屋根にも一長一短です。どんな屋根にしたいのかを考えましょう。
屋根の形状
特にこだわりがなければ、屋根の形状は切妻(きりづま)でいいと思います。自宅は屋根の頂点を上下に少しずらした差し掛けにしました。2階北側の部屋に採光するためです。
玄関は東側壁面で北寄り。これに見た目を合わせるため、南北方向にに流れる切妻の屋根を検討。屋根裏収納よりもロフトにしたいということもあって、ロフトから採光できる差し掛け(招き屋根)に決めました。
玄関からは屋根の面が見えることがなく、不恰好でないようにしました。
ソーラーパネル設置を希望するなら発電効率がいちばん良くなるよう屋根の形状や方向をハウスメーカーや工務店などに相談して決めたほうがいいですね。
外部リンク:屋根の形状
屋根の材質
カラーベストが基本設計。色もブラックを選択。
カラーベストとは平型化粧スレート瓦のことです。昔の化粧スレート瓦はアスベストを混ぜていたということですが、現在は人口繊維などを使っていてアスベストは入ってないとのこと。安価・軽量。建物に負担をかけにくいので、地震にも強い。
こだわりがないので、基本設計どおりのカラーベストのまま。
最近ではこの平型化粧スレートかガルバリウム鋼板が選ばれていることが多いようです。日本瓦は耐久性はありますが、重いので地震時に建物へ負担をかけるということです。こだわりがあるなら別でしょうが、日本瓦を選ぶ必要はないと思います。ソーラーパネルを設置されるのなら軽い屋根材のほうがいいです。
自由設計の場合は耐久性やメンテナンス性で選べばよいですね。また、雪が多い場所や海辺近くで塩害の影響を受ける場所に家を建てる場合はその環境を考慮する必要もあるでしょう。ハウスメーカーや工務店としっかりと話し合われることをオススメします。
外部リンク:屋根材選びの9つのポイント
ソーラーパネル
絶対失敗しない太陽光... |
自宅は設置する予定はなかったので、その辺の考慮はしませんでした。設置される予定があるかたは最大限いかせるよう、屋根の方角や傾斜角を考慮しないといけないですね。工務店やハウスメーカーと話し合ってください。
ちなみに自宅を含め今回分譲された10区画のうち、ソーラーパネルを設置したのは3軒。ソーラーパネルを新築時に計画設置すると金利の安い住宅ローンの中に組み込めますが、その分 毎年支払う固定資産税が高くなります。設置したお宅は(本当は設置後に申告しないといけないんでしょうが)固定資産税にひっかからないよう市の建物調査後にパネルを取り付けているようでした。その場合は足場代が必要になります。少しでも金銭的に得をしようと思えば、現金でソーラーパネル設置代を支払う方がよく、ソーラーパネル専用ローンを組むと住宅ローンの金利よりも高い金利を支払わないといけません。
なぜウチがパネルをつけようと思わなかったのか。事業用の大規模ならともかく、ソーラーパネルを戸建て住宅に設置することによって将来お得になるかどうか未知数で、さらにソーラーパネルもメンテナンスが必要なので、まだ趣味の域を超えてないと思うからです。半ば投資みたいなものと考えます。10年間の買取価格は固定ですが、その後の電力の買取価格がどうなるか今はわかりません。ドイツではソーラーパネル事業を推し進めた結果、再生エネルギー促進課金が高くなり国民負担が非常に大きくなってなっていったため、買取価格を下げたところ、今度は儲からないということでパネル設置者が少なくなってソーラーパネル事業が破綻してます。日本の場合も法律はその時の都合によってコロコロと変わります。
外部リンク:自然エネルギー促進(太陽光発電)の失敗
金銭的な損得勘定だけを考えると...取り付けたことによって気が大きくなり節電をあまりしなくなってしまっては本末転倒で、取り付けるよりか節電して節約に努めるほうがよく、ソーラーパネルを現金で取り付けることができるのなら住宅ローンを少しでも繰り上げ返済したほうがその方が出費が少なくなるのではないかとの考え方からです。妻もその考えに賛同してくれてました。
手っ取り早くいえば、本当に得しているかどうか、わかりにくいと自分的には思います。
雪が多い場所や屋根が他の建物などの影になるところは設置してもあまり意味がありません。