肩こりとは、筋肉に疲労物質がたまってこり固まった状態の事を言います。
それを引き起こしている原因は血行不良です。
なんらかの原因で血流がとどこおると、その部分の筋肉に栄養や酸素がいきわたらず、筋肉の活動がにぶります。
すると、乳酸などの疲労物質が筋肉に蓄積。
血流がとどこっているので、疲労物質が排泄されず筋肉が固まり、ますます血管を圧迫して・・。
そんな具合に、どんどん血行を悪くしていく悪循環に陥ってしまいます。
・肩こりが悪化するしくみ
血行不良が筋肉のこわばりを招きます。
筋肉が固まればますます血行が悪くなる事に。
1.なんらかの原因で肩周辺の血行が悪くなる
2.筋肉に栄養や酸素がいきわたらず、筋肉の活動が停滞
3.乳酸などの疲労物質が筋肉に蓄積
4.筋肉が固まって血管を圧迫。ますます血行が悪くなる
↓
肩こりの悪化・慢性化
・血行不良の原因
1.姿勢
デスクでパソコン操作をしているときなど、長時間じっと同じ姿勢で手先だけを動かしていると、肩や首の筋肉が緊張したままに。
また、猫背などの悪い姿勢も、重たい頭を不自然な姿勢で支えることになり、肩や首に大きな負担がかかることになります。
2.内臓疾患
ダイレクトに肩に症状が出るというわけではありませんが、血流がトラブルのある内臓やその周辺に集まり、結果として全身の血行不良を引き起こすのです。
最近、ちょっとしたことでもすぐ肩がこるようになったというような人は、一度内科でチェックしてもらう方が良いかもしれません。
全身の血行不良という事では、冷えにも注意が必要です。
3.ストレス
勉強や仕事で脳をフル回転させていると、筋肉を緊張させたり血管を収縮させる交感神経の働きが優位になり、全身が緊張します。
そのストレスがピークに達して「こんな緊張状態、もうダメ!」という段階になると、血行がとどこおり、肩こりとなってあらわれるというわけです。
肩こりと不即不離の関係にあるのは「首」です。
首の骨は、背骨の中でも一番よく動きます。
背骨は、上から首、胸、腰、仙骨、に分類されますが、仙骨は尾骨とともに骨盤に固定されています。
胸椎も肋骨という大きな骨がついているので、それほど大きく動く事ができません。
上半身を実質に動かしているのは、頚椎と腰椎の2ヵ所にすぎません。
頭を前に倒して仕事をしていると、頭を後ろに引っ張る働きをする筋肉は緊張の連続です。
このまま筋肉に緊張した状態が続けば、血液の流れがとどこおり、肩こりが起こりやすくなります。
また、首にはもともと血流を悪くする条件が備わっています。
細い首の内側には頚椎、筋肉、神経、血管、食道、気管と、重要な器官がぎっしり押し込められています。
そのうえ、重い頭が上からのしかかっているので、どうしても血液の流れがとどこおりやすいのです。
腕の重さは、体重の約1/8になり、体重の70Kgの人であれば、9Kg近くになります。
これを、常時両肩から下げているのですから、よほど丈夫で強い筋肉が必要です。
僧帽筋、三角筋など、強く分厚い筋肉が肩まわりに発達しているのはそのせいです。
腕が自由になったおかげで、人間の関節の中で肩関節の動きが一番大きくなりました。
重いものを支え、運動範囲が広いと言う点では、首と同じ様に肩はもともとコリを起こしやすい条件にあります。
首と肩と言うふうに、普段は分けて考えがちですが、ほとんどの筋肉、例えば僧帽筋などは、首と肩の両方にまたがっています。
なので首の疲れも肩の疲れも、同じ様に筋肉のコリ(すなわち肩こり)として現れてくるのです。
〔肩こり〕は、明治時代に夏目漱石によって作られた造語「肩が凝る」という語句から使われるようになった表現法です。
これは、肩の筋肉が固くなる症状を指す日本人特有の表現方法で、〔肩が張る〕ということも多く、肩に限らず首や背中が凝ることも指す言葉です。
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