「択一知識の仕上げ」のあたりから開始すればよいのではないかと思います。

 記述対策は、ちょっと大雑把で申し訳ありませんが、とりあえず以下のように計算してみます。

 私自身、2020年度と2021年度はそれぞれ、1日2時間×半年 というペースで勉強しましたので、

雛形集+オートマ記述式+答練⇒2時間×半年(180日)=360時間

 ということで、360時間ということにしておきます。

答練、模試などの総合的な問題演習や復習

 あとは、答練、模試などで総合的な問題演習や、その復習に要する勉強時間、解法テクニックの習得などを加えれば、合計の勉強時間概ね2,000時間といったところになるかと思います。

最短の勉強時間

 ということで、司法書士試験に合格するための最短の勉強時間は、2,000時間という計算になりそうです。

最短勉強スケジュールの目安
  • 基本テキストの通読
    オートマシステム(2周)⇒640時間
  • 択一知識の叩き込み
    必出3300選(2周)⇒280時間
  • 択一知識の仕上げ
    必出3300選(2周)+でるトコ一問一答(2周)⇒520時間
  • 記述対策
    雛形集+オートマ記述式+答練⇒360時間
  • その他総合演習
    模試、答練など⇒200時間
  • 合計 約2,000時間

 1日に2時間なら、約3年。1日3時間なら約2年。1日4時間なら約1.5年。1日5時間なら約1年。という具合ですね。

 一発合格できる人は少数だと思いますので、1年延びるたびに3,000時間、4,000時間と増えていくことになると思います。

 私の勉強時間は、現時点で3,000時間ですが、これで終わりになるのか、まだまだ続くのか、、、

司法書士の独学におすすめの勉強法

司法書士の独学におすすめの勉強法

 それでは次は、司法書士試験のおすすめ勉強法について、ご紹介していきたいと思います。

 まず、勉強を開始した当初の勉強法(2008年度〜2013年度まで)をご紹介してから、合格に一気に近づいた最近の勉強法(2020年度・2021年度)について、順にご紹介していきます。

2013年度までの勉強法

 司法書士試験は試験科目が多いため、効率よく学習を進める必要があります。

 学習の順序は、「民法」→「不動産登記法」→「会社法」→「商業登記法」→「憲法・刑法・民訴・民執・民保・供託・司書」という流れですが、単純にこの順序で進めるだけでは、憲法をやるような時期には、民法のことはすっかり頭から抜けてしまうことになりますので、平行学習が必要となります。

 あくまでも、学習のメインは上記の順序で進めますが、サブの学習として、例えば、1日の2時間の学習時間のうち、1時間半をメインの学習、30分をサブの学習に割り当てて、サブの学習では、忘れそうな科目・忘れたくないような科目について、サクサクと読めるようなテキストを読むようにすれば、長い学習期間の中でも、ある程度の知識を維持しながら、学習を進めることができると思います。

 テキストの読み方は、勉強を始めて1年目〜3年目は、出てきた条文について全て六法を引いて条文の確認をするという方法をとっていましたが、この方法では、とにかく学習スピードが遅く、1年で全範囲の学習が終わらないという状況が続いたため、テキストを読む際は条文の確認はせずに、とにかくひたすら読み進めていくという方法に4年目から切り替えました。

 そして、問題集を解く際に、その解説で出てきた条文を六法で確認するという形をとりました。(実は、土地家屋調査士の学習時にはこの方法をとっていました。行政書士の学習時に、条文を確認する習慣がついてしまったため、その方法を続けていましたが、やはりテキストを読む際は、全体の理解を優先し、細部は問題集で詰めていく、という方法が効率的だと思います。

 学習を始めて5年目に入り、学習時間を確保できない中で、とにかく短時間の学習時間で効果を上げる方法を探した結果、次のような方法が非常に効率的であるという考えに至りました。

 詳細は、「司法書士の独学におすすめの問題集」のところで記載していますが、@テキスト「オートマシステム(Wセミナー 山本浩司著)」でおおまかに理解するA必出3300選(伊藤塾)」でポイント整理・記憶の反復学習をする

 これが当時のおすすめ勉強方法です。(この方法であれば、過去問等の問題集は、知識の定着度を確認する程度の使用になります。)

2020年度に8年ぶりに司法書士試験を受験した際の勉強法

 その後、8年ぶりに令和2年度の司法書士試験を受験した際の勉強方法をご紹介します。

※ 受験勉強の詳細な記録については、「令和2年度 司法書士試験の受験記録(勉強時間・勉強法)」のページに記載しています。

択一対策

 基本的には、これまでのオートマシステムと必出3300選の知識がベースにありますので、基本テキストの通読は省略し、必出3300選から勉強をスタートしました。

 ただし、必出3300選は、法改正に対応したものの出版時期がかなり遅かったため、必出3300選(伊藤塾)のベースとなっている伊藤塾の「択一クイックマスター総整理講座(伊藤塾)」の通信講座に申し込み、その教材をメインテキストとして使用しました(講義は聴きませんでした)。

 そして、8年前に受験した際は、択一知識があと一歩及ばなかったため、それを補えるように、「オートマシステムでるトコ一問一答」も使用しました。

 それに加えて、本試験での解答スピードや出題予想などのために、伊藤塾の答練「択一実戦力養成答練」も受講しました。

 この組み合わせで、令和2年度の本試験において、択一は9割の正答ができましたので、択一知識としては、「必出3300選(又は、択一クイックマスター総整理講座)」と「でるトコ一問一答のみで十分ということがわかりました。【令和2年度択一成績⇒午前32問、午後32問】

記述式対策

 また、記述対策については、「オートマシステム〈記述式〉」をメインテキストとし、雛形集として「オートマシステム 試験に出るひながた集」、そして、本試験の出題形式や解答スピードに慣れるため、伊藤塾の答練「記述式答案構成力養成答練」も受講しました。

 この記述対策で、知識と経験としては十分なものが得られましたが、本試験では時間が足りず、最後まで解き切れませんでした。【令和2年度記述成績⇒26.5点】

 なお、答案構成用紙へのメモ書きの仕方については、「司法書士の独学記述式対策講座【答案構成用紙の使い方】」のページでご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

令和2年度試験の敗因

 令和2年度試験での敗因は、午後の択一式の解答に時間がかかりすぎたことが大きな原因です。

 一般に、午後の択一は1問2分で解いて70分間で解き終わり、記述のために110分確保する必要があると言われています。

 午前の択一(35問120分)は、1問3分で解けば105分で、残り15分間の見直し時間まで確保できますが、午後の部(択一35問+記述2問で180分)をそのペースで解いてしまうと、択一で105分、記述は75分しかなくなり、記述に割く時間が全く足りなくなってしまうというわけです。

 今回の私は、午後の択一については、結果的に1問当たり2.5分かかり、90分を費やしてしまいました。このため、記述を最後まで解き切ることができず、商業登記法の2回目の登記申請を丸々ほぼ空欄にしてしまうという、恐ろしい結果になってしまいました。。

令和3年度試験に向けた対策

 私の場合、択一対策は十分ですので、この知識レベルを維持し、午後の択一を解くスピードを上げるという点のみに注意して対策をとれば、来年こそは合格できると考えています。

 択一を解くスピードを上げるという点については、LECの森山和正講師が執筆している「司法書士試験 解法テクニック50」というテキストが良さそうなので、早速注文してみました。

 そして、この解法テクニックの実践練習のために、LECの公開模試も受講しようと考えています。

2021年度の司法書士試験に向けた勉強法

 令和3年度司法書士試験に向けた勉強方法については、上記の「対策」に記載のとおり、「午後択一の解答スピードを上げること」を最優先課題とし、その他の勉強については、昨年同様に進めました。

※ 受験勉強の詳細な記録については、「2021年度 司法書士試験の勉強時間と勉強法&受験結果【体験談】」のページに記載しています。

択一対策

記述対策

  • オートマ雛形集
  • オートマ記述式

答練

午後択一の解答スピードアップ対策

 まず、LEC森山講師の「司法書士試験 解答テクニック50」を読んだり、ネットで情報を集めたりして、いくつかの手法を検討しました。

 そして、去年は一度も受験しなかった模試もしっかりと4回受験し(LECの公開模試・スーパー公開模試)、それに加えて年度別過去問午後択一のみ4年分取り組み、そこで試したりしながら、最終的に採用した方法は、「確実に〇か×か判断できる肢が出てきたら、それを軸肢として解答を絞り込む」という、ごくごく当たり前の方法のみを採用することに落ち着きました。

 これで午後択一は、一般的に目標とされている70分程度で解けるようになりました。去年の本試験では、90分かかりましたので、大きな進歩です。

⇒ 詳細は、司法書士択一式【解答スピードアップ対策】の記事にまとめました。

令和3年度司法書士試験の受験結果(自己採点)

 ということで、上記の勉強による受験結果は、

  • 午前択一:35問中35問(全問正解)
  • 午後択一:35問中29問(83%正解)
  • 記述5〜6割程度

という結果でした。

 やはり昨年同様、択一に関しては、「伊藤塾のクイックマスター」と「でるトコ一問一答」さえやれば、これだけの点数が取れるというのは間違いありませんね。

 そして、時間配分についても、午前択一は落ち着いて解いて90分ぐらいで解き終わり、残り30分ほどで見直しました。

 午後択一は、必死に解いて75分で解き終わりました。本当は60〜70分が目標でしたが、思いのほか迷う問題や時間のかかる問題が多く、時間を食ってしまいました。

 記述は、不登法60分商登法45分といった時間配分で解き終わりました。

 午後は、とにかく必死でした。記述は、落ち着いて検討するような気持ちの余裕はなく、普段なら普通に気づくであろう論点を見落としてしまうなど、凡ミスもありました。なんとか足切り点を超えてくれることを祈ります。。超えてくれー!!

独学で合格するためのおすすめ勉強法!

 以上で、長年の勉強法の遷移をご紹介してきましたが、結局、何がおススメなのかよくわからなくなってしまいましたので、ここで、おすすめの勉強法について改めて整理しておきたいと思います。

独学おすすめ勉強法
  • 最初のインプット学習
    ⇒『オートマシステム』
  • 択一知識の総整理&叩き込み
    ⇒『必出3300選(又は伊藤塾クイックマスター)』&『でるトコ一問一答』
  • 記述対策
    ⇒『オートマひながた集』&『オートマ記述式』&『記述式答案構成力』&『答練』
  • 解答スピードアップ
    ⇒『解法テクニック50』&『答練』&『模試』

最初のインプット学習(理解)

  • 司法書士 山本浩司のオートマシステム(Wセミナー)」を使って基本知識をインプット (理解)

択一知識の総整理&叩き込み

  • うかる!司法書士 必出3300選(伊藤塾)」を使って総整理&叩き込み(又は、「択一クイックマスター総整理講座(伊藤塾)」を受講)
  • 司法書士 山本浩司のオートマシステム でるトコ一問一答(Wセミナー)」を使って知識の精度アップ ・補強

記述対策

  • 司法書士 山本浩司のオートマシステム 試験に出るひながた集(Wセミナー)」を使って雛形をマスター
  • 司法書士 山本浩司のオートマシステム〈記述式〉(Wセミナー)」を使って記述式の演習
  • 「うかる!司法書士 記述式答案構成力」などを使って記述式解法のマスター
  • 記述式答案構成力養成答練(伊藤塾)」を使って、記述式の本試験形式の出題に慣れる

本試験での解答スピード、時間配分対策

 以上が、私のおすすめ勉強法です!

 基本的には独学の学習ですが、記述対策として本試験形式に慣れるための答練と、択一対策として解答スピードをアップさせるための模試については、予備校に頼らざるを得ないのではないかと思います。

司法書士の試験対策費用

 ちなみに、司法書士試験に独学で挑戦しようと決めたときは、当然、通信講座などを受講するよりも安くつくと思っていました。

 ところが、実際に始めてみると意外や意外、10年以上かかっていることで、100万円を超える出費になってしまったのでした。。

 とはいえ、通信講座を受講したからといって一発合格できる保障はありませんから、何年もかかることを考えれば独学の方が安い、と考えることにしておきます。。

2008〜2010年度

六法、テキスト、問題集代 : 約20万円

 上記は、2010年4月まで(3年間)の費用です。通信講座を申し込むよりは、なんとか安い額に収めたいです。

 学習を始めてから3年が経過しているため、法改正による買い替えに、かなりの費用がかかってしまっています。

 また、学習方法が定まらず、余計な寄り道をしていることも、費用がかさんでいる理由のひとつです。

2011〜2013年度

六法、テキスト、問題集、単科講座代 : 約20万円

 その後の3年間で、さらに20万円追加。。これなら最初から通信講座を申し込んだ方が安く、早く合格できるんじゃないかと思ったりもしています。。。

2020〜2021年度

六法、テキスト、問題集、単科講座、模試、答練代 : 約70万円

 勉強を再スタートしてからの2年間で70万円、集計してみてビックリしました。。購入しただけで使わなかった教材もけっこうありますが、やはり、答練やら模試やらを受講すると、一気に費用がかさんでしまいますね。。

 以上、ここまでの合計は、約110万円です!

司法書士の勉強のコツ!

 次は、私が司法書士の勉強をするうえで、とても大切だと思った勉強のコツをご紹介したいと思います。

※ 合格者ではありませんので偉そうなことを言える立場ではありませんが、一応、択一の基準点突破者ということで、お許しください。

@混同しやすい知識を比較しながら覚える

 司法書士の勉強をする際には、その知識が何の知識なのか、よく似た制度・混同しやすい知識を比較しながら覚えていくことがとても大切です。

 それぞれの規定をそれ単独で覚えることは、特に難しいことではありません。しかし、類似した知識が出てきた途端に、ふたつの知識が混同してしまい、破綻してしまいます。

 例えば、会社法で特別決議の要件自体は、単純に覚えられますよね。⇒「議決権の過半の出席+出席議決権の2/3の同意」

 ところが、創立総会の決議要件(議決権の過半であって出席議決権の2/3の同意)が登場した途端に、この2つの知識が混同し、訳がわからなくなってしまいます。

 司法書士試験は、このような類似知識のオンパレードです。まさにこのような混同しやすい知識が本試験で問われるわけです。

 ”混同しやすい知識をいかに正確に記憶できるか”というのが勝負です。これが、択一の勉強法の核心部分になってくると思います。

 ですので、テキストを読む際は、とにかく関連する知識にリンクを張っていくことがとても重要です。

 このため、テキストの余白などに、関連する箇所のページ番号をメモ書きするなどして、関連知識のリンクを張りながら勉強を進めていくことが必要となります。

 1周目では、どことどこが関連する部分なのかというのはなかなか気づきにくいですが、2周目、3周目と回すにつれて、あれ?よく似た知識が前にどこかで出てきたような気がするぞ、と気が付くようになります。

 こうなってくると、しめたものです。それがどこに書いてあったのか探します。それを見つけたら、各ページの余白に、お互いのページ番号をメモします。

 このようにして、どんどん関連ページを増やしながら、テキストを回していきます。すると、そのメモが書かれたページが来るたびに、関連知識を思い出し、お互いのページを確認し、その知識がより深く定着するようになっていきます。

B特に覚えにくい知識は別途書き出して暗唱する

 関連知識にリンクを張りながら勉強を進めていくと、関連ページが多くなりすぎる場合や、別途まとめて整理しないと覚えられない場合も出てきます。

 例えば、後れる登記(抵触する登記)の抹消方法については、買戻し、時効取得、仮登記の本登記、仮処分、差押えの各場面で登場します。

 こうなってくると、ページ間の1対1のリンクでは対応できませんよね、、しかも、とても複雑です。

 このような場合は、特別に暗記用のメモを作成するなど、別の場所に書き出したうえで、すべて一気に覚えた方が効果的に覚えられると思います。

 スキマ時間を使って何度も何度も、頭の中で暗唱します。こうすることで、しっかりと頭に焼き付いていきます。

 実際に、私自身が作成して暗唱したメモについては、「司法書士の独学択一式対策講座【知識の横断整理】」のページで公開していますので、参考にしてください。

Cすべての情報を1冊のテキストに集約する

 司法書士の勉強をしていると、テキストのほかにも、過去問集や一問一答問題集、答練、模試など様々な教材を使って知識を採り入れることになります。

 こういった情報は、すべて1冊のテキストに集約することが大切です。あちこちの教材に知識を分散させてしまうと、実際に情報を調べるときに不便なのは当然として、頭の中で検索する際にスムーズに出てこなくなってしまいます。

 ですので、自分がこれと決めたテキストに、過去問や答練、模試などで仕入れた情報をメモ書きしていくというやり方がベストだと思います。

Dテキストのどこに何が書いてあるか想起できる状態にする

 そして、問題を解く際には、テキストのどこに何が書いてあるかをしっかりと頭の中で想起できる状態にまで持っていくとが大切です。

 こうなるためには、問題集とテキストとを往復しながら勉強する必要があります。

 問題を解くときに、なんとなくこの選択肢は誤りだな、と判断するだけではダメです。テキストのあのページのここらへんに、こう書いてあったから、この選択肢は誤りだ、と判断できる状態にならないといけません。

Eテキストを覚える手段として問題演習を行う

 過去問を解いたり答練の問題を解いたりすることは、テキストに載っている情報を記憶に定着させるための手段だと捉えることができます。

 テキストを読むだけではなかなか知識を定着させることができませんが、記憶を何度も出し入れすることで、定着させることができます。

 問題を解くことで、目の前にテキストがない状態から、テキストの内容を思い出す練習をすることができるわけです。

 問題演習とは、思い出す訓練です。つまり、問題演習は、テキストを覚えるための手段ということになります。

 この意識を持って問題演習することで、基礎知識を確実に身に付けることができるようになります。

司法書士の勉強時間・おすすめ勉強法まとめ

 以上、司法書士の合格に必要な勉強時間やおすすめ勉強法について、ご紹介してきました。

 最後に、ここまでの内容をまとめておきたいと思います。

司法書士の合格に必要な勉強時間まとめ
  • 一般に、最低でも3,000時間の勉強時間が必要
  • 早くても1年半〜3年程度かかる
  • ベテラン受験生になる人も多く、長期戦を覚悟する必要がある
  • ⇒ 結果的に、5,000〜10,000時間になるのが普通
独学おすすめ勉強法まとめ
  • 最初のインプット学習
    ⇒『オートマシステム』
  • 択一知識の総整理&叩き込み
    ⇒『必出3300選(又は伊藤塾クイックマスター)』&『でるトコ一問一答』
  • 記述対策
    ⇒『オートマひながた集』&『オートマ記述式』&『記述式答案構成力』&『答練』
  • 解答スピードアップ
    ⇒『解法テクニック50』&『答練』&『模試』
勉強法のコツまとめ
  • 混同しやすい知識を比較しながら覚える
  • 関連知識にリンクを張る
  • 特に覚えにくい知識は別途書き出して暗唱する
  • すべての情報を1冊のテキストに集約する
  • テキストのどこに何が書いてあるか想起できる状態にする
  • テキストを覚える手段として問題演習を行う

 以上、司法書士の合格に必要な勉強時間とおすすめ勉強法・コツでした。

 私はまだ合格者ではありませんので、以上の内容の中で、もし参考にできる部分があれば、参考にしていただければと思います。

その他、勉強方法やテキスト等の使用方法については、「司法書士の独学におすすめのテキスト【人気テキスト徹底比較!】」 のページでご紹介します。

独学の学習が不安な方は、司法書士のおすすめ通信講座【予備校10社比較ランキング!】のページをご参照ください。
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