ビーズ織り工房 伽羅

タペストリー『北斎憧憬 霧降の瀧』


■サイズ:『W187mm×H1140mm』
■制作日数:約70日


『北斎憧憬』シリーズ第2作です。
極力色相を押さえて墨絵っぽいイメージで製作しました。


北斎『下野黒髪山霧降瀧』天保4年(1833)
岩の間を流れ落ちる滝図ですが、北斎独特の妖気が
流れ落ちる滝に生命を与え、まるで生き物のように感じます。


元絵をコラージュしながら原稿を仕上げていきます。
元絵の「滝」の流れを崩さないように細心の注意!



デティールです。
岩場と木々は不透明のビーズ、
水の部分を透明・半透明のビーズをメインに選んで
テクスチャーの違いを表現しました。


デティール


織り糸はブルー系段染め糸を使用し、「水」を着彩。
段染めの絹糸は、とても細くて出来上がったシートに張りを持たせるため
もう一度シルバーの糸を重ねました。


デティール


裾フリンジ部分。
長さの違う4種類の竹ビーズ、260個のスワロスキービーズ、
シルバーとクリアー系のデリカビーズをランダムに配置して、
水面を叩き付ける瀑布を表現しました。