三田市民歩こう会

薬師岳登山






 平成22年8月12日から14日にかけて、長男の修一君と二人で、北アルプス薬師岳に登りました。今回は、ちょっとリッチな登山です。

 12日(木) 朝5時30分に三田を立ち、大阪発7時の「サンダーバード1号」で富山に向かいました。あいにくの台風の影響で、20分遅れで富山に到着です。修一君は飛行機で東京から富山へ予定通り到着です。JR富山駅で合流し、豪雨の中をレンタカーを借りて、有峰林道を走り、今日の泊まりの「有峰ハウス」へと向かいました。「有峰ハウス」は豪華な山小屋です。トイレ付きのログハウス風の広い個室で、夕食も豪華な、前菜、刺身、てんぷら、焼き魚、そして魚や肉の入ったカレー煮込み、最後はデザート付です。お客は台風のためか10人程度です。温かい風呂に入り、明日からの登山に備え、早々に寝つきました。

 13日(金) 朝3時半に起床、朝食用の弁当を受け取り、4時に「有峰ハウス」を出発。折立の駐車場に車を入れ、昨日の昼食の残りの「ますの寿し」を食べ、小雨の中をヘッドライトをつけて5時に歩き始めました。30分ほどで雨も止み、急な登りをひたすら登り、三角点の稜線に到着。雨もなく、曇り空で、木道や草原の登山道を二人で気持ちよく歩きました。遠くに見えるはずの薬師岳の山容は、雲に隠れてまったく見えません。10時に太郎平小屋に到着。風がきつく、寒いので防寒具を着て、「有峰ハウス」で作ってもらった豪華な弁当を食べる。太郎平からは、木道を下って薬師峠のキャンプ場へ出て、そこからが急な涸れ沢の登りです。さすがに疲れました。登りきるとまた稜線です。風のきつい稜線を歩いていると、突然、今日の泊まりの薬師岳山荘が目の前に現れました。12時に到着です。ほぼコースタイム通りに登ってきたことになります。山小屋へは、一番乗りで到着です。暖かいウエルカムティを頂き、荷物を置いて、薬師岳への往復に向かいました。最初の30分ほどは非常に厳しい登りですが、最初のピークを過ぎると、氷河時代の氷河の後を残す薬師岳カールが目の前に開けます。そこからは稜線伝いに約30分で薬師岳頂上です。天候にも恵まれ、360度の景色が望まれます。後ろを見ると、今日登って来た「太郎平小屋」や今日の泊まりの「薬師岳山荘」が眼下に見えます。その左手には、黒部川の源流「雲の平」が広がっています。北には、剣岳や立山連峰が、南東方向には、はるかに槍ヶ岳や穂高連峰が見えます。登って来た甲斐がありました。その後、山小屋で「ぜんざい」を食べて、昼寝です。

 14日(土) 4時半に起床。5時から朝食を食べ、5時半に小雨の中を下山開始。今日は昨日より天気が悪くなるもよう。昨日のうちに薬師岳に登っておいて正解でした。今日は何の景色も望めないと思います。7時に太郎平小屋に到着。到着前に激しい豪雨にあい、小屋の軒先に避難。そして、豪雨の中をまたもや下山開始。少し歩くと雨も止み、歩きやすくなりました。10時に「折立」到着。駐車場でまたもや激しい豪雨になり、非常にラッキーでした。車の中で、下着や衣類をすべて着替え、すがすがしい気分で帰路につく。途中「亀谷温泉」により、山での汗を温泉につかり、疲れも取って、修一君を富山空港へと送りました。富山発15時22分「サンダーバード34号」で大阪へ向かう。三田到着午後7時30分。

 快晴ではないが、大きな雨にもそれほど遭わず、充実した3日間の山登りでした。薬師岳はすばらしい山です。

 修一君ありがとう。