更新日:2023年4月1日
LECの行政書士講座には、通信講座と通学スクールがあり、通信講座については、行政書士講座おすすめランキングのページでおすすめNo.8という順位でご紹介しています。
LECは、あくまでも通学教室をメインとした資格予備校ですので、教室運営のためにどうしてもコストがかかってしまいます。
このため、通信講座の受講料が高額になってしまうというのが、通信講座としては、おすすめ上位でご紹介できない大きな理由です。
その一方で、”通学スクール”に関しては、おすすめNo.1でご紹介しています。
LECの講座内容自体は、法律系資格を中心とする業界最大手の資格予備校ですから、講師も教材も優れていますし、カリキュラムも充実しています。通学するなら、LECが一番のおすすめです!
このページでは、LECの行政書士講座の概要や、どのような点が優れているのか、また、どのような点が残念なのか、評判・口コミのひとつとして、掘り下げてご紹介していきたいと思います。
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LECの行政書士講座に関する評判・口コミ
ではまずはじめに、LECの行政書士講座に関する評判・口コミから確認しておきたいと思います。
LECについて調べたところ、そこから私が感じた代表的な評判としては、以下のようなものが挙げられます。
良い評判・口コミ
- 大手スクールで実績があり、信頼できる。
- 実力派講師陣の講義がわかりやすい。
- サポート体制がしっかりしている。
悪い評判・口コミ
- 受講料(価格)が高すぎる。
- カリキュラムのボリュームが膨大すぎる。
このように、LECの行政書士講座に関しては、良い評判も悪い評判も存在していますね。
LECの行政書士講座の概要
次は、LECの行政書士講座の概要について、簡単に確認しておきます。
LEC(株式会社 東京リーガルマインド)は、業界最大手の資格予備校ですので、誰もが聞いたことがある予備校だと思います。
LECは、1979年に司法試験の予備校として創立して以来、司法試験のほか司法書士、行政書士(1984年開講)などの法律系資格を中心に、宅建試験その他の不動産系資格や会計系資格などの通学教室を幅広く展開していくかたわら、通信講座にも事業を拡充し、今なお通学講座・通信講座双方の講座を提供する資格予備校として、数多くの合格者を輩出し続けています。
LECはとにかく事業規模が大きいため、通学・通信講座のほか、市販テキストの出版から全国公開模試の実施など、資格試験の世界では非常に大きな存在感を持っています。
行政書士の通信講座
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初学者向け通信講座のラインナップ/受講料
行政書士 パーフェクトコースSP【2023年向け】 行政書士 パーフェクトコース【2023年向け】 |
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公式サイト
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以下では、LECの行政書士講座の初学者向け講座のメインコース「行政書士パーフェクトコースSP」を中心に、講座を構成する以下の項目ごとに分けて、詳しく見ていきます。
- 講義・講師
- カリキュラム
- 教材(テキスト・問題集・eラーニング)
- 合格実績
- サポート体制
LEC行政書士講座の講義・講師をレビュー!
まずは、LECの行政書士講座の講義・講師からレビューしていきます。LECの超前向きナビゲーター 横溝慎一郎講師
LECでは、さすが大手予備校だけあって、実力派の講師陣が勢ぞろいしています。
LECの行政書士通信講座では、複数の講師から選択できるようになっていますが、その中でナンバーワンは、「横溝 慎一郎」講師です。
横溝講師は、「超前向き合格ナビゲーター」と呼ばれ、「かゆいところに手が届く講義」「問題が解けるようになる講義」を講義方針(ポリシー)とされています。
横溝講師は、講師経験が豊富であるとともに、「横溝プレミアム合格塾」や「横溝PRESENTS CHRISTMASセミナー」といった冠講座もあり、開設しているブログも月間PV35万をマークするなど、まさに行政書士講座の人気講師と言えます。
私もサンプル講義を聴いてみましたが、綺麗な声で、なめらかな喋りが、まさにプロ講師と感じます。
著書も多数執筆されていますし、大手資格予備校LECにおいて、名実ともに看板講師といえますね。この講師に任せておけば間違いないと思います!
横溝講師のプロフィール
横溝講師のプロフィールは、以下のとおりです。
- 中央大学 法学部 法律学科 卒業
- 1994年〜 複数の中学・高校受験塾で国語・英語・数学・社会の指導
- 1998年〜 朝日高等学院で大検・看護学校の受験指導
- 2001年〜 LECにて行政書士合格講座などの行政書士試験講座を担当
- 行政書士、宅地建物取引主任者、旧司択一合格
- 「ゼロからスタート!横溝慎一郎の行政書士1冊目の教科書」
- 「行政書士試験 見るだけ過去問」シリーズ
- 「最短で最高の結果を出す『超効率』勉強法」
- 「資格の合否は『ノート』で決まる!」
講義サンプル
⇒ リンク先ページの中段あたり「YouTubeで体験」から(LEC公式サイト)
講義は、通信講座専用に収録されます。手元のテキストや資料を画面に映し出しながら講義を進めるスタイルです。
通学スクールの受講形態
LECの行政書士講座は、「通学」する場合には、以下の受講形態があります。
生クラスの場合は、各校舎ごとに、講師の生の授業を受けることになりますが、その他のクラスでは、通信講座と同様、収録された講義を受講する形になります。
- 生クラス
… LEC本校の教室で、講師の講義を直接受講する形態です。 - ビデオクラス
… LEC本校の教室で、大型モニターに放映される講義を受講する形態です。 - Webシート受講
… LEC本校の個別ブースで、インターネット端末によりWeb動画を受講する形態です。 - 提携校通学
… LEC提携校で、Web講義・DVD講義を事前に予約した日時・時間内に学習ブースで受講する形態です。
LEC行政書士講座のカリキュラムをレビュー!
LEC行政書士講座の初学者向けコースとしては、「パーフェクトコースSP(全87回)」と「パーフェクトコース(全80回)」が用意されています。
パーフェクトコースSPは、法律を始めて学ぶ方向けに法律入門講座を含むコースになっており、パーフェクトコースは、「法律入門講座」を削り、行政書士試験の学習が初めての方向けコースになっています。
基礎知識から応用力、そして実践力まで万全!
LEC行政書士通信講座のカリキュラムは、まずはじめに、「初めて学ぶ!法律入門講座(7回)」で、基礎知識の全体像を把握し、各科目の重要事項を網羅する形で土台作りをしていきます。
次に、この講座のメイン講義となる、インプット講義「合格講座(64回)」で合格に必要な知識を身につけながら、各科目の講義が終わるごとに、「科目別答練(7回)」で知識の理解度を確認し定着させるとともに、応用力を身につけていきます。
そして、ひととおりの学習が終わると、「記述基礎力養成講座(4回)」と「文章理解特訓講座(2回)」で記述対策と一般知識対策を行います。
直前期に入ると、「全日本行政書士公開模試(2回)」で本試験と同じ形式で模試を受験し、本番のシミュレーションを行うことで実戦力を養い、最後の仕上げとして、「ファイナル模試(1回)」を受験し、ラスト1ヶ月の弱点補強を行う、という万全のフルコースが揃ったカリキュラムになっています。
200時間を超える充実のカリキュラム
以上のカリキュラムにより、LEC行政書士講座の総講義時間は216時間という、たっぷりのボリュームになっています。(インプット講義:194時間、アウトプット講義:22時間)
講義時間数が長いということは、それだけ丁寧な講義を受けることができるわけですが、逆に言うと、それだけ学習期間が長くかかってしまうことにもなります。
この点については、ご自身が確保できる勉強期間と相談しながら判断する必要がありますね。
LEC行政書士講座の教材(テキスト・問題集・eラーニング)をレビュー!
次は、LECの行政書士講座の教材について見ていきます。
無理なく効率的に学べる完全オリジナルの教材
LECの行政書士通信講座の教材は、LECのノウハウが詰まった完全オリジナルで無理なく効率的に学べる教材となっています。
LECのインプット教材は、「合格講座講義録」と「合格六法」、そして講義録に即したアウトプット教材の「復習用ドリル」が使用され、このテキストと問題集とは、しっかりと相互にリンクされており、講義の理解を深め、解答力を鍛えることができる教材になっています。なお、印刷は、いずれも白黒です。
使用教材
- 合格講座講義録
- 復習用ドリル
- 行政書士試験合格六法
- 出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集(LEC市販)
- 各講義レジュメ
- 答練・模試の問題・解説冊子
テキストについて
LECの「合格講座講義録」は「講義録」という名称に違和感を覚えますが、中身はしっかりとしたテキストです。
このテキストは、本試験で出題された年度を記載し、優先して学習する必要のある分野をわかりやすく明示してあることや、文章だけでは理解しにくい内容については、わかりやすい「イメージ図」を使用していることなどの特徴があります。
また、本文の内容を補足し、理解を促す内容を「MEMO」として記載することや、重要な条文は本文中に掲載し、その条文の目的や立法趣旨を確認することで条文の内容の理解を促進できるようにするなどの工夫がなされています。
ちなみに、「合格六法」は、私が行政書士試験の受験勉強をしていた際は、LECのオンラインショップで一般向けにも販売されており、私も購入して使用していましたが、とても使いやすい六法でお気に入りでした(今は、LEC受講生専用の教材になってしまっています)。
問題集について
LECの「復習用ドリル」は、一問一答式の問題集になっており、講義を受講するごとに、知識の確認を行います。
「出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集(LEC)」については、自習用の教材として使用します。
ちなみに、このLECの過去問は、当サイトでも、おススメNo.1の問題集としてご紹介している問題集で、過去10年分の過去問を分野別に収録した問題集になっています。
eラーニングについて
LECの行政書士通信講座の受講形態は、@「Web動画」+「音声ダウンロード」、A「DVD」のいずれかから選択することができ、このうち@の受講形態は、Webで受講できるようになっています(スマホ、タブレット、PCいずれも可)。
それに加えて、音声のダウンロードもできますので、外出先などで動画が見れない環境でも、携帯音楽プレイヤーなどで学習することができます。
講義動画は、通常速度の1.0から2.0倍速までの速度調節が可能となっています。
LECの動画再生プレーヤーは、私も他資格で使用したことがあるのですが、さすが大手だけあって、しっかりとしたプレーヤーが導入されており、他社に比べてかなり使いやすいものになっていますので、個人的にはけっこう好きです。
なお、LECのeラーニングシステムについては、講義動画を受講すること以外は、問題演習機能などの特段の機能はないようです。
LEC行政書士講座の合格実績
つづいて、LECの行政書士講座の合格実績について、確認しておきたいと思います。
38年の運営実績!
LECの行政書士講座は、1984年に開講して以来、38年の運営実績を誇っています。この間、数多くの合格者を生み出してきました。
ただし、全受講生のうち何割が合格したというような合格実績は公表されていませんが、LEC公式サイトには、2021年度試験について、69名の「合格体験記」が掲載されています。(2020年度:55名、2019年度:51名、2018年度:13名の掲載あり)
53.8%の優れた合格実績
なお、2021年パーフェクトコース受講生に関しては、受講生の53.8%が合格と公式サイトに掲載されています。(2020年度は56.1%、2019年度は45.7%)
ただし、対象者はLECの模試3回を全て受験し、そのいずれかで180点を超えた方のみを集計したものとなっています。
この集計方法は、なんとも言えませんね、、鵜呑みにしてはいけない数値と言えそうです。
LEC行政書士講座のサポート体制
そして最後は、LEC行政書士講座のサポート体制についてです。
回数無制限の質問対応
LECでは、インターネットフォローシステムを通じて、「教えてチューター」という画面から、フォロースタッフへ質問(メール)することができるようになっています。
質問回数は、原則、無制限ですが、質問から回答までは、1週間〜10日程度の日数がかかるそうです。
専用自習室も利用可能
また、全国各地にあるLECの校舎で、受講生専用自習室が用意されていますので、学習に専念できる環境で自習することも可能です。
LECの行政書士講座を徹底レビュー【まとめ】
LECの行政書士通信講座は、受講料は高額となりますが、その受講料に見合った講座が提供されます。
さすが法律資格を中心とする業界最大手の資格予備校だけのことはあり、講義は実力派の人気講師が担当しますし、教材もLECのノウハウが詰まったものが使用されます。そして、カリキュラムも充実しています。
ですので、試験に向けて万全の態勢を整えるのなら、LECを選択するという方法もあると思います。
ただし、通信講座を受講するなら、敢えて高額な受講料を払ってまでLECを選ばなくとも、通信講座専門の講座ならもっと安価な受講料で合格できますので、フォーサイトやスタディング、クレアールなどの通信講座専門の講座を受講することをおススメします。
まとめ表
![]() ⇒ LEC行政書士講座公式サイト |
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受講料 | @行政書士 パーフェクトコースSP【2023年向け】 [Web] 255,000円 [DVD] 293,000円 A行政書士 パーフェクトコース【2023年向け】 [Web] 235,000円 [DVD] 270,000円 |
カリキュラム | ・初めて学ぶ!法律入門講座 (※SPのみ) ・合格講座 ・科目別答練 ・記述基礎力養成答練 ・文章理解特訓講座 ・公開模試 ・ファイナル模試 |
講義時間数・スタイル | @(INPUT) 194時間 (OUTPUT)22時間 (合計) 216時間 A(INPUT) 180時間 (OUTPUT)22時間 (合計) 202時間 講義は通信講座専用に収録。画面にテキストを表示して解説 |
教材(テキスト・問題集) | オリジナルテキスト(白黒) その他教材の詳細は、以下のとおり。 ・合格講座講義録 ・復習用ドリル ・行政書士試験合格六法 ・出る順行政書士 ウォーク問 過去問題集(LEC市販) ・各講義レジュメ ・答練・模試の問題・解説冊子 |
eラーニング | 【受講形態でWebを選択した場合】 講義視聴 (スマホ、タブレット、パソコンいずれも利用可) |
サポート体制 | インターネットフォローシステムによる質問対応(教えてチューター) |
合格実績 | 2021年度試験において、受講生の53.8%が合格と公式サイトに掲載されていますが、対象者はLECの公開模試3回全てを受験し、いずれか1回でも180点を超えた受講生のみを集計したものとなっています。 |
セールスポイント! | ★LEC自慢の講師陣 ★無理なく効率的に学べるオリジナル教材 |
ウィークポイント | ・受講料が高額 ・テキストが白黒印刷 |
総合評価 |
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