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Chessに在籍していたグループを集めた二枚組のオムニバス盤です。収録しているグループにちなんだイラストが一風変わったセンスで描かれています。発売から12年後の1984年にもLP盤で再発(ちょっとしたオールディーズ・ブームが起こりました)されましたが、その時は残念なジャケットに変わっていました。私が買ったのは日本盤で、アメリカ盤はステレオ・バージョンで日本盤はモノラル、内容は同じですけどね。ほとんどがヒット曲なのであまり収集価値はなさそうですが、おっとどっこいこのお皿でしか聞けない作品が2曲あります(2018年現在)。The Five NotesのShow me the wayとThe Quintones(The Quin-tonesと表記している文献もあり)のDing dongがそうです。今の所これらの曲が収録されているCDアルバムは見つけることができませんでした。厳密に言うとThe Five Notesの方は「4曲入りCDシングル」として一度だけアメリカでリリース(Chessレーベル)されましたが、現在は廃盤となっています。なのであちこちから曲を集めてプレイリストを作ろうと思ったのですがこのアルバムは完成できませんでした…ってどうでもいいすよねー。さてさて、充実した本作は、ChessというかシカゴDooWopを楽しむには最高のアルバムといえます。あちらこちらから乱発気味の「Best of Doo Wop」モノと内容を比べても一味違うのはやはりその手のものがニューヨークのレーベルが中心だからでしょうね。黒っぽいというか泥臭いというか渋いというかChessの色がよく出ているので好みが別れるかもしれないですが、DooWopファンならぜひ聞いてほしい一作、超おすすめ。なおAmazonではデジタルミュージックとして「Chess Doo-Wop」というのが購入出来ます。これはほぼ本作をデジタル化したもので上記のどちらも収録されていますので「形にこだわらない方」はぜひ聞いてみてください。