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【2024年】司法書士の模試・答練おすすめ4選【日程・受講料等を徹底比較!】

独学で資格取得 - 目指せ!司法書士 -
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司法書士の模試・答練おすすめ4選
【日程・受講料等を徹底比較!】

更新日:2023年10月2日

司法書士のおすすめの模試・答練

 司法書士試験を受験予定の皆さんは、模試・答練を受けようかどうしようか、受けるとしたらどこの模試・答練にしようか、、と悩んでいることと思います。

 そこで、このページでは、各社で実施される司法書士の模試について、その日程や受講料などを比較したうえで、おすすめの模試をご紹介していきたいと思いますので、是非参考にしてください!

 また、答練についても、各予備校ごとにご紹介しますので、そちらも参考にしていただければと思います。(答練は、秋〜冬頃に開講します。)

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
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このページの目次

模試を受験するメリット・デメリット

 司法書士試験を受験する場合は、たとえ独学の場合であっても、予備校の模試(模擬試験)の受験は必須です。

模試のメリット

 なぜかというと、まず、模試を受験することにより、自分の学習の進み具合の確認ができ、自分の苦手分野、弱点を把握することができますし、順位が出ますので自分の実力を知ることができます。

 このように、自分の弱点や実力を把握することで、本試験に向けて集中的に補強していくことができます

 また、受験指導校がこれまでの出題傾向を分析したうえでの予想問題が出題されるため、その年の本試験に出題される可能性が高い問題を押さえることもできます。

 さらに、模試は本試験と同じ時間・形式で行われるため、解答の時間配分やマークシートの解答形式、本試験での緊張感に慣れることなどの効果も期待できますね。

 特に、解答の時間配分については、とても大切です。司法書士試験は、「時間との戦い」とも言われていますので、解答スピードには、くれぐれもご注意ください。

 なお、答練に関しては、2度目以降のチャレンジの年にアウトプット中心で学習をする場合に、答練をフルに活用して実戦力を養っていくという活用方法もあります。

 特に記述式の答練に関しては、独学では不足しがちな本試験レベルの問題演習を積むことができますので、大きなメリットがありますね。

模試を受験するメリット
  • 自分の苦手分野・弱点を把握することができる
  • 受験生の中での自分の実力を知ることができる
  • 本試験の出題可能性が高い問題を押さえることができる
  • 解答の時間配分マークシートの解答形式本試験での緊張感に慣れることができる

模試のデメリット

 では逆に、模試を受験することにデメリットはあるのでしょうか。

 考えられるデメリットとしては、まず、金銭的な負担ですね。当然、模試を受験するには費用の負担を伴いますので。

 次に、時間的なロスというのもありますね。十分な勉強時間がなく、模試を受けられるような知識レベルに仕上がっていないような場合は、特にそう感じますね。

模試を受験するデメリット
  • 金銭的な負担がある
  • 時間的なロスがある

 ただし、金銭的な負担があるとしても、費用対効果を考えると、かなり安価な価格設定になっていますので、ここはケチらずに受験すべきです。

 また、時間的なロスが気になったとしても、もしあなたが、今年の本試験で合格したいと考えているのなら、受験しないという選択肢はありません

 メリットのところでも書きましたが、「解答の時間配分」は、実際に本試験形式で問題を解かない限り、身につけることは不可能です。

 私自身、合格の前年度は、模試を受験せずに本試験に臨んだ結果、時間配分に失敗し、合格レベルの知識があったにもかかわらず、最後まで問題を解き切ることができず、涙を飲みました。。

 ということで、金銭的・時間的なデメリットもあるものの、模試は、受験するメリットの方が圧倒的に大きいですので、絶対に受験することをおすすめします!

司法書士の模試おすすめ4選を徹底比較!【2024年度】

 それでは、各予備校で実施される司法書士の模試について、まずは概要から比較しておきたいと思います。

模試の比較一覧表

 それぞれの模試の日程や受験料等を一覧表に整理して比較すると、以下の表のようになります。

※ 2024年度の日程が未公表のものは、2023年の日程を見え消しで表示しています。

予備校名/受験場所/成績処理 模試名 日程
(2024年)
回数 受験料
LEC
会場or自宅
成績処理あり
全国公開模擬試験 @5/3〜
A6/7〜
2回 17,000円
※未販売
全国スーパー公開模擬試験 B6/14〜
C6/21〜
2回 17,000円
※未販売
公開模擬試験パック @〜C 4回 25,000円
※未販売
伊藤塾
会場or自宅
成績処理あり
プレ模試 @3/16〜 1回 2,000円
1月末まで→
1,000円
※会場は+500円
全国公開模擬試験 A5/5
B6/2
2回 5,000円
※会場は+1,000円
TAC
会場or自宅
成績処理あり
全国実力Check模試 @3/31 1回 4,500円
全国公開模試 A5/19
B6/2
C6/16
3回 24,000円
全国模試フルセット @〜C 4回 27,500円
アガルート
自宅
自己採点
模擬試験 @5/30〜随時 1回 4,400円

各社の模試の特徴

 上記の模試比較表からは、以下のことが読み取れます。

会場受験or自宅受験

 LEC・伊藤塾・TACは、会場受験も選択できますが、アガルート自宅受験のみとなります。

 本試験の緊張感を体験しておきたいという方は、会場で受験できるLEC・伊藤塾・TACで受験するのがいいですね。

成績処理の有無

 そして、LEC・伊藤塾・TACは、全国公開模試として実施されますので、成績処理がなされ、自分の順位や各問題ごとの受験生の正解率なども分析されますが、アガルートはそういった成績処理はされず、自己採点となります。

 このため、アガルートでは、模試の効果のひとつ「自分の実力を知る」という効果は少し薄らいでしまいますね。

実施回数・日程・受験料

 回数は、LEC・TAC4回伊藤塾3回アガルート1回の実施となります。

 受験料は、LECの4回パックは1回あたり6,250円、TACの4回パックは1回あたり6,875円です。

 伊藤塾は、2,000円〜2,500円、アガルートは4,400円で、かなりお安く受験できます。

おすすめの模試

 ということで、模試の回数をこなしたい場合は、LECかTACがおススメです。

 さらに言えば、やはり模試といえばLECです。

 LECの模試は、業界最大規模の模試であり、合格者の4人に3人が受験していますので、合格を目指すなら、LECの模試は外せません。

 逆に、とりあえず気軽に受験しておきたいという場合は、伊藤塾が格安で受験できますので、伊藤塾がおススメですね。

 なお、アガルートは、日程に左右されず、いつでも好きな時期に受験できますので、成績処理はありませんが、時間配分の確認のために受験するならお安い値段で受験できます。

 もちろん、どれかに絞らずに、色んな模試を受験するという選択肢もありますので、各社の模試をハシゴしてもOKです。

 ちなみに、私の場合は、回数をこなしたかったので、LECの模試を4回受験しました。

 さらに、本試験の2週間前になって、解答の時間配分が不安になり、アガルートの模試を追加で受験しました。

司法書士のおすすめ模試まとめ
  • 回数をこなしたいLEC又はTACの模試
  • 気軽に受験したい伊藤塾の模試
  • 時間配分の確認なら ⇒ アガルートの模試を追加
  • 各社の模試をハシゴしてもOK
  • 私のおススメは、LEC!合格を目指すならLECの模試は外せません!

LECの模試・答練

 それではここからは、各社の模試・答練について、それぞれ詳しくご紹介していきます。

答練

 LECの司法書士の答練は、30年の歴史を誇る「精撰答練」として実施されており、これまで多くの合格者を輩出してきています。

 この「精撰答練」には、以下の4種類があり、この中の『ファイナル編』は、例年多くの受験生が受講するLECの看板総合答練であり、他の受験生に差をつけられないためにも必須の答練とされています。

LEC 司法書士 精撰答練2024年試験向け】

LEC司法書士の答練・模試
⇒ LEC 答練 公式サイト
日程

@精撰答練[必須論点択一編]
早い段階での弱点発見と得点力アップを図る!
【日程】2023年10月〜12月(全10回)

A精撰答練[頻出論点記述編]
年内に記述式の万全な対策を!
【日程】2023年10月〜12月(全10回)

B精撰答練[実力養成編]
この時期に解いておきたい必須問題をセレクト!
【日程】2024年1月〜3月(全12回)

C精撰答練[ファイナル編]
基礎力・応用力・現場対応力の全てを向上させる総合答練!
【日程】2024年4月〜5月(全8回)

パック講座

精撰答練フルパック
上記答練@ABC+全国公開模試(2回)+全国スーパー公開模試(2回)>
【受講料】[通学・通信] 258,000円
2023年10月15日まで→ 248,000円

精撰答練記述対策パック
上記答練ABC+全国公開模試(2回)+全国スーパー公開模試(2回)>
【受講料】[通学・通信] 239,000円
2023年10月15日まで→ 229,000円

精撰答練レギュラーパック
上記答練BC+全国公開模試(2回)+全国スーパー公開模試(2回)>
【受講料】[通学・通信] 210,000円
2023年10月末まで→ 198,000円

精撰答練ファイナル記述パック
上記答練AC+全国公開模試(2回)+全国スーパー公開模試(2回)>
【受講料】[通学・通信] 149,800円

精撰答練ファイナルパック
上記答練C+全国公開模試(2回)+全国スーパー公開模試(2回)>
【受講料】[通学・通信] 109,800円

公式サイト LEC司法書士模試・答練公式サイト

模試

 LECの司法書士の模試は、業界最大規模の模擬試験であり、司法書士試験合格者のなんと4人に3人がLECの公開模試を受験しています。

 私も、模試の回数をこなしたかったので、LECの公開模試パックを受験し、そのおかげで合格できました!

 模試の種類は、「全国公開模擬試験(4月・6月:2回)」、「全国スーパー公開模擬試験(6月:2回)」の2種類が用意されています。

 LECの模試は、基準点が本試験と極めて近似しており、例年、多数の類似・同一論点が出題されるなど、最も本試験に近い模試と言われています。

 模試は、全国34会場で実施されるほか、近くに会場がない場合は自宅で受験することも可能です。

 なお、解説講義は、各回みっちり3時間の充実した講義が用意されています。

 また、成績表は、「個人成績表」と「総合成績表」の2種類が提供され、順位や得点分布はもちろん、問題ごとの正答率もわかるため、自身の弱点を把握し、復習に活かすことができるようになっています。

LECでは、受験生の間で”クリスマス模試”と呼ばれている「実力診断模試」が、ちょうどクリスマスに実施されます。

ただ、私としては、12月に模試を受ける意味を感じませんので、当ページでご紹介することは、差し控えさせていただきます。

というのは、私自身、12月という早い時期に、模試を受験できるような知識レベルに持っていったことがないからです。

 LEC 司法書士 全国公開模擬試験2024年試験向け)

LEC司法書士模試
⇒ LEC 模試 公式サイト
日程 2024年
全国公開模試
 @5月3日〜
 A6月7日〜

全国スーパー公開模試
 B6月14日〜
 C6月21日〜 
※日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。
受講料

公開模擬試験パック(上記日程の@〜C)
[通学・通信] 25,000円(全4回) ※模試のみは未販売

※バラで申し込むこともできます。
全国公開模擬試験(上記日程の@A) 17,000円(1回のみは9,000円
全国スーパー公開模擬試験(上記日程のBC) 17,000円(1回のみは9,000円

公式サイト LEC司法書士模試・答練公式サイト
 

伊藤塾の模試・答練

答練

 伊藤塾の答練は、他社とは違って「答練」という表現はほとんど使わず、「演習コース」という表現を使っているため、「答練」としてはあまり目立たない存在です。

 また、総合的な答練ではなく、科目別の答練になっています。

 しかし、伊藤塾の答練は、回数と問題数が本当に必要な量に絞り込まれており、解説も周辺知識を含めて詳細に記載されていることから、高い学習効果が得られるものとされています。

 特に、記述対策については、司法書士受験界のエース「山村拓也」講師(記述式答案構成力メソッドの考案者)が担当しますので、非常に人気のある講座であり、確実に合格できる力を養成してくれるはずです。

 私も、答練は伊藤塾の演習コースを受講して合格しました!

伊藤塾 司法書士 演習コース2024年試験向け)

伊藤塾 司法書士答練
⇒ 伊藤塾 答練 公式サイト
カリキュラム

<全24回>

択一実戦力養成答練(全12回)
〔民法(3回)、不登法(3回)、商法・商登法(3回)、民事手続法・司法書士法(2回)、憲法・刑法(1回)〕

記述式答案構成力養成答練(全12回)
〔不登法(6回)、商登法(6回)〕

日程 2024年1月〜3月
受講料 [通信] 123,000円
2023年10月末まで→ 79,900円
[通学オプション] +5,000円

※択一と記述は、別々に申し込むことも可能です。
→それぞれ、67,600円(通学オプションは+3,000円
公式サイト 伊藤塾司法書士模試・答練公式サイト
 

模試

 伊藤塾では、他社の模試に先駆けて早い時期に、苦手科目・苦手分野を把握し、最後の3ヶ月間で効率よく弱点を克服できるよう、3月上旬に「プレ模試」を実施しています。

 そして、このプレ模試に続き、5月から6月にかけて、全国公開模擬試験が2回実施されます。

 伊藤塾の模試は、他社に比べて受験料が安いため、どれかひとつ気楽な気持ちで受験しておきたいという場合は、伊藤塾の模試を受験してみるのも良いかもしれません。

 伊藤塾 司法書士 プレ模試2024年試験向け)

伊藤塾 司法書士プレ模試
⇒ 伊藤塾 プレ模試 公式サイト
日程 2024年
 3月16日〜
※日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。
受講料 [通信] 2,000円(全1回)
2024年1月末まで→ 1,000円
[通学オプション]+500円

※ プレ模試は、記述式が自己採点となるため、このお安さになっています。
公式サイト 伊藤塾司法書士プレ模試

 伊藤塾 司法書士 全国公開模擬試験2023年試験向け)

伊藤塾 司法書士 全国公開模擬試験
伊藤塾 模試 公式サイト
日程 2023年
 @5月5日〜
 A6月2日〜
※日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。
受講料 [通信] 5,000円(全2回)
[通学] 6,000円(全2回)
公式サイト 伊藤塾司法書士模試公式サイト

TAC(Wセミナー)の模試・答練

答練

 TACの司法書士の答練には、以下の3種類があり、この中の『合格力完成答練(旧:ジャンプ答練)』は、すべての問題形式がバランスよく出題され、直前期に最適な答練とされています。

 TAC 司法書士 答練2024年試験向け)

TAC司法書士答練
⇒ TAC 答練 公式サイト
日程・受講料

・総合力底上げ答練
【日程】2023年11月〜12月(全6回)
【受講料】[通学] [通信] 82,500円 

・科目別全潰し答練
【日程】2024年1月〜3月(全12回)
【受講料】[通学] [通信] 109,000円 

・合格力完成答練
【日程】2024年4月〜5月(全6回)
【受講料】[通学] [通信] 78,000円 

パック講座

答練3種パック
<総合力底上げ答練(6回)+科目別全潰し答練(12回)+合格力完成答練(6回)>
【受講料】[通学・通信] 264,000円

公式サイト TAC司法書士答練公式サイト

模試

 TACの司法書士の模試には、「全国実力Check模試(4月:1回)」、「全国公開模試(5月〜6月:3回)」が用意されています。

 TAC全国公開模試2023年試験向け)

TAC司法書士 全国公開模試
⇒TAC 模試 公式サイト
日程 2023年
全国実力Check模試
 @3月31日〜

全国公開模試
 A5月19日〜
 B6月2日〜
 C6月16日〜

※日程の詳細は、公式サイトでご確認ください。
受講料

全国模試フルセット(上記日程の@〜C)
[通学・通信] 27,500円(全4回)

※バラで申し込むことも可能です。
・全国公開模試セット(上記日程のA〜C)
[通学・通信]24,000円(全3回)

・全国実力Check模試(上記日程の@をバラで1回)
[通学・通信]4,500円(1回)

・全国公開模試各回(上記日程のA〜Cをバラで1回)
[通学・通信]8,500円(1回)

公式サイト TAC司法書士模試公式サイト

アガルートの模試・答練

 次は、オンラインによる講義の配信を中心とした資格予備校「アガルート」をご紹介します。

 アガルートは、通信講座専門の資格予備校ですので、答練・模試についても、自宅受験のみの実施となります。

 アガルートには、上記でご紹介した資格予備校のような蓄積された経験やノウハウがあるわけではありませんが、安価な価格設定になっていますので、会場受験にこだわらないなら解答の時間配分や出題予想として利用してもいいかもしれませんね。

答練

 アガルートでは、「実力確認答練」として、本試験のおよそ半分の出題形式(択一30問・記述1問)で、全8回の答練が用意されています。

 司法書士試験に頻出の論点や、未出であっても絶対に押さえておきたい論点などがバランスよく出題される答練になっています。

 なお、採点等の成績処理は行われず(自己採点方式)、点数や順位等の成績通知もありませんので、その点はご注意ください。

 アガルート 司法書士 実力確認答練2023年試験向け)

アガルート司法書士答練
⇒ アガルート 答練 公式サイト
受講料

司法書士 実力確認答練(全8回)
[Web通信] 21,780円

日程 (前半全4回)2023年1月17日〜教材発送
(後半全4回)2023年3月14日〜教材発送
公式サイト アガルート司法書士答練公式サイト

模試

 アガルートの模試は、過去の出題傾向を分析し、昨今の法改正や最新の判例を加味しながら作成された全1回の本試験予想問題です。

 答練と同様、点数や順位等の成績通知、採点サービスはありませんが、その代わり、受験日程は決められていませんので、いつでも受験が可能です。

 アガルート 司法書士 模擬試験2023年試験向け)

アガルート司法書士模擬試験
⇒ アガルート 模試 公式サイト
日程

【2023年】
5月30日発送開始

受講料

司法書士 模擬試験(全1回)
[Web通信] 4,400円

公式サイト アガルート司法書士模試公式サイト

模試の活用法

 司法書士の模試は、冒頭にも記載したとおり、弱点の把握、実力チェック、本試験に慣れる、出題可能性が高い問題を押さえる、といったメリットがあります。

模試の間違った活用法

 こういったメリットの中で、「弱点の把握」、「実力チェック」、「本試験に慣れる」の3つについては、紛れもなく模試の主たるメリットです。

 ただし、「出題可能性が高い問題を押さえる」というのは、あくまでも間接的な効果と捉えるべきです。

 模試では、ズバリ的中といった的中実績などがアピールされますが、これを模試のメインの効果と考えてしまうのは危険です。

 なぜかというと、模試では、本試験では絶対に問われないレベルの問題も出題されるからです。

 「こんな問題が本試験に出る可能性があるのか!」と思い、必死に復習して知識に入れようとするのは、まったくの無駄な作業になってしまいます。

模試のおすすめ活用法

 模試では、全ての問題、全ての肢について復習する必要はありません。

 本試験で合格できるかどうかは、「誰もが解けるべき問題を、いかに確実に得点できるか」です。

 そして、5肢のうち、2肢又は3肢が確実に判断できれば正解できます。それ以外の肢は、判断できなくて構わないのです。

 模試の解説には重要度が示されていますので、その重要度に従って復習するのが効率的です。重要度が低いものは、思い切って無視しましょう。

 重要度が低い問題は、そもそも合格者に必要とされる知識ではないからです。

 他の受験生の正答率が高い問題を間違えている場合も、必要な基礎知識が足りていない証拠ですので、しっかりと復習する必要があります。

 もちろん、重要度の低い問題が本試験で出題される可能性も、ないわけではありませんが、、、その可能性のために、模試の全ての問題を新たな知識として詰め込もうとするのは、あまりにも非効率です。

 その時間があったら、自分がこれまでに勉強してきたテキストに載っている基礎知識をしっかりと確実に頭に叩き込んでいきましょう。

 なお、重要度が低い問題であっても、どこかで見たことあるなぁ、なんだったっけなぁというように、記憶があいまいなものについては、テキストのどこかに載っていたか、過去問の出題実績があるか、又は、何か別の知識と混同してしまっている可能性がありますので、念のため、しっかりと復習しておきましょう。

模試のおすすめ活用法
  • 重要度の低い問題は、そもそも合格者に必要とされる知識ではないため、重要度の高い問題のみに絞って復習する。
  • ただし、重要度の低い問題であっても、既存の知識にあり、その知識があいまいな場合は確認しておく。

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