ビーズ織り工房 伽羅

タピストリー「風神雷神」


■サイズ:W185mmH945mm
■制作日数:約7週間
■「ビーズ織り」と云う技法の中では、大きな作品です。


私たち日本人の国旗「日の丸」を「常時」+「さりげなく」飾っていたいと思い、
「日の丸」をテーマにデザインを起こしました。
常に飾っていたかったので、タピストリー仕上げにしました。

「日の丸」が切れているのは悪意からではなく、「バックベース」と考えたから。
2672年前から脈々と流れる「日本」というベースの上に、私たち日本人は生きています。

琳派絵師 俵屋宗達の代表作、国宝『風神雷神図屏風』をデザインソースにしました。


「雷神」のデティールです。
モノトーンとシルバーの配色にゴールド系濃淡2色をポイントにしました。


「風神」のデティール。
元絵の肌はグリーン系ですが、ここではシルバーを使い「雷神」とバランスをとりました。


「日の丸」部分のデティールです。
バックの「流れ」は尾形光琳の「紅白梅図屏風」を参考にスケッチしました。


フリンジ部分です。「動き」を出したかったので、カーブを持ったラインでデザインしています。
また、「国旗」の重厚さを出したかったので、
スワロウスキーのブラックサテン2種類をふんだんに使いました。
「流れ」のデザインは、フリンジ部分にまで拡張させてみました。
フリンジだけを切り離すのではなく、全体に一体感を持たせる事ができたかなと思います。
エスキース着手7週間、ようやく完成です。