Brand X



Unorthodox Behaviour

    1．Nuclear Burn (6:23)
    2．Enthanasia Waltz (5:42)
    3．Born Ugly (8:15)
    4．Smacks Of Eurhoric Hysteria (4:30)
    5．Unorthodox Behaviour (8:29)
    6．Running Of Three (4:38)
    7．Touch Wood (3:04)

    Percy Jones：bass
    John Goodsall：guitars
    Robin Lumley：keyboards
    Phil Collins：drums

　1st、76年発表。

 

Moroccan Roll

    1．Sun In The Night (4:25)
    2．Why Should I Lend You Mine (11:16)
    3．...Maybe I'll Lend You Mine After All (2:10)
    4．Hate Zone (4:41)
    5．Collapsar (1:35)
    6．Disco Suicide (7:55)
    7．Orbits (1:38)
    8．Malaga Virgen (8:28)
    9．Macrocosm (7:24)

    Percy Jones：bass
    John Goodsall：guitars
    Robin Lumley：keyboards
    Phil Collins：drums
    Morris Pert：percussion

　2nd、76年発表。

 

Live Stock

    1．Nightmare Patroll (7:57)
    2．-Ish (8:30)
    3．Enthanasia Waltz (5:26)
    4．Isis Morning Part.1 (5:36)
    5．Isis Morning Part.2 (4:41)
    6．Malaga Virgen (9:06)

    Percy Jones：bass
    John Goodsall：guitars
    Robin Lumley：keyboards
    Phil Collins：drums
    Morris Pert：percussion
    Kenwood Dennard ： drums

　3rd、77年に発表された曲良し・演奏良し・ジャケ良しの三拍子揃った傑作ライブ・アルバムである。75～76年あたりのライブ音源をピックアップしたものであるが、全曲通して聴いても会場違いによる違和感はない。Ｇｅｎｅｓｉｓとの掛け持ちでPhil Collinsが演奏できなかったコンサートは、Kenwood Dennardが代役でドラムを叩いている。スタジオ・アルバムはどちらかと言えば小じんまり纏まった感が強かったが、ライブでは前2作を遥かに凌駕するパフォーマンスを演じており、火花の飛び散る様な演奏とはこの事を言うのだろう。
　テクニック面では第一級の達人だけあって、各楽器のパートを追って聴くだけでも軽く５回連続で聴けそうな勢いのあるライブである。個人的には、にMorris Pertの巧みなパーカッションが全編に渡って散りばめられているのが非常に嬉しく、このアルバムのポイントだと思う。更に付け加えるなら、超人的なインタープレイがアルバム全編をつらぬくなか、Enthanasia Waltz（殺意のワルツ）は「こんなにもロマンチックな演奏があるんだ」と思わずウットリする出来栄えである。


Missing Period

    1．Dead Pretty
    2．Kugelblitz
    3．Ancient Mysteries
    4．Why Won't You Lend Me Yours?
    5．Miserable Virgin
    6．Tito's Leg

    John Goodsall：guitars
    Percy Jones：bass
    Robin Lumley：keyboards
    Preston Heyman：percussion
    Phil Collins：drums

　邦題で「異常行為前夜」と題された、1stアルバム以前の発掘音源集である。アウトテイク集とかそういった物ではなく、Brand Xというバンド確立時期の貴重な音源であり音質的にも問題無い。
　1曲目（Dead Pretty）は1st収録の「Born Ugly」・2曲目（Kugelblitz）はRobin Lumley & Jack Lancaster名義のアルバム「Marscape」収録の「Phobos And Deimos」・4曲目（Why Won't You Lend Me Yours?）は2nd収録の「Why Wont't You Lend You Mine」・5曲目（Miserable Virgin）は2nd収録の「Malaga Virgen」といったふうに、後に発表されるナンバーの原曲が収められている。Brand X 結成に至る段階での各ミュージシャンの熱意が感じられ、活き活きとした演奏が素晴らしい。1st・2ndよりも躍動感を感じるのは何故だろうか？