ビーズ織り工房 伽羅

タペストリー『鬼と雷神』


■サイズ:『W130mm×H1215mm』
■制作日数:約1.5ヶ月




花札の図柄は以前に額絵で採り上げて制作しました。
花札の意匠は見ていて飽きの来ない日本古来の伝承です。
ネットで花札を検索していたら「越後小花」という花札に行き当たりました。
予備札の枚数が多く、松、梅、萩、薄、菊、紅葉の素札がそれぞれ4枚り、通常の花札には無い「鬼札(小獅子)」が三枚含まれています。
技法(遊び方)は現在不明である事もミステリアスです。



11月の柳のカス札:『雷に鬼の手』『太鼓に鬼の手』
雷神様が堕とした太鼓を鬼が拾おうとしている図柄で、赤と黒は閃光と夜の闇。
鬼の手を着彩して「絵」として独立させました。


「雷神風神」のパターンを使いました。
柳のカス札との関連性を付けてみました。



鬼札は3パターン有りますが、「雷神」「風神」それぞれに2パターンずつ配しました。



少フリンジ部分です。
雷神の背景の流水をカス札、鬼札を挟んでフリンジに延長させました。


デティール。
フリンジの流水は風に揺れて、より表情を醸します。


一対の作品として飾ったところです。