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- わかねり[若練] 精練が完全に行われていない状態。絹精練の主目的は、セリシンの除去であるが、そのセリシンが除去されず残っている状態。精練後の白生地の風合いが粗硬で、染色性も悪い。精練が均一に行われず、部分的に若練りになる場合、練りむらという。特殊な目的のために、意識的にセリシンその他の不純物を完全に除去せずに若練りとすることがある。この場合、その程度に応じて半練・七分練・八分練などと称する。
- わたいれ[綿入] 表布と裏布の間に綿を入れた衣服。昔は木綿の着物に綿を入れたものを布小、絹物に綿を入れたものを小袖といった。明治末ごろまでは、12月〜翌年2月まで着用したが、メリヤス下着類が出回り、動作に不便な綿入りはすたれた。大正頃には袖と袖口に綿を含ませた口綿入が流行したが、大正末にはこれもすたれた。現在、綿入は丹前に残っている。口綿は、花嫁衣裳や、留袖、晴着、舞台衣装に残っている。
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