ドミニク王子が毒殺されかかった。犯人と疑われているのは、彼と婚約していた侯爵家令嬢のヴァレンティナ。ふたりは新年のパーティーでもめて、婚約を解消したのだ。
中編で、完結済みです。
しかしヴァレンティナは容疑を否認。犯人は、城に勤めるメイドや料理人たちと主張した。犯人と疑われたひとりであるメイドのカミラは、アイヴァン王子を頼る。
アイヴァンはたったの十才ながら、なぞ解きが得意らしい。おともの騎士エドウィンを連れて、アイヴァンは事件の解決に乗り出す。
「僕は国王になるよりも、探偵になりたいんだ。そして困っている人たちを助けたい」
婚約破棄から始まった毒殺未遂事件。事件解決の報酬は、さらなるなぞ!?
「君は僕たちに、いつわりごとを話した」
「はい。そのとおりでございます」
利発な王子と、忠実な騎士と、元気なメイドによる即席探偵団。見事にすべてのなぞを解くことができるのか? さぁ、読者諸君。心して読んでくれたまえ。
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