着物、和裁、生地、染の用語を詳しく説明しています。
着物辞典
きもの用語集。
着物用語辞典

索 引

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・た ・ち ・つ ・て ・と

・な ・に ・ぬ ・ね ・の

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・や ・ゆ ・よ

・わ ・その他



◆きもの用語集 し
  • じえり[地襟] 着物の襟のこと。襟の上にさらに、共布を用いて掛ける衿を掛け襟といい、これに対して身頃に縫い付ける襟を地襟という。
  • しきのし[敷伸し] 和服をたたんで畳ござの間におき、その上に重しをして皺を伸ばし、衣服の形に整える方法の一種。アイロンが使われる以前は敷伸しや寝押しの方法が用いられた。現在でも繊維の種類や仕立てによって効果もあり、簡易なので行われている。
  • しごき[扱き] 帯の一種。扱き帯の略称。並幅のまま縫わずに扱いて締めるのでこの名がある。花嫁衣裳、七五三の女児の祝い着に使用。男児の兵児帯のことを言うこともある。
  • しごく[扱く] 縫ったりくけたりした後で、糸と布均合いを良くするために、親指と人差し指で布をなでることを意味する和裁用語。いとこきともいう。
  • したえば[下絵羽] ⇒仮絵羽
  • したてかえ[仕立替] もとの型から違った種類にリフォームする意味と単に仕立て直しの意味とがある。仕立替、仕立て直し上の注意及び工夫としては、@表裏の無い両面物なら裏返しをする。A袖口と袖付けの交換。B前後身頃を入れ替える。衽の天地を替える。C後身頃の帯下になるところから切って袖にする。D着物の膝や居敷が破れた場合は羽織に。E着物→羽織→コートのリフォームが可能だが、最近ではあまり見かけなくなった。
  • したてや[仕立屋] 裁縫を業とする家、又はその人。洋裁に対し和裁の場合は和裁士という。仕立ては染物、織物の最終工程で「きものを生かすも殺すも仕立屋しだい」というふうに高価な着物の最終工程として重視されている。
  • しちごさん[七五三] 祝儀に用いる数で1・3・5・7・9の奇数をめでたいとしてその中の三つを取ったもの。数え年の3才、5才、7才の祝いなので七五三という。11月15日に氏神に参る。正装は和服。3才は髪置の祝。男児は熨斗目模様の着流し。女児は友禅縮緬の4ツ身の着物に錦の帯。五才は袴着の祝い。七五三のうち、男児だけの祝い。羽二重の紋付に羽織・袴・白足袋・畳表の草履。衣服の模様は熨斗目。七才は帯解の祝い。女児の祝い。今まで着ていた付紐のついた着物の付紐をとって腰帯(腰紐)を締める。仕立も四ツ身でなく本裁にして肩揚、腰揚をする。友禅縮緬で二枚襲の振袖に仕立てる。
  • しつけ[躾] 縫い目や折りや、きせを固定しておくための仮の押え縫をいい、その作業を「躾を掛ける」という。布地との均合上、絹物にはぞべ糸という甘撚の絹双糸を、銘仙・モスリン類にはガス躾糸を用いる。躾の主な目的は、@次にする作業をしやすくする。A袖口、裾、褄下等、着用の直前迄仕立上がりの状態を崩さずに保持する。Bぐし躾、かくし躾、かざり躾などの着用中も形崩れを防ぐ為に取り除かない躾もある。C躾の種類としては一目落し(拍子木しつけ)、二目落し、三目落し、縫いびつけ(ぐしびつけ)、かくしびつけ
  • じゅばん[襦袢] 和服用の肌着。元来は丈の短い半襦袢。のちに絹物で仕立てた長襦袢が出来た。肌襦袢は四季を通じて単衣仕立。襦袢の語源はポルトガル語の gibao 。長襦袢は贅沢品で羽二重、綸子、絖などに絞染、墨絵、刺繍などをした豪華な物も作られた。そのため本来の肌着の役目を失って装飾化したため、肌襦袢を生み出した。
  • しろむく[白無垢] 汚れなき白衣の意味。古代には麻織物を灰汁などでよく晒した祭服で、神祭りの浄衣であった。仏教伝来後、死者に白衣を着せて経維子という。色衣を着るようになると白衣を不吉な着物とした。今日までこの2つの矛盾する信念が存在し、吉・不吉両用に使われる。現在白無垢といえば婚礼の時の衣装を指す。
  • しん[芯] 衿芯、裾芯、帯芯などがあげられるが、その部分又は商品の薄さを補い、張りを与えるために入れるもの。材料として金巾、晒、モスリン、新モス、ガーゼ、真綿、もめん綿、帯芯などがあって部分により適当なものを選ぶとよい。
  • しんこいしまる[新小石丸] 皇居御養蚕所で飼育している日本古来の純粋種「小石丸」を改良した品種です。繭は、日本種特有の「俵型」をしており、生糸は節が少なく繊度ムラが無い為、主に高級呉服用として好まれています。
  • じんべい[甚平 甚兵衛] 和服の一種。盛夏に男性が家庭で着る着物。多くは麻で作り、着丈は羽織より長く、膝が隠れるほどで、袖は筒袖、帯は用いずにつけひもを結び合わせて着る。袖付けやわき縫いは糸でかがって仕立てる。江戸時代の甚兵衛羽織から出たといわれている。関西地方で起こる。


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