Tresure Chest of Musty Dusties 第4号  1979年発行

定価_円・62頁第4号

TCMD04 ■特集:貴重なコレクション・アルバム
■特集:The Del Vikings
■特集:The Hollywood Saxons
■Penguin Box・Flamingo Board
■My Collection・12 Gratest Oldies in the world forever
■幻のピュアソウル番組「World of Soul」・誌上再現
■貴重な日本盤を集めよう
■The Chanels' corner
■日本で唯一のR&Bグループ、ザ・キングトーンズに期待する
■Letter(読者からのお便り紹介)

前号の発刊より約1年ぶりの第4号、巻頭は本号より執筆に参加した桜井ユタカ氏の「オムニバス・アルバムのおすすめ」です。私もこの手のLPは大好きです。いろいろと幅広く曲を知る事ができるのが魅力ですが、皆さんはいかがでしょう。ここで紹介されているのは今となってはいずれも貴重なものばかりでCarlord'o Hits(Muse-500)・Herald the Best(Herald-0110)・Pot of Golden Hits・Everybody Digs the Boss Record Hop(Whinley-6001)などなど。なかでもHere are the Hits(Fire-100)などはオークションでもかなりの値で取引されていますよね。さて特集のThe Del VikingsはDoo Wop界でも数少ない「黒人と白人が一緒に結成しヒットを持つグループ」です。メンバーの出会いは軍隊だったそうですから、なるほど、と言えそうです。彼らは全部で4枚のアルバムをリリースしており、この数からも当時のグループの中でも相当な売れっ子グループであった事がわかりますね。もう一方の特集グループはこれまた相当マニアックなThe Hollywood Saxsonsです。ほとんどの方が知らないのではないでしょうか。かくいうワタクシもその一人でありました。シャネルズのファーストアルバムの告知(この年の5月21日にリリースされた)が載っているのも今号でした。さてさて今号より連載開始のテリー&ペンギンコーナーです。それぞれ独立したページ構成(各1ページ)で、ペンギン氏は当時感心を寄せていたシグマサウンドについてのあれこれ話、テリー氏はもちろんThe Flamingosのソウルフルでドリミィーなイラストとグループの紹介文でした、素敵です。日本盤紹介はAtlanticの歴史的名盤シリーズからRay Charles・LaVern Baker・Clyde McPhatter・Ruth Brown・The Coasters・The Clovers、それからImperialシリーズのFats Domino・Jimmy Holliday・Arma Thomas等を掲載しています。私もこれらのほとんどを当時購入して貴重な作品群を聴くことができました。なかでもJimmy Hollidayは特にお気に入りのソロ・シンガーの一人で、あの哀愁に満ちた歌声に即ノックダウンでありました。それからこれも今号より連載開始の「シャネルズ・コーナー」ですが、文頭に「午後8時半開演のステージも何と2時とか3時頃から並ばなくては座れないとか…」などと書かれており当時の人気ぶりがうかがえます。また彼らのライブ・レパートリーの順位付けも載っており、なかなか興味深いカバー曲がたくさんあります。さらに彼らによるThe Coasterカバーをすごく褒めていました。