三田市民歩こう会

大山登山













 平成25年7月11日(木)大山(標高:1711m)に登りました。

 大山に登るのは2度目です。15年ほど前に、長男(修一君)と修一君のお嫁さん(京ちゃん、当時は学生で修一君の恋人でした。)と3人で登りました。

 今回は、社交ダンスの世界を紹介してくださったU夫人が大山に登られたことを伺い、急に登りたくなり、また、今年は梅雨明けが早く(7月8日)、梅雨明け後の天候が安定したこの時期に登ろうと急に大山登山を決めました。

 しかし今回の登山は大失敗でした。天候は最高でしたが、準備不足と強行スケジュールが禍し、苦しい登山となってしまいました。

 朝3時30分起床、4時に三田を出発しました。中国自動車道、米子自動車道を走り、溝口ICで高速を降りて、大山登山口へと向かいました。大山登山口駐車場到着6時20分。そこで登山の準備をして、6時30分登山開始。30分ほど登って、1回目の休憩をとりました。事件はそこで起こりました。リュックを開けてびっくりです。2リットルのポリタンに穴が開いていたのです。途中少しおかしいなと思ったのですが、まさかポリタンがつぶれるとは思ってもいませんでした。朝、麦茶をいっぱい入れてビニール袋に入れていたのが少し幸いしました。ポリタンには1/4くらいしか麦茶は残っていなく、ビニール袋に麦茶がたまっていました。しかしリュックの中はびしょ濡れです。出かける時に妻が言っていたのです。ポリタンは中が洗えないので、2リットルのペットボトルを買っていった方がいいと。妻の言うことを素直に聞いていればこんなことにはならなかったと、反省しました。また、ここで引き返しておればこんなに苦しい登山にならなかったと思います。麦茶がなくなった時点で下山しようと決め、また登山を再開しました。しかし、休憩するたびに麦茶は減っていき、稜線の木道に出た時には麦茶もなくなりました。ここまで来ると頂上はもうすぐです。大山の稜線には、ダイセンキャラボクを守るために木道が敷かれています。また、稜線に出ると遮るものがないのか、急に風も強くなり、帽子も吹き飛ばされそうな強い風が吹いていました。下を望むと、日本海、弓ヶ浜、美保関まで望むことができます。しかし、私には水がない。10時頂上到着。頂上で少し休憩を取り、10時15分下山開始。途中本当に熱中症になるのではないかと心配しました。休憩すると立っていられず寝てしまいそうです。目をつむって横になると本当に寝てしまいそうでした。新聞に書かれるのでしょう、「無謀な登山、水も持たずに大山に登る。兵庫県在住63歳男性、大山で熱中症にかかる。」こうしてはいられないと立ち上がると、血の気が一気に下がってふらついてしまいそうです。途中、美しいチョウチョが足元を道しるべのように飛んでいます。「お前は天国への案内ものか。まだ少し早いので、ふもとの駐車場まで私を案内しておくれ。」夢遊病者のようにふらふらと非常に苦しい下山でした。登山口駐車場到着12時15分。急いで車に積んである魔法瓶のポカリスエットを飲んで、ほっとしました。お弁当も持っていましたが、お茶もないので食べることはできません。それよりもまったく食欲がありません。途中、SAであんパンとミルクティを口に入れるのがやっとでした。三田到着4時。非常に苦しい登山でした。

 大山は、富士山と同じ独立峰なので、単調な登りときつい下りで、下から眺めるには雄大で美しい山ですが、登るにはきつい山です。

 京ちゃんごめんなさいね。15年前は、頂上の避難小屋でインスタントのカレーを3人で食べました。ですから、水と食料、携帯コンロ、コフェルを持って登ったのですが、それほどきつい山だとは思いませんでした。むしろ充実感があったように思いました。しかし今回は完全にばてました。恋人の父親からいきなり大山登山に誘われ、断ることもできず、大変しんどかったと思います。しかし京ちゃんは良く頑張りました。今回のお父さんは全くダメでした。京ちゃん本当にごめんなさい。大山は初心者にはきつい山です。家に帰ってから、15年前のことを思い出し大変申し訳ないことをしたと反省しております。

 今後は年齢にあった登山をしたいと思います。

 戻る