三田市民歩こう会

大台ケ原〜大杉谷登山











 平成28年10月22日〜24日(2泊3日)で、三水山の会のメンバー6名と共に大台ケ原から大杉谷への登山に行きました。

 10月22日(土)、JR三田駅6時16分発丹波路快速でJR大阪駅へ向かいました。大阪駅からは地下鉄御堂筋線で天王寺へ、阿部野橋7時50分発の近鉄南大阪線の急行で大和上市9時18分着。上市9時30分発の奈良交通バスで大台ケ原11時21分着。

 荷物を一旦今夜の泊りの「心・湯治館」において、ビジターセンター前の食堂で昼食をとりました。その後、東大台ケ原の散策に出かけました。最初は「シオカラ谷吊橋」への緩い下りです。大台ケ原周辺は丁度紅葉が始まりかけた良いシーズンでした。シオカラ谷吊橋からは牛石ヶ原への緩い登りです。途中の坂道にはシャクナゲが群生していました。途中に大蛇ーへの分岐があり(上の写真)、大蛇ーへ向かいましたが、人が多く渋滞していました。牛石ヶ原は笹が一面に芝生のように広がっていました。牛石ヶ原から尾鷲辻に出て、ビジターセンターへと戻りました。今夜の泊りは「心・湯治館」です。

 10月23日(日)、朝食後8時に「心・湯治館」を出発しました。最初は日出ヶ岳への緩い登りです。日出ヶ岳は標高1695mで、大台ケ原では最も高い山です。日出ヶ岳の頂上からは遠く、尾鷲湾が望まれます。そして、頂上周辺は笹が芝生のように広がり、木々の紅葉が始まりかけています。天候にも恵まれ最高の景色です。ここからが長い大杉谷への下山道の始まりです。

 日出ヶ岳からは尾根筋の下山となります。途中シャクナゲ坂では左右にシャクナゲが群生しています。長いシャクナゲ坂を過ぎると、堂倉避難小屋です。堂倉避難小屋では、下から登ってきた登山者たちが多数昼食をとっていました。私たちは、堂倉避難小屋から大杉谷への急坂を下山しました。降り立った谷底が堂倉滝です(中の写真)。ここからが大杉谷峡谷の始まりです。ここで昼食をとりました。

 大杉谷は、西の黒部、近畿の秘境とも呼ばれ、黒部峡谷とともに日本三大渓谷、日本の秘境百選の一つにあげられています。左右岸の大岸壁、滝と淵の連続、岸壁をコの字型にえぐった登山道、また、大岸壁を避けた高巻のルート、そして登山者の安全を確保するためにいたるところにアンカーを打ち鎖が取り付けてあります。大自然の原生林の中の大渓谷は絶景です。写真では表現できない自然美があります。中でも雄大なのは七ツ釜滝です(下の写真)。この美女は歩こう会のメンバーでもあります宮野さんです。午後4時過ぎに桃の木山の家到着。長い8時間強の登山が終わりました。今日の泊りは桃の木山の家です。

 10月24日(月)、5時45分朝食、6時山小屋出発。前日と同様、滝と淵の連続した渓谷を高巻したり、絶壁に沿って歩いたり、吊橋を渡ったりと、渓谷美を堪能しました。途中最後の吊橋付近の河原で昼食をとりました。11時20分登山口到着。大台ケ原から大杉谷登山口まで、総延長16kmに及ぶ長いコースを踏破しました。

 12時10分登山口発の登山バスで奥伊勢フォレストピアへ行き、登山の疲れを取るために入浴しました。ここからはジャンボタクシーで「道の駅奥伊勢おおだい」へ、そして14時40分発の南紀特急バスで松坂駅着15時30分、15時46分発近鉄山田線特急で鶴橋へ、そしてJRで三田へと戻りました。三田到着は19時前でした。三田駅前の食堂で夕食をとるとともに反省会を行いました。

  私は40数年前の学生の頃に同じコースを歩いております。その時は若かったせいもあり何ともおもわなかったコースですが、今回は平均年齢70歳ですので、コースタイムの約5割増しの時間を要するとともに、非常に疲れました。今後は、ゆとりを持った行程で登山をしたいと反省しました。

 天候にも恵まれた楽しい登山と渓谷踏破でした。三水山の会の藤原会長はじめ、今回参加してくださったメンバーの皆さんに感謝しております。大自然を堪能できた非常に楽しい3日間でした。皆さんありがとうございました。

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