rakkyo1

| HOME | CRAFT | rakkyo1 |

更新日 2009-05-30 | 作成日 2008-01-17

痛車プラモの制作実況(デカール工程まとめ)その1

痛モデラーの皆さん、お待たせしました。ネタバレ覚悟でお送りする痛車プラモのデカール工程です。ここ1年くらいの制作で得たノウハウを紹介しつつ、相互技術向上を目指しましょう。

用意するモノ
犠牲車 今回はアオシマ1/24 NISSSAN 350Zとハセガワ1/24NISSAN FAIRLADY Z(240Z
ネタ  今回は「空の境界」。斧とかでいろいろ寄せ集め(千利くん、ありがとう)
ミラクルデカール&パソコン環境(MacBookPro,PhotoshopCS3,PM-A940(スキャナ/プリンタ)
いつものプラモ制作道具など

今回は2台作ります。下図はそれぞれのキットの組み立て図をスキャンした後、ボディサイズの実寸に併せて拡大しておきます。

ピクチャ 2.png

いろいろと集めてきたネタから、使えそうなデータを取り出し、背景を加工したり、トリミングしながら、ボディに貼り付けていきます。貼り付けたい部分を自動選択ツールでアクティブにし、command+shift+Vで貼り付けます。位置を調整し、全体のレイアウトを決定します。PSの場合、貼り付けた部分がマスクレイヤーになり、ペーストの度に新しいレイヤーができるので、グループ化するなどしておくと後の作業が楽です。

ピクチャ 13.png
ピクチャ 27.png

痛い感じにできたら、細かなロゴデカールなどを張り込んでデザインを完成させます。
次にデカールの印刷データを作ります。A4サイズの新規ファイルを作成し、デザインからデカールをコピー&ペーストで貼り込み、整理していきます。できるだけ無駄が出ないようにびっしりと埋めていきます。
 この際、レイヤーをまとめて1枚のデカールで貼るか、重ね貼りをするのか、貼る順番や背景色など、次の工程を頭に入れながらまとめていく必要があります。あらかじめ普通紙に出力して、位置や大きさを確認しておくと安心です。

SANY0061.JPGSANY0064.JPG
ピクチャ 3_3.png

ミラクルデカールにベーススプレーを塗布し乾燥させます。その間にデータの最終チェックと色補正を行います。プリンタとミラクルデカールの相性がよくないのか、ウチのプリンタとミラクルデカールの組み合わせではかなり赤みが強く出ます。そこで、カラーバランス(command+B)でスライダーをシアン方向に-20,ブルー方向に+10補正します。画面上ではかなり青い絵になりますが、出力するとちょうどよい加減になります。正確に合わせるには失敗したデカールとかでカラーチャートを作って補正する必要があります。

ピクチャ 4 14-02-46.png

ホワイトデカールに黒などボディ色を反映させる場合は、インクがもったいないので、背景をボディ色に合わせてベタにした後、レイヤーを統合し、「選択範囲の変更」を使って周囲のみボディ色にします。

ピクチャ 7_3.pngピクチャ 6_3.png

印刷ができたら、なるべくホコリがかからないところでよく乾燥させます。

SANY0065.JPG

乾燥したら、クリアコートでデカールを強化します。スプレーは湯煎し、ガスの内圧を高めておきます。薄く吹き、1回ごとにしっかり乾燥させます。手順としては、

SANY0062_2.JPGMr.スーパークリア砂吹き2層→完全乾燥→スーパークリア上塗り1層→完全乾燥
ソフ9クリア軽めに2層(薄いようならさらにもう1層)→完全乾燥
ホワイトデカールの場合は絵柄をカットした後、スーパークリアで1層。 

となります。ソフ9の塗膜は厚くて丈夫なので、吹きすぎると曲面への密着度が悪くなります。また、蒸しタオルで軟化させながら貼り込めば大概の曲面も馴染んでくれます。このあたりは経験でつかんでください。(無責任ww。)
デカールが完成するとwktkしてきますが、ここはじっと我慢して、しっかり乾燥させましょう。
と、言うことで、今回はここまでです。