ビーズ織り工房 伽羅

タペストリー『蟷螂_』


■サイズ:W222mm×H1,000mm
■制作日数:約2ヶ月


今回、昆虫を画面に取り込んでみたいと思い、「蟷螂」を配しました。
『蟷螂の斧(とうろうのおの)』と言う言葉があります。
「蟷螂/螳螂」(とうろう)とは、カマキリの漢名で、「蟷螂の斧」はカマキリの鎌を指しています。
カマキリが前脚をあげて大きな車に向かってきたという「荘子」などの故事からきています。

自分の弱さをかえりみず強敵に挑むこと、はかない抵抗のたとえです。
一般に「無駄な抵抗」と判断されますが、「所詮蟷螂の斧」だと揶揄されても、現状が少しでも良くなるように力無いと解っている拳を振り上げる気概は持ち続けたいですね、色んな意味で・・・


ベースは日本の伝統的地模様『籠目亀甲』
ホワイトとクリアービーズで構成したので、見る角度によっては亀甲が浮き出したり、のっぺりした白無地に見えたり、変化を楽しむ事が出来ます。


デティール
ビーズはクリアー「DB-141」、ホワイト系「DB-221」「DB-220」「DB-66」


蟷螂部分
この大きさで表現すると、少々漫画的になってしまいました。


フリンジは「籠目亀甲」柄を繋げて、短い竹ビーズとスワロ2種をランダムに鏤めました。