Tresure Chest of Musty Dusties 第5号  1981年発行

定価_円・全56頁第5号

TCMD05 ■特集:The Five Keys
■Penguin Box・Flamingo Board
■The Rolling Stones R&B songs
■Tresure Magazine Sellections
■シャネルズ・コーナー
■編集後記

この号からシャネルズの本拠地であった新宿のライブ・ハウス「ルイード」が発行元となりました。詳しい理由はわかりませんが以前から関係者同士の付き合いがあったようです。さて大特集のThe Five Keysは、マニアに評価の高い超一流グループで今更私が何を言わんや、なのです。なんと40ページを使っての大型企画です。在籍したレーベルごとに章をわけて彼らの歩みを紹介し、お皿の方もかなり丁寧に紹介してあります。もちろんシングル盤情報も充実です。テリー&ペンギンコーナー、テリー氏はGeorge KarrとSylviaのイラストに手書きの文章がビッシリです。「今回のこういったテーマはきっとドゥーワップ・ファンやオールディーズ・バッド・グッディーズ・ファンには興味がないから面白くないだろなー」なんてコメントもあります。皆さんはいかがですか。私はあのPillow Talkにうっとりしたクチなので今回もバッチリ(何が!)でした。ペンギン氏はStrawberryレーベルからリリースされたアルバムに思いを馳せた、こちらもなかなか興味深いエッセイでした。シャネルズのコーナーではようやく鈴木雅之氏本人による連載がはじまります。今回はこれまでに2回訪れたアメリカでの自分たちのライブ公演を含めた旅行記で、Al Greenの教会を訪問した事にも触れています。またこの頃、彼らがステージで顔を黒塗りする事に対する色々な意見が聞かれるようになったことも記されていました。そういえばそんなこともありましたね。でも彼らは黒人音楽が好きで好きでたまらない連中だ…ということは明白なのにね。彼等なりの「大好き・リスペクトしてる」の表現方法なんですけどね。いつの世にも「なんでもかんでもクレームを付けたがる奴」っているんですよ。ということでもうひとつ「ルイード・R&B・グラフィティ・クラブの会員募集の告知及び募集」が今号には掲載されました。鈴木雅之・内田正人(The Kingtonesのリーダー)・松島ノアコ(The Exotica)の3氏のクラブへの寄稿も同時に掲載されています。のちにちょっと問題になったこの募集ですが、それについてはまたの機会に。編集後記のさらにあとに掲載されている本誌取り扱い店、私の住む関西圏では大阪の「サムズ」が唯一の販売店となっています。やはりサムズで買ったのかなぁ、全然思い出せません。それから次号までは誌上のどこにも定価が掲載されていませんでした。ちなみに今号の「バックナンバーのお知らせ」にはその「ルイード・クラブ」に入会すると第1号から第4号までの再発行版を予約限定ながら500円で購入できると書かれていました。Soul On誌の執筆者でもある加藤誠氏が本号より執筆に参加しており、The Rooling StonesのカバーしたR&B作品のオリジナリアーティストを紹介するという連載もはじまりました。Tresure Magazine SellectionsではJackie Willson(MCA-9121-2)・The Ronnetes(Philles-4006)・From the Biggininng(Fortune-8016)・The Whispers(Dore-338)Clyde McPhatter/Atlantic Doo Wop 50's/The Coasters-Wake me, shake me/Ruth Beown(日本盤フォーエバーシリーズ)・Hank Williams(Polydoll-9097-9106)という再発盤を含めた50~60年代の名盤を紹介しています。