更新日:2022年5月14日
行政書士試験に『独学』で合格しようとしたときに一番悩むのが、テキストなどの参考書とその使い方だと思います。
ここでは、私が独学で行政書士試験に合格した際に実際に使用したテキストを含め、行政書士の独学におすすめのテキスト(基本テキスト・入門テキスト・要点整理テキスト)とその使い方などをご紹介しますので、独学で学習する際の参考にしてください。
また、行政書士のテキストは各社から様々なものが出版されていますので、私のおすすめ以外の人気テキストについても、その特徴などを徹底的に比較して、ランキング形式でご紹介します!
なお、行政書士の問題集については行政書士の独学におすすめの問題集のページで、六法については行政書士の独学におすすめの六法のページでご紹介していますので、そちらを参考にしてください。
【執筆者】 |
![]() 執筆者紹介 |
行政書士のテキスト・参考書の選び方
行政書士試験に独学で合格しようとする場合に、テキスト選びはとても重要です。
行政書士の学習は、まず、テキストを使って知識のインプットを行うところから始めます。
テキストの種類
行政書士のテキスト・参考書としては、いわゆる基本テキスト(基本書)と呼ばれるもののほか、入門テキストや要点整理テキストといったものも存在しますが、原則として「基本テキスト」から選びます。
- 基本テキスト・・・行政書士試験の学習をするうえで、最も基本となるテキスト(知識のベースとなるテキスト)。学習を始めた段階から試験直前まで常に使用するもので、当ページで主にご紹介しているのが、この基本テキストです。
- 入門テキスト・・・本格的な学習を始める前に、大まかなイメージを掴むための入門書。原則、上記の基本テキストが初学者向けなので入門書は不要ですが、法律に触れるのが初めての場合など必要に応じて使用を検討してください。当ページで適宜、ご紹介します。
- 要点整理テキスト(暗記本・まとめ本)・・・重要事項や要点のみを抜き出して集約したテキスト。基本テキストは、重要事項や要点を理解するための解説文章が大部分を占めていますが、そのような解説文章がカットされています。これを使えば、知識の総整理(総ざらい)をすることができます。
⇒ 当ページ内「行政書士の要点整理テキストで総整理!」でご紹介します。
テキスト選びのポイント
では、行政書士の基本テキストは、どうやって選べばいいのでしょうか。行政書士は人気資格ですので、様々な出版社から各種のテキストが出版されており、どのテキストを選べばよいか、なかなか決めるのが難しいと思います。
@丁寧な解説がなされているか
行政書士のテキストを選ぶうえで最も大切なことは、初学者がイチから理解できるよう、丁寧な解説がなされているかどうか、ということだと思います。
そして、判例が重要な憲法では、争点や判旨などが整理してわかりやすく記述されていること、また、法の理解が重要な民法や行政法では、法の趣旨や事例などわかりやすい解説がなされていること、がポイントとなってきます。
Aメリハリをつけて記述されているか
ただ、ズラズラダラダラと解説が書かれていても、最後まで読む前に挫折してしまいますし、たとえ最後まで読めたとしても、何を理解して、何を暗記すればよいのかわからず、結局何も残らないということになってしまいますので、しっかりとメリハリをつけて記述されていることも大切です。
このメリハリというのは、暗記事項と解説との区別のほか、図表で整理したり、イラストを使ったり、事例で解説したり、判例の争点・判旨等の区別などの工夫も含みます。
ということで、当ページでは、この2点に重点を置いて、おススメのテキストをご紹介していきたいと思います。
なお、テキストを使ってインプット学習をした後は、問題集を使ってアウトプット学習に入っていくわけですが、問題集については、基本的にはテキストと同シリーズのものを使用すればいいかと思います。(※私の場合は、別シリーズの問題集を使用しましたが。。⇒行政書士の独学におすすめの問題集)
各シリーズの問題集については、それぞれのテキストのところからリンクを張っていますので、そちらをご参照ください。
- 丁寧な解説がなされているか(憲法:判例、民法・行政法:法の理解)
- メリハリをつけて記述されているか(暗記事項・解説、図表、イラスト、事例、判例)
【関連記事】
行政書士の独学におすすめのテキスト・参考書【比較ランキング!】
行政書士のテキストについては、私が行政書士試験に合格した当時(平成19年)に使用していた「うかるぞ行政書士 基本テキスト」(週刊住宅新聞社)が絶版となってしまいました。
このため、改めて各社から出版されているテキストを実際に購入して読み比べたうえで比較検証しましたので、現時点での行政書士のおすすめテキストを、以下のとおり、ランキング形式でご紹介したいと思います。
おすすめテキストNo.1
うかる!行政書士 総合テキスト(伊藤塾)
私が各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、最もおすすめしたいテキストは、伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
うかる! 行政書士 総合テキスト(2022年度版)![]() 著者: 伊藤塾 出版社: 日本経済新聞出版 発売日: 2021/12/23 ページ数: 約1,000ページ(本体840+別冊六法) サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,300円 |
まず、このテキストの見た目の特徴としては、印刷がフルカラーになっていることと(2019年版から)、別冊で六法がついているという点です。
さらに、重要な語句を付属の赤シートで隠して覚えることもできるようになっています(2019年版から採用)。
別冊の六法については、憲法、民法、行政法など、行政書士試験に必要となる法令が収録されていますので、これがあれば、別途、六法を購入する必要はありませんね。必要な法令のみが掲載されていて、判例の収録はありませんので、非常にコンパクトで使いやすいと思います。
出典:Amazon
次に、構成上の特徴としては、章ごとに一問一答式の確認問題(ファイナルチェック)が設けられているため、理解度を確認しながら学習を進められるようになっています。
そして、最も重要な本文についてですが、まず、行政書士の試験科目のうち、憲法を学習するうえで最も大切な「判例」については、事件名、争点、結論、判旨に分けて端的に記載されていて見やすいですね。
そして、内容をしっかりと理解する必要のある民法や行政法などは、詳しく丁寧な解説が記載されています。法の意義、要件も整理されており、事例も交えて説明があるため、メリハリがあって非常に理解しやすいと感じます。
また、理解しにくく難解なテーマでは、「Festina lente(ゆっくり急げ)」という囲み記事でウサギさんが語りかけてくるのですが、その難解なテーマの考え方や理解の助けとなるポイントが記載されており、他社の行政書士のテキストにはない秀逸なコメントが記載されています。
そして、他社の行政書士のテキストと読み比べるとその違いがよくわかるのですが、欄外の記事が最小限に抑えてあります。欄外はあくまでも参考記事として本文から逸れて参考に読み、本論の内容は、本文を順に読んでいけばよいので、非常に読みやすいと思います。
ということで、私が各社の行政書士のテキストを読み比べた結果、「うかる!行政書士 総合テキスト」(伊藤塾)を一番におすすめします!
- フルカラー
- 別冊六法が付属
- 赤シート対応
- 章ごとに確認問題あり
- 理解しにくく難解なテーマは「Festina lente(ゆっくり急げ)」で秀逸なコメント!
- 憲法の判例:事件名・争点・結論・判旨に分けて端的な記載で見やすい
- 民法・行政法:詳しく丁寧な解説で法の意義・要件も整理、事例を交えた解説などメリハリがあってとても理解しやすい
- 一番のおススメ!
※ ただし、法律を学ぶのが初めてで、法律に馴染める自信がないという方は、とっつきやすい「合格革命 行政書士 基本テキスト」を選択してもよいかもしれません(次のおすすめNo.2でご紹介しています)。
入門テキスト「うかる!行政書士 入門ゼミ」
なお、各社とも、基本テキストの学習を始める前に、導入の学習のための入門テキストが用意されています。
この伊藤塾の「うかる!行政書士」のシリーズでは、「うかる!行政書士 入門ゼミ」というものになりますが、私自身は、行政書士の受験前に、既に宅建試験で民法を学習済みだったこともあり、入門テキストは使用しませんでしたが、法律の学習がまったくの初めての場合は、このような入門テキストから始めてみる方がよいかと思います。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
うかる! 行政書士 入門ゼミ(2022年度版)![]() 著者: 伊藤塾 出版社: 日本経済新聞出版 発売日: 2021/11/20 ページ数: 256ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 1,760円 |
この行政書士入門ゼミを読んでおけば、行政書士の試験範囲の全体像を把握することができますので、総合テキストに入る前の基礎固めとなり、総合テキストが、より理解しやすくなると思います。
内容は 、憲法、民法、行政法などの各科目について、具体例を交えながら易しく解説してくれており、行政書士試験の各科目のイメージを掴むことができるようになっています。
ちなみに、この行政書士入門ゼミのガイダンスでは、「最低2回は通読してください」と書かれていますが、大雑把にイメージを掴むだけで十分だと思いますので、1度、サーっと目を通す程度にしておいた方がよいと思います。じっくり読むのは総合テキストに入ってからにした方が効率的だと思います。
区分 | 書籍名 |
---|---|
基本テキスト | うかる!行政書士 総合テキスト |
分野別過去問題集 | うかる!行政書士 総合問題集 |
入門テキスト | うかる!行政書士 入門ゼミ |
要点整理テキスト | うかる!行政書士 新・必修項目115 |
予想問題集(模試) | うかる!行政書士 直前模試 |
![]() 「うかる!行政書士」シリーズのテキスト、問題集を徹底解説! ※5種類のラインナップがありますが、最低限、基本テキストと分野別過去問題集があれば大丈夫です! |
![]() |
独学が不安な方はこちら⇒行政書士のおすすめ通信講座【比較ランキング!】 おすすめNo.1⇒アガルート行政書士講座 |
おすすめテキストNo.2
合格革命 行政書士 基本テキスト(早稲田経営出版)
次は、早稲田経営出版(TAC系列/Wセミナー)の「合格革命 行政書士 基本テキスト」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
合格革命 行政書士 基本テキスト(2022年度)![]() 著者: 行政書士試験研究会 (著), 豊泉 裕隆 (その他) 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2021/12/26 ページ数: 1108ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,300円 |
このテキストは、フルカラーで、とっつきやすく、ネットの口コミ等を見ても、最も人気が高いようですね。
2021年版からは別冊六法も付属するようになりました。
特徴としては、各テーマごとに「確認テスト」が設けられており、理解度の確認をしながら学習を進められるという点は、「うかる!行政書士 総合テキスト」と同様です。
そして、豊富な図表やイラストでわかりやすく整理されているのが特徴的で、まったくの初心者でも、馴染みやすいテキストだと思います。
また、重要事項等を付属の赤シートで隠して覚えられるようになっています(2019年版から)。
出典(2021年版):Amazon
行政書士の試験科目のうち憲法では、判例が、事件名・事案・結論・判旨に分かれて記述されており、見やすくてわかりやすいと思います。
民法では、事例をベースとした解説でわかりやすいですが、上記の「うかる!行政書士」に比べると、法の解説が淡白なところがありますので、行政書士試験で大切な法の理解という点に関しては、「うかる!行政書士」には及ばないように感じました。
ただし、行政法では、条文学習が大切な項目では条文を掲載し(2021年版から別冊六法の収録に伴い、本文中から条文が削除されてしまいました。)、判例が大切な項目では判例を掲載するなど、工夫された構成となっており、なかなかの好印象です。
民法の法の解説が、「うかる!行政書士」に比べると若干薄いという点を除けば、初学者が独学でしっかりと理解しながら学習を進められる優れたテキストだと思いますので、伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」の次に、おすすめしたいテキストです。
※ 法律を学ぶのが初めてで、法律に馴染める自信がないという方は、伊藤塾のテキストでは挫折してしまう恐れがありますので、とっつきやすいこちらの「合格革命 行政書士 基本テキスト」を選択してもよいかもしれません。
- フルカラー
- 別冊六法が付属
- 赤シート対応
- 豊富な図表やイラストで初心者にも馴染みやすい
- テーマごとに確認テストあり
- 憲法の判例:事件名・事案・結論・判旨に分けて記述されていて見やすい
- 民法:事例をベースとした解説でわかりやすいが、法の理解の点で「うかる!行政書士」には及ばない
- 行政法:
条文学習が大切な項目では条文を掲載、判例が大切な項目では判例を掲載などの工夫が優れている - 「うかる!行政書士」の次におススメ!
入門テキスト「合格革命 行政書士 スタートダッシュ」
ここで、合格革命シリーズの入門テキスト「合格革命 行政書士 スタートダッシュ」についてもご紹介しておきたいと思います。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
合格革命 行政書士 スタートダッシュ(2022年度)![]() 著者: 行政書士試験研究会 (著), 豊泉 裕隆 (その他) 出版社: 早稲田経営出版 発売日: 2021/10/22 ページ数: 280ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 1,760円 |
この入門テキストは、初めの一歩として、行政書士試験の各科目について、全体像や頻出テーマの概要を押さえることで、今後の本格的な学習にスムーズに入っていけるようにすることを目的としています。
基本テキストと同様、フルカラーになっていますので読みやすいと思います。
ただし、私が読んだ印象としては、ページ数は、基本テキストに比べて3分の1程度になっているため読み切りやすいとは思いますが、内容的には、基本テキストから基礎的な部分を抜粋してきただけ(深入りする部分を削除しただけ)のような内容になっており、初学者がわかりやすいように特別な工夫がなされたようには見受けられませんでした。。
そもそも、「基本テキスト」自体が、完全な初学者がイチから学習を始められるように作成されていますので、敢えてこの入門テキストを購入する必要はないように思います。
区分 | 書籍名 |
---|---|
基本テキスト | 合格革命 行政書士 基本テキスト |
分野別過去問題集 | 合格革命 行政書士 基本問題集 |
入門テキスト | 合格革命 行政書士 スタートダッシュ |
一問一答問題集(過去問) | 合格革命 行政書士 肢別過去問集 |
行政書士の一問一答問題集(オリジナル問) | 合格革命 行政書士 一問一答式出るとこ千問ノック |
記述式問題集 | 合格革命 行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 |
予想問題集(模試) | 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試 |
![]() 「合格革命 行政書士」シリーズのテキスト、問題集を徹底解説! |
おすすめテキストNo.3
行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト(LEC)
次は、LECの「行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト(2022年版)![]() 著者: 野畑 淳史 (著), 東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部 (編集) 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2021/11/15 ページ数: 994ページ サイズ: 14.8 x 4.9 x 21 cm 価格: 3,300円 |
2020年版が初版のLEC待望のフルカラーのテキストです。
それまで、ロングセラーの「出る順 行政書士」で長らく頑張っていましたが、最近は、ライバル会社のTAC(Wセミナー)や伊藤塾のテキストに水をあけられていました。
そこで、最近主流になりつつあるフルカラー化やイラスト・図解を豊富に盛り込んだテキストの流れに乗り、「合格のトリセツ」が出版されたというわけですね。
出典:Amazon
このテキストは、TACの「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(以下「みん欲し」)に似た雰囲気を持っていますが、「みん欲し」より詳しい解説があるうえに、みん欲しに匹敵するぐらい図解・イラストが豊富になっていますので、良いテキストだと思います。
ただし、その結果として、欄外の解説がテンコ盛りになっているというのが少し気になります。。結局、本文を図解中心に構成し、詳しい解説も入れようとすると、必要な解説が欄外に追いやられてしまうわけですね。
とっつきやすさを求めた結果こうなってしまうのは、やむを得ないのかもしれませんが、私としては読みにくいと感じてしまいます。
次に、見た目の特徴としては、分厚いテキストですので、5分冊(本編4冊+六法1冊)にセパレート可能です。
また、重要事項等を付属の赤シートで隠して覚えることもできます。
構成としては、各テーマごとに「過去問チャレンジ」が設けられていますので、理解度の確認をしながら学習が進められますね。
本文については、憲法の中心となる判例は、事件名、事案、争点、判旨に分けて記載されており、わかりやすいと思います。また、イラストで図解もしてあり、争点をイメージしやすいですね。
ということで、合格のトリセツは、図解・イラストを中心としたテキストを好む人におススメです!
- フルカラー
- 5分冊にセパレート(本編4分冊+六法)
- 赤シート対応
- テーマごとに過去問あり
- 憲法の判例:事件名、事案、争点、判旨に分けて記載。イラストの図解もありわかりやすい
- 全体:図解・イラストが中心で、「みんなが欲しかった!」に似ているが、それよりは詳しい解説と、匹敵する図解・イラスト
- ただし、欄外の解説がテンコ盛りで読みにくく感じる
- 図解・イラストが中心のテキストを好む人におススメ!
区分 | 書籍名 |
---|---|
基本テキスト | 行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト |
分野別過去問題集 | 行政書士 合格のトリセツ 基本問題集 |
![]() 「行政書士 合格のトリセツ」シリーズのテキスト、問題集を徹底解説! |
おすすめテキストNo.4
出る順行政書士 合格基本書(LEC)
次は、LECの「出る順行政書士 合格基本書」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
出る順行政書士 合格基本書(2022年版)![]() 著者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部 (著) 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2021/12/27 ページ数: 815ページ サイズ: 14.8 x 3.9 x 21 cm 価格: 3,080円 |
上記でご紹介したLECの「合格のトリセツ」は、フルカラーで取っつきやすく、イラスト・図解を中心に、見やすさ・わかりやすさを追求したテキストでしたが、この「出る順行政書士」は、そういった流れには乗らず、あくまでも正統派テキストの立場を貫くロングセラーテキストです。
まず、見た目の特徴としては、2色刷り(青系)という点と、別冊で「行政書士試験コンパクト六法」が付属している(2019年版から)という点があります。
そして、このテキストの最大の特徴は、テーマごとに見開きで完結するようにページが配置されているという点ですね。
見開きごとに完結しますので、テンポよく学習できますし、パラパラッとページをめくって探し物をする際も、すぐに目的のページが見つけられます。
出典:Amazon
試験科目のうち、まず憲法の判例については、事件名、事案、判旨が記載されていますが、事案や判旨といった見出しがないため、他社に比べると少し見にくく感じます。
一方、民法・行政法は、法の意義や立法趣旨、要件などがしっかりと解説してありますので、法の理解や法的思考力をイチから身につけることができますね。
このあたりは、さすが正統派テキストです。もちろん、論点の網羅性も高く、試験合格に必要な論点は十分に網羅されています。
当ページでは、”フルカラーではない”という点で、上位でご紹介していませんが、過去問・問題集は、LECの出る順シリーズをおススメしていますし、法的にしっかり理解しながら学べるテキストですので、問題集に揃えてLECのテキストを選択するのもひとつの方法かもしれませんね。
- 2色刷り(青系)
- 項目ごとに見開きで完結
- 別冊六法が付属
- 憲法の判例:事件名・事案・判旨が掲載。見出しがないため少し見にくい
- 民法・行政法:法の意義や立法趣旨、要件などがしっかりと解説されており、法の理解・法的思考力を身につけられる
- 正統派テキストとして、論点の網羅性も高い
- おすすめの過去問・問題集に揃えてLECのテキストを選択するのもひとつの方法
区分 | 書籍名 |
---|---|
基本テキスト | 出る順行政書士 合格基本書 |
基本問題集 | 出る順行政書士 合格問題集 |
分野別過去問題集 | 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 |
一問一答問題集 | 出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集 |
記述式問題集 | 出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集 |
要点整理テキスト | 出る順行政書士 最重要論点250 |
予想問題集(模試) | 出る順行政書士 当たる!直前予想模試 |
![]() 「出る順行政書士」シリーズのテキスト・問題集を徹底レビュー! |
おすすめテキストNo.5
みんなが欲しかった!行政書士の教科書(TAC出版)
次は、TACの「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
みんなが欲しかった! 行政書士の教科書(2022年度)![]() 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2021/12/17 ページ数: 1204ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,300円 |
このテキストは、2016年版まで「行政書士 合格テキスト(行政書士一発合格シリーズ)」として販売されていたものが、2017年版でフルリニューアルされ、フルカラーになりました。
本文は4分冊できるようになっているため、持ち運びにも便利というメリットがあり、2018年版から5分冊目として、「行政書士試験六法」も付属するようになりました(伊藤塾の総合テキストに追随)。
この別冊六法は、条文の重要な語句が赤字になっているため、付属の赤シートで隠せるようになっています。
そして、各テーマごとに、例題として過去問が掲載されており、理解度の確認をしながら学習を進めることができます。
行政書士の試験科目のうち、まず憲法については、判例は、事件名、事案、判旨に分けて記載されており、わかりやすいと思います。また、イラストで図解もしてあり、争点をイメージしやすくなっています。
しかし、このテキストの最大の特徴である、図表とイラストを中心とした構成についてですが、非常にカラフルで、とっつきやすい体裁になっていますが、そこに書かれている内容は、結論だけを整理して並べ、そこに注釈で説明を入れるという感じで、いわゆる「要点整理テキスト」に近い構成です。
出典(2021年版):Amazon
とにかく丁寧な解説がなされていないため、行政書士試験にとって大切な「法の理解」という面で、初学者が一から勉強をしていくには、厳しいように感じますね。
逆に言えば、ある程度の基礎知識がある方が、重要なポイント、覚えるべきポイントを図表で整理しながら記憶していくという使い方には適しているように思います。
- (旧:一発合格シリーズ)
- フルカラー
- 5分冊にセパレート可能(本編4分冊+六法)
- 六法のみ赤シート対応
- 各テーマごとに過去問あり
- 憲法の判例:事件名・事案・判旨に分けて記載。イラストの図解もありわかりやすい
- 全体:図表とイラストを中心とした構成で、丁寧な解説がなく、「法の理解」が十分に得られない
入門テキスト「みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」
ここで、みんなが欲しかった!シリーズの入門テキスト「みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」についてご紹介しておきます。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
みんなが欲しかった! 行政書士 合格へのはじめの一歩(2022年度)![]() 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2021/11/13 ページ数: 420ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 1,760円 |
まず、この入門テキストは、フルカラーでイラストも豊富で、読みやすくなっていることが特徴です。
そして、入門書として、各科目の全体像や基本的事項が学習できるようになっています。
この手のシリーズで入門書として出版されているものは、基本テキストから単に基本事項を抜粋してきただけのようなものも存在していますが、この「みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩」に関しては、きっちりと入門書として、わかりやすいように書き下ろされたものになっていますね!
と、ちょっと感動しながら読んでいて、まさか執筆者が違うのでは??と思い、執筆者を確認してみると、案の定、基本テキストはTACの神田理生講師、入門テキストは早川兼紹氏となっていました。
入門テキストとして、このような形で出版しているのは珍しいですね。これなら基本テキストとは別途、購入する値打ちがあると思います。
区分 | 書籍名 |
---|---|
基本テキスト | みんなが欲しかった!行政書士の教科書 |
分野別過去問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の問題集 |
入門テキスト | みんなが欲しかった!行政書士 合格へのはじめの一歩 |
年度別過去問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の5年過去問題集 |
一問一答問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の肢別問題集 |
記述式問題集 | みんなが欲しかった!行政書士の40字記述式問題集 |
要点整理テキスト | みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150 |
判例集 | みんなが欲しかった!行政書士の判例集 |
![]() 「みんなが欲しかった!行政書士」シリーズのテキスト、問題集を徹底解説! |
おすすめテキストNo.6
スッキリわかる行政書士(TAC出版)
次は、TACの「スッキリわかる 行政書士」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
スッキリわかる行政書士(2022年度)![]() 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2021/11/13 ページ数: 668ページ サイズ: 21 x 14.8 x 2.5 cm 価格: 3,080円 |
このテキストは、赤系の2色刷りとなっています。
(2017年版から別冊として「スッキリ行政書士試験六法」が追加されていましたが、この別冊六法は2020年版から廃止されました。)
そして、各テーマごとに、「確認ミニテスト」が掲載されており、理解度の確認をしながら学習を進められるようになっています。
「図表とイラストで楽しく読める」というのがこのテキストの売りで、かわいらしいパンダさんやコアラさんのイラストや吹き出しで、ほのぼのとした雰囲気を醸し出していますが、図表やイラストを駆使してフルカラーの見やすいテキストに仕上げている上記の「合格革命」や「みんなが欲しかった」に比べると、読みやすさは劣っていると言わざるを得ません。
出典(2021年版):Amazon
行政書士の試験科目のうち、まず憲法については、判例は、事件名と判旨のみの記載で、他社のテキストに比べて不十分です。
民法についても、ひとつひとつの項目がかなり省略した解説となっており、不十分です。行政法についても、同様です。
このテキストは、はっきり言って、基本書としては使い物にならないように思います。おそらくこのテキストは、とにかくテキストをサラッと読み切ることを目標に、その後の過去問演習を通じて知識を補充していくという使い方になるのではないかと思います。
このテキストのガイダンスでは、本試験の合格ラインである「6割」を取るために無駄なことをすべて省いた書籍だと書いてありますので、この内容の薄さにも納得できますが、正直、最初から6割のみを取ることを目指して学習をし、本試験で本当に6割を取れるものなのか、、、疑問です。。
- 2色刷り(赤系)
- 別冊六法は2020年版から廃止
- 各テーマごとに確認ミニテスト
- かわいい動物のイラストでほのぼのとした雰囲気を醸し出しているが、読みやすさは劣る
- 憲法の判例:事件名と判旨のみで、不十分
- 民法・行政法:かなり省略した解説で不十分
- 合格ラインである6割を取るために無駄なことをすべて省いたテキスト。その結果、基本書としては使い物にならない?
行政書士の人気テキスト比較ランキングまとめ
以上のように、様々な行政書士のテキストを比べてみると、やはり伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」は、他のテキストとは一線を画していて、非常にわかりやすいテキストだと改めて感じます。
行政書士試験における法律の学習は、暗記するだけでなく、理解することが重要です。法を事例に当てはめる際に、十分な理解がなければ、適切な判断をすることができません。このため、法の趣旨などの丁寧な解説が省かれているテキストでは、合否の分かれ道になるような大切な問題を落とすことになってしまいます。
見やすさ、とっつきやすさも確かに大切ですが、それだけでは合格できません。
伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」は、フルカラーで十分な見やすさを確保していることに加えて、法の意義、考え方などの丁寧な解説も兼ね備えています。
したがって、行政書士の独学に適したテキストとして、私は、伊藤塾の「うかる!行政書士 総合テキスト」を、一番におすすめします!
※ 法律を学ぶのが初めてで、法律に馴染める自信がないという方は、伊藤塾のテキストでは挫折してしまう恐れがありますので、とっつきやすい「合格革命 行政書士 基本テキスト」を選択してもよいと思います。
行政書士の人気テキストのポイント比較表
行政書士の人気テキスト比較ランキングの最後として、特徴などを一覧表で整理しておきますので、比較検討する際の参考にしていただければと思います。
※画像は、Amazonへリンクしています。テキスト/著者/出版社/ページ数/価格 | 特徴など |
---|---|
No.1 ![]() うかる!行政書士 総合テキスト(2022年度版) ![]() 伊藤塾/日本経済新聞出版社/840ページ/3,300円 |
|
No.2 ![]() 合格革命 行政書士 基本テキスト(2022年度) ![]() 行政書士試験研究会/早稲田経営出版/1108ページ/3,300円 |
|
No.3 ![]() 行政書士 合格のトリセツ(2022年版) ![]() 野畑 淳史、東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部/東京リーガルマインド/994ページ/3,300円 |
|
No.4 ![]() 出る順行政書士 合格基本書(2022年版) ![]() 東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部/東京リーガルマインド/815ページ/3,080円 |
|
No.5 ![]() みんなが欲しかった!行政書士の教科書(2022年度) ![]() TAC行政書士講座/TAC出版/1,204ページ/3,300円 |
|
No.6 ![]() スッキリわかる行政書士(2022年度) ![]() TAC行政書士講座/TAC出版/668ページ/3,080円 |
|
![]() |
独学が不安な方はこちら⇒行政書士のおすすめ通信講座【比較ランキング!】 おすすめNo.2⇒ユーキャンの行政書士講座 |
行政書士のテキスト・参考書の使い方
では次に、これらの行政書士テキストの使い方についてご紹介したいと思います。
まず始めに、法律を学ぶのが初めての方は、入門テキストをさっと通読します。この入門テキストでは、あまり引っかからずに、全体像を把握する程度の読み方にしておくのがよいと思います。
そして、基本テキストの、行政書士試験の法令科目について、テキストを一通り読みます。この際、テキストに出てくる条文は必ず六法で確認し、線を引くようにします(私は黒鉛筆で引いていました)。
その後、もう一度、テキストを章ごとに読み、そこに対応する問題集(過去問)を解きます。このとき、問題集の解説を読みながら、参照すべき条文を六法で引いたり、六法だけではわからない部分については、テキストの該当部分を読んだりしながら学習を進めます。(おすすめの問題集については、「行政書士の独学におすすめの問題集」のページでご紹介しています。)
このようにして、テキストと過去問の平行学習が終わったら、次は、問題集のみを解いていきます。解くときの要領は、上記と同様です。この問題集については、3回程度繰り返し解けばよいと思います。
なお、問題を解く際は、各問題についているチェック欄を使って、知識があいまいな問題や、間違えた問題などにチェックを入れておき、あとで復習できるようにしておきます。
ちなみに、一般知識については、試験の2週間前ぐらいからテキストを読みましたが、問題集は解きませんでした。一般知識の対策に無駄に時間を費やすことは避けるべきですので、試験直前期に、最後の詰め込み学習として、「政治経済社会」、「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」のうち、「情報通信・個人情報保護」の分野を中心に、テキストを読み込んで、なんとか最低限の対応ができるようにしておけばよいと思います。もちろん、日ごろから社会に関心をもって、ニュースなどで情報取集をしておくというのが一番の対策だとは思いますが。。。
なお、行政書士の独学におすすめの問題集(過去問)や、40字記述対策などについては、「行政書士の独学におすすめの問題集」のページで詳しくご紹介していますので、そちらをご参照ください。
【関連記事】
- 行政書士の独学の勉強法はこちら⇒行政書士は独学で合格できる!【おすすめ勉強法】
行政書士の要点整理テキスト(暗記本・まとめ本)で総整理!
ここまでは、行政書士のテキストの中で、教科書とでも言うべき「基本テキスト」についてご紹介してきましたが、次は、その基本テキストを使って一通り学習を終えた方が、直前期に知識を総整理するために使用する「要点整理テキスト」についてご紹介したいと思います。
要点整理テキストというのは、「暗記本」や「まとめ本」といった呼び方をする場合もあります。
私自身は、このような要点整理テキストを使用するような時間的余裕もなかったため使用しませんでしたが、勉強期間に余裕がある方は、このようなテキストを使って知識を整理すれば、万全の態勢で本試験を迎えることができるかと思います。
逆に、勉強時間が十分に確保できないまま本試験に突入しなければならなくなった場合に、基本テキストを読み直す時間も、過去問を解きなおす時間もない、、、と途方に暮れたときに、このような要点整理テキストで一気に総復習を済ませるという方法もあります。
※ 私自身、他の資格試験(管理業務主任者試験)で陥ったパターンですが、この方法でうまくいきました。
また、例えば1年目の受験で残念ながら合格できず、2年目に再チャレンジするような場合に、基本テキストをまた一から読み直すのではなく、このような要点整理テキストを使って学習を始めるという方法も効率的だと思います。
※ 私も司法書士試験に再チャレンジする際に、要点整理テキストをベースに勉強しました。
さらに、机に向かって学習する時間とは別に、このようなコンパクトな要点整理テキストを持ち運んで、外出先や通勤時間などスキマ時間を利用した暗記用の学習に活用するという方法もあります。(要点整理テキストは、厚みも薄く、本のサイズ自体もハンディサイズ(概ねB6版)になっています。)
- 直前期に知識を総整理して万全の態勢で本試験を迎えるために
- 復習時間が確保できない場合に一気に総復習を済ませるために
- 2年目の再チャレンジの基本テキストとして
- 外出先や通勤時間などスキマ時間での暗記用に
なお、こういった要点整理テキストは、基本的には理由や趣旨などの説明は省略してコンパクトに結論を整理したものとなりますので、詳しい解説を確認したい場合は基本テキストに立ち返って確認する必要があります。このため、基本的には、要点整理テキストを購入する場合は、同シリーズで揃えるようにした方がよいと思います。
ということで、各社から出版されている要点整理テキストについて、実際に購入して読み比べてみましたので、順にご紹介していきたいと思います。
要点整理テキスト No.1
出る順行政書士 最重要論点250(LEC)
まず最初にご紹介するのは、基本テキスト「出る順行政書士 合格基本書」(LEC)と同シリーズの要点整理テキスト「出る順行政書士 最重要論点250」です。
※ 2019年版で、「重要事項総まとめ」から「最重要論点250」に改題されました。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
出る順行政書士 最重要論点250(2022年版)![]() 著者: 東京リーガルマインド LEC総合研究所 行政書士試験部 出版社: 東京リーガルマインド 発売日: 2022/5/2 ページ数: 363ページ サイズ: 12.8 x 1.7 x 18.2 cm 価格: 1,650円 |
この要点整理テキストは、行政書士試験の合格に必要な重要論点を250項目にまとめ、図表を豊富に使って重要知識をコンパクトに整理し、イラストでビジュアル的にも理解しやすく作られています。
また、重要なキーワードは赤シートで目隠しできるようになっています。
正直言って、要点整理テキストとしては、このLECの「最重要論点250」が、一番完成度が高く、よくできていると思います。
とても綺麗に要点が整理されていて、わかりやすいですね。
LECは、司法試験用の「完全整理 択一六法」のシリーズなど、要点整理は非常に優れていますので、流石という感じです。
要点整理テキストとしては、LECが一番のおすすめですね。
基本的に、基本テキストと要点整理テキストは揃えた方がいいと思いますが、問題集については、LECの「出る順行政書士ウォーク問」を一番におすすめしていますので(「行政書士の独学におすすめの問題集」のページ参照)、問題集と揃えるという意味で、要点整理テキストはLECの「出る順行政書士 最重要論点250」を選択してもいいのではないかと思います。
要点整理テキスト No.2
うかる!行政書士 新・必修項目115(伊藤塾)
次にご紹介するのは、おすすめNo.1の基本テキスト「うかる!行政書士 総合テキスト」(伊藤塾)と同シリーズの要点整理テキスト「うかる!行政書士 新・必修項目115」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
うかる! 行政書士 新・必修項目115(2022年度版)![]() 著者: 志水 晋介 (編), 伊藤塾 (編) 出版社: 日経BP 日本経済新聞出版 発売日: 2022/4/16 ページ数: 424ページ 価格: 1,870円 |
このテキストは、合格に必要な最重要ランクのテーマ115項目について、図表を使ってわかりやすく簡潔に整理した要点整理テキストとなっています。
また、重要ポイントはわかりやすくビジュアルで表現し、重要なキーワードは赤シートで目隠しできるようになっているほか、語呂合わせなども掲載されているなど、とても便利な1冊です。
今回ご紹介している3冊の要点整理テキストの中では、標準的な仕上がりになっており、「うかる!行政書士 総合テキスト」とセットで問題なく使えるものと思います。
なお、総合テキストの該当箇所の章項番号が明記されてリンクしていますので、詳しい解説を確認したい場合は、素早く参照することができるようになっています。
要点整理テキスト No.3
みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(TAC)
次は、基本テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」(TAC)と同シリーズの要点整理テキスト「みんなが欲しかった!行政書士の最重要論点150」です。
※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。![]() |
みんなが欲しかった! 行政書士の最重要論点150(2022年度)![]() 著者: TAC行政書士講座 出版社: TAC出版 発売日: 2022/1/23 ページ数: 344ページ サイズ: 18.2 x 12.8 x 2 cm 価格: 1,650円 |
このテキストは、本試験での出題頻度が高い重要論点150項目について、図表を中心にしてまとめた要点整理テキストです。また、目隠し用の赤シート対応で、重要語句などを隠して暗記できるようになっています。
基本テキストの「みんなが欲しかった!行政書士の教科書」は、図表とイラストを中心として、要点整理テキストに近い構成になっているにもかかわらず、こちらの要点整理テキストは、表形式で整理しているとはいえ、逆に、文字がズラズラと並んでいて、決して要点がコンパクトに整理されたものとは言い難い仕上がりになっています。一体、どうなっているのでしょうか。。
なお、基本テキストの該当箇所とのリンクが掲載されており、素早く参照できるようになっています。
![]() |
独学が不安な方はこちら⇒行政書士のおすすめ通信講座【比較ランキング】 |
【関連記事】
- 行政書士の六法はこちら→行政書士の独学におすすめの六法【人気六法徹底比較!】
- 行政書士の問題集はこちらへ⇒行政書士の独学におすすめの問題集【人気問題集徹底比較!】
<ホーム>