リトルリーグ肩とは野球肩とも言い、ピッチャーに最も多くみられる少年期の肩の障害の総称です。
・どんな時になるか?
シーズン開始直後や練習メニューを変えた時など投球動作に伴う上腕(じょうわん、肩から肘まで)のひねりによる動作から
・どんな症状か?
肩の痛みと関節の動きが悪いなどの症状があります
・代表的な物として…
上腕骨近位骨端線離開(じょうわんこつきんいこったんせんりかい)があり、
上腕骨(肩から肘までのいわゆる二の腕の骨)の肩の部分で、成長線と言われる部分がずれたり、離れたりするもので、骨折に準じた対応が必要です。
成長線は、骨端線(こったんせん)とも言い、骨が伸びるための軟骨組織で出来ています。
柔らかい軟骨組織が固い骨組織に挟まれているため、ここでずれやすいのです。
成長線の部分の損傷ですので、後々成長障害を引き起こす可能性があります。
・成長障害をおこすと?
腕の長さが短くなる
肩の動きが悪くなる、などがあります。
・リトルリーグ肩の症状としては?
まず、一球の投球で急に痛みがくる事は少ないので、徐々に痛みがある時は要注意です。
早期発見が大事で、定期検診を受ける事も一つの方法です。
*一度、骨端線損傷が起こってしまった場合は、完全に良くなるまでは投球動作は禁止です。
1年近くかかる事もある様です。
・リトルリーグ肩の予防としては、投球機会の多い選手に発生頻度が高いことが言われているため、
1. 1日50球以内、週300球を超えない事
2.
チーム内で投手は少なくとも2名以上養成する事
3. 連投させない事
4.
ボールを全く握らせない、シーズンオフを作る事
小、中学生でのスポーツは、心身の健康のためであるべきで、健康を害したりしない程度が一番です。