タピストリー「対極」
  
  ■サイズ:【W180mmH1240mm】×2
  ■制作日数:約3ヶ月
  ■「国旗」をテーマにした作品3作目です。
  
  
  今回、一対で完成です。
  一対で「日輪のカタチ」になるようにデザインしました。
  言論の自由・表現の自由の日本に於いて、対極にある様々な考え方があります。
  保守とリベラル、憲法改正賛成と反対、親中と反中、親米と反米etc.etc.
  理解出来る事も出来ない事も、全て纏めて「日本」と言う国のあり方なのかなぁと思います。
  
  
  
  
  夏の作品として「青海波」をイメージにラフスケッチを始めました。
  色を乗せていく内にテーマが固まってきました。
  「紗綾型文様」をベースにラフスケッチのラインを構成してみました。
  
「紗綾型」は、
「卍崩し」、「卍繋ぎ」、「雷文繋ぎ」等と呼ばれる
  日本伝統の地紋様のカタチです。凜とした佇まいが大好きです。
   
  
  
  
  デティールです。
 
  
  
  織り糸に段染めの100%絹糸を使いました。
  「日輪」部分以外の着彩は、クリアビーズを透した段染め糸の色です。
  絹糸は木綿糸で織ったものより柔らかな仕上がりになります。
  文字通り「織物」の感触に仕上がりました。
 
  
  
  
  日輪部分は不透明ビーズの濃淡、ベース部分はクリア系とホワイトのビーズで制作しました。
  モノトーンの日輪はシルバー系2色です。
 
  
  
  フリンジ部分です。
  ベースの
紗綾型文様をフリンジにまで延長させています。
  光の当たり方次第で
紗綾型が見えたり、隠れたり。
 
  
  
  スワロウスキージュエルビーズをトータル500個ちりばめました。

  一粒一粒針先で拾ったアンティークビーズ、一幅90,600個。
  一対で181,200個。気がつけば3ヶ月過ぎてました。
  私の人生、やっぱり「アチラに逝くまでの暇つぶし」なのかも知れないなぁ。