タペストリー『北斎憧憬 阿弥陀ヶ滝』
  
  ■サイズ:『W187mm×H1150mm』
  ■制作日数:約80日
  
  
  
  『北斎憧憬 瀧』シリーズ第2作です。
  『霧降の滝』とペアとしてデザインしました。
  これも、極力色相を押さえて墨絵っぽいイメージで製作しました。
  天空の月と松の枝に色味を添えました。
 
  
  
  北斎『木曽路ノ奥阿弥陀ヶ滝』天保4年(1833)
  滝口が丸く抉れ、渓流の流れが暗い奈落の底に落ちていくような
  妖しいフォルム。北斎妖怪版画に繋がるあやかしの世界。 
  
  
  入道のような瀧の部分をデザインしました。
  岩肌や植栽部分はシルエットとして瀧のカタチを浮き上がらせました。
  原画に飛沫はありませんが、敢えて描き込んでフリンジに繋げました。 
  
  
  デティールです。
  丸く抉れた渓流と、そこから一気に流れ落ちる滝口。
  モノトーンとシルバーで水を表現しました。
  織り糸は淡いブルーメタリック。
  透明部分に、うっすらと色味を添えています。 
  
  
  デティール
  
  デティール。
  松の枝にブラウン系の色味を持たせました。
  上部、手前位置の枝はマットで、
  下部、瀧に近い枝はツヤ有りのビーズで「水場に近い」感じを出しました。
 
  
  
  デティール
  裾とフリンジ部分。
  流れ落ちる瀧、滝口を見上げたアングルで・・・
 
  
  
  裾フリンジ部分。『霧降の滝』と同じです。
  長さの違う4種類の竹ビーズ、260個のスワロスキービーズ、
  シルバーとクリアー系のデリカビーズをランダムに配置して、
  水面を叩き付ける瀑布を表現しました。